フリーランスの仕事に憧れはあるけれど、自分にはどのような仕事が向いているのか、そもそもどんな職種があるのか、気になったことはありませんか?フリーランスは安定しないというイメージもあり、食べていけるのか不安に感じる方も少なくありません。

そこで本記事では、フリーランスの仕事・職種を一覧にして30種類ご紹介します。仕事にするためにはどのようなスキルが必要なのか、年収はどのくらい見込めるのか、他にも気になるメリット・デメリットなども、それぞれ詳しく解説していきます。

「フリーランスを目指してみたいけれど迷っている」という方も、最後まで読むことで「自分が目指す働き方」が見えてくるはずです。

目次

フリーランス(自由業)とは

フリーランスについて_フリーランスとは
会社などに雇用されず、自分一人で働くことです。案件ごとに契約を交わし、求められるスキルや、制作物を納品して報酬を得ています。仕事内容や期日は案件ごとに異なり、自分で好きな仕事を選んだり、働く時間を調節しやすいところが魅力のひとつです。

ですがその分、会社員のような社会保障制度を利用することはできません。また、経理や納税などの業務も一人でおこなう必要があります。更に、収入を得るために仕事を獲得するのも、安定するまでは自ら積極的に営業をかける必要があります。大変に感じる反面、すべての行動が自分のスキルと経験へと繋がるため、会社員では味わえない大きなやりがいを感じることでしょう。

会社員・自営業・個人事業主との違い

「会社員との違いはなんとなく分かるけれど、個人とフリーランスの違いなどは詳しくわからない。」
という方も多いのではないでしょうか?待遇や優遇の面についても違いがあるのか気になるところです。

そこで、この章では、フリーランスと会社員・自営業・個人事業主との気になる違いについて解説していきます。

会社員との違い

会社員は会社と雇用契約を結び、与えられた業務を遂行することが主な仕事です。雇用を結んでいる限り仕事と給与は保障され、社会保障制度によって守られています。

一方フリーランスは、自ら案件を探し、仕事を獲得する必要があります。個別の案件ごとに業務委託を結んで仕事を進めていくため、継続が約束されているわけではありません。

会社に雇われて働くのか、ひとりで働くのかが大きな違いです。

自営業との違い

フリーランスは企業に属さない自由な「働き方」を指します。一方自営業は、経営者を含む自ら事業を営んでいる「人」のことを指します。企業に属していないという点ではフリーランスと同じです。

自営業の場合、個人で事業を営んでいることが多く、お店であれば働く時間が決まっていることがほとんどです。

個人事業主との違い

フリーランスが働き方を示すのに対し、個人事業主は税法上の区分を意味しています。フリーランスの人が個人事業の開業届を提出したら、個人事業主という区分になると言い換えてもよいでしょう。

また、個人事業主になることで、税金をおさえられる「青色申告」が利用できるようになります。節税ができるというメリットが主な特徴です。

フリーランスの仕事6つの分類

フリーランスについて_仕事の分類
フリーランスの仕事は「ITエンジニア系」「マーケティング系」「クリエイティブ系」「接客系」「経営・運営系」「インフルエンサー系」の6つに分類できます。

ITエンジニアには、プログラマーやコーダーが含まれます。
マーケティングはマーケター、クリエイティブ系はグラフィックデザイナーなどが聞きなれた職種ですが、その他にも多くの仕事が存在します。

接客系では美容師や占い師、経営・運営系はネットショップ運営や個人投資家、インフルエンサー系からはインスタグラマーやユーチューバーなど、比較的新しい職種も登場します。

仕事で培ったスキルを生かすのか、楽しく続けられる好きなことを頑張るのか。6つの分類から興味のあるジャンルを絞っていくと、フリーランスで挑戦したい仕事も見つけやすくなりますよ。

フリーランスの仕事一覧

先ほど紹介した6つの分類から、さらに人気、注目度の高い5つをそれぞれピックアップし、合計30種類の職業を紹介していきます。仕事内容、年収、必要なスキルや難易度についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

どんな職種があるのか知ることで、目指したい目標と、達成するために必要なプランも明確にできます。

1.ITエンジニア系

フリーランスについて_ITエンジニア
まず紹介するのは「ITエンジニア系」の職業です。会社員として実務経験を積み、フリーランスを目指す人から、将来性を見据えてIT業界へ転職を目指す人まで人気の職業です。

経済産業省がまとめた我が国におけるIT人材の動向でも分かるように、DX(デジタル化による革新)を急ぐ日本では「ITエンジニア系」全体の給与水準が上昇傾向にあり、将来性が期待できる職業です。

IT業界は常に人手不足が問題視されており、それゆえ新卒採用でも高いデジタル技術をもっていれば年収1,000万円以上を提示する企業もあらわれていると注目を集めています。未経験からでもしっかり勉強をすれば収入アップも夢ではありません

Webコーダー

WebデザイナーがデザインしたWebサイトのイメージを、プログラミングを使ってコーディングし、見られるサイトに作り上げていくお仕事です。システム開発などのバックエンド業務ではなく、ユーザーの目に触れる画面の部分を主に担当します。

WebコーダーはHTML、CSSなどのプログラミング言語を身につける必要がありますが、比較的初心者でも始めやすいとされています。もちろん初心者から勉強を始めるのは大変ですが、未経験でも受注できる案件が多い特徴から副業でチャレンジする人も多い職種です。

プログラミングの仕事に興味がある、という人は、まずはWebコーダーを目指してみると良いでしょう。

Webコーダーはスキルに応じて収入が大きく変動するため、始めてすぐは単価の安い案件がどうしても多くなってしまいます。Webコーダーを目指すよりも、キャリアアップの途中にあると考え、デザイン領域のスキル、JavaScriptといった他のプログラミング言語などの知識を広げていくことで年収アップも見込めるでしょう。

プログラマー

コンピューターに指示を出す「プログラミング言語」を駆使して、様々なシステムやアプリケーションを開発する役割を担っています。Webコーダーがユーザーの目に触れる画面の開発を担当するのに対し、プログラマーはサイト上には出てこない裏側のシステム開発に携わります。

プログラミング言語を用いてコンピューターが設計通りに動くように指示を書くことがメインの仕事であるため、求められるスキルはデザイン領域のHTML、CSSとは異なります。Java、Python、PHP、JavaScriptなど、幅広い知識が必要です。

未経験からプログラマーになることは可能ですが、もちろん専門知識とスキルが求められるため、努力が必要です。本業の合間に勉強をしながら副業で案件をこなし、少しずつスキルを身につけていくと良いでしょう。

令和3年賃金構造基本統計調査の調べでは、プログラマーの平均年収は523万円です。プログラミングの勉強はハードルが高く感じますが、まずは副業で仕事が受注できることを目標に進めてみましょう。

プログラマーは携わる企業やプロジェクトによって求められるスキルも異なるため、以下の記事も参考に気になる業界を見つけてみるのも良いですね。

ゲームエンジニア

ゲーム業界の会社に属し、ゲーム開発をおこなうエンジニアのことを指します。ゲームが好き、ゲームに関わる仕事がしたい人にとってゲームエンジニアは天職と言えるでしょう。

ゲームのキャラクターに動きをつける、当たり判定のプログラムなど、担当する領域によって仕事内容は異なってきます。

ゲームエンジニアとしてフリーランスを目指すのであれば、実務経験とスキルを積んでからシフトチェンジをしたほうが収入も見込めます。初心者から目指すのであれば、プログラミング言語を学び、実際にオリジナルゲームを制作するところから始めてみましょう。クリエイティブに近い業界でもあるため、作品を仕上げ、質の高いポートフォリオを用意することも重要です。

「職業情報提供サイト」のゲームクリエーターの記事を参考にすると、ゲームエンジニアの平均年収は584万円となっています。

エンジニア職はプログラミングができるようになれば、興味のある業界に関われる可能性が高く、さらに収入アップも期待できる職種と言えるでしょう。

インフラエンジニア

エンジニアの中でも、サーバーやネットワークなど、主にIT基盤の分野を担当する技術者のことを指します。企業によって任される仕事の範囲は異なりますが、システム開発をおこなう事前の準備を担う大切な仕事です。

インフラエンジニアといっても、さらに「クラウドエンジニア」「データベースエンジニア」「セキュリティエンジニア」など、担当する分野によって職種が存在します。特に膨大なデータを自社以外のサーバーで管理するための、クラウドエンジニアは比較的新しく、注目度の高い職種と言えるでしょう。

厚生労働省が管轄する「職業情報提供サイト」内の「システムエンジニア(基盤システム)」について、によると年収733.6万円と高い水準を提示しています。

職業情報提供サイトが示す「システムエンジニア(基盤システム)」には、社内システムエンジニア、電気通信技術者、ネットワーク技術者など、ざっくりまとめた集計になっているため、数値は多少前後することもあります。ですがIT業界の需要が高いことには変わりありません。

求められるスキルは、案件や企業によって変わってきますが、共通して高いプログラミング言語のスキルを習得していることが大前提です。未経験で目指すのであれば、すぐにフリーランスになるのではなく、IT業界への転職を狙い、実務経験をしっかり積んで基盤を固めることをおすすめします。

インフラエンジニアについて、以下の記事でもさらに詳しく解説しています。

AI/Iotエンジニア

近年、Iotという「モノのインターネット」の製品開発が急速に増えてきています。例えばインターネットで繋がるテレビやエアコン、照明やロボット掃除機、スマホなどが分かりやすいですね。生活に関わるもの以外にも、医療や産業など様々な分野で活用されています。

AI技術も同様に、年々注目度が高まる職種であり、経済産業省がまとめた我が国におけるIT人材の動向でも、AI/Iotに携わるデジタル人材は前年比2倍以上の求人数であると発表しています。
さらに海外では、日本以上の高い水準を提示しているケースが多く、将来性の高いデジタル人材を目指すために、新しい技術に注目するのも良いでしょう。

令和3年賃金構造基本統計調査によると、AI/Iotエンジニアの全国平均年収は558万円と発表されています。求人サイトによって600万前後を平均としているケースもありますが、日本全体の平均給与443万円を上回る高水準であることが分かります。
ですが高度IT人材が欲しい企業はフリーランスでも高い報酬を提示しているケースが多く、年収1,000万円以上を提示している場合も少なくありません。

人手不足の理由には、企業が求める高度なスキルと知識をもつIT人材が育たない状況にあります。裏を返せばそれだけ難易度が高いということです。とはいえ努力を重ね、知識とスキルを身につければ、売り手市場の波に乗ることもできるでしょう。

AI/Iotエンジニアについては以下の記事も参考になります。

2.マーケティング系

フリーランスについて_マーケティング系
次に紹介するフリーランスの仕事は、マーケティング系に分類される職種です。マーケティングの領域は初心者から参入しやすく、副業からでも始めやすい職種も存在します。

早速どのような仕事があるのか見ていきましょう。

Webマーケター

Web上でのマーケティングスキルに特化した人材で、Web広告による集客、分析や解析をおこない、サービスを売る仕組みづくりを担当します。仕事内容は多岐にわたり、ツールを利用したデータ解析・分析、Webページを検索上位にするための改善、流動が見込めるSNSの運用なども含まれます。

Webマーケターは仕掛けることから始まり、集まったデータを元に改善を繰り返し、最適化していくことが一番の目的です。それゆえ、高い分析力のスキルをもつ人材は重宝されるでしょう。

令和3年賃金構造基本統計調査のWebマーケティング(ネット広告・販売促進)では、平均年収を620万円と提示しています。
さらにフリーランスであれば、ひとつの案件で30万円や50万円で受注することもざらにあるため、複数の案件を掛け持ちすれば、月収100万円も目指せるでしょう。
企業Webサイトの集客について改善案を提案する立場であるため、業績貢献にも大きく関わる仕事です。実績とスキルを身につければ収入の上限がない、夢のある職業です。

Webマーケティング会社からフリーランスに転身する人が多く、スキルを身につければ独立しやすい職業です。初心者でもWebサイト運営から始めて大成している人もおり、努力次第でいくらでも稼げる可能性がある職業です。

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Webライター

Webサイト内の、記事執筆を担当する人を指し、スキルがなくても始めやすいことから、副業として人気のある職業です。初心者でも受注できる案件が多いことから、比較的ハードルの低い職種のひとつで、スキルを身につけ単価を上げていけば、フリーランスとして独立することも可能でしょう。

「1文字1円」といった、文字単価で報酬を受け取るケースが多く、始めてすぐは報酬が低いと感じることがよくあります。しかし医療系、IT系、家電、仮想通貨など、専門知識が必要な執筆は文字単価が高く、1文字5円やそれ以上の仕事も存在します。本業で培った知識を生かすことで、収入を大きく伸ばしていける可能性のある職種です。

Webライターの平均年収は約450万円前後と、日本全体の平均給与443万円とほとんど変わりません。Webライターは稼げないと言われていますが、地道に継続することで収入が見込める職種と言えるでしょう。

ブロガー・アフィリエイター

この2つに共通していることは、Webサイトに広告を貼り付け、広告をクリック、または購入に結びつくことで報酬を得ることです。Webサイトを運営、記事の増加をおこない、PV・コンバージョンを上げていくことで収入も比例して増加します。
書籍や解説動画を利用することで、独学から始めやすく、副業でも人気の仕事です。ですが始めてすぐ稼げることはほとんどないため、継続しなければ収入は見込めません。

ブロガー・アフィリエイターの収入差はかなり大きく、平均年収のデータもバラバラです。日本アフィリエイト協議会がまとめたアフィリエイト市場調査2021によると、月額アフィリエイト収入の分布は以下の通りにまとめられます。

フリーランスについて_アフィリエイト収入
出典:アフィリエイト市場調査2021

収入はない 37.9%
1,000円未満 30.7%
1,000〜5,000円 12.4%
5,000〜1万円未満 5.9%
1万円〜3万円未満 4.4%
3万円〜10万円未満 3.8%
10万円〜30万円未満 2.4%
30万〜50万円未満 0.6%
50万円〜100万円未満 0.8%
100万円以上 1.1%

引用:アフィリエイト市場調査2021

グラフを見ると10万円〜30万円未満が2.4%、30万〜50万円未満が0.6%と、日本全体の平均給与443万円に届くのは上位数%であり、非常に難しいと言えるでしょう。

始めやすい職業ですが、途中で挫折する人も多いようです。ですが継続すれば稼げる、というイメージも定着し始め、稼げるようになればWebマーケターとしても活躍が期待できるでしょう。

広報・PR

担当するサービスや商品の認知度を上げる仕事です。良いものを広めたいクライアントの要望に応えるため、戦略をたてて大衆にアピールしていきます。

フリーランスのイメージはあまりないかもしれませんが、最近は広報・PRでも人手不足が続き、フリーランスに業務委託する企業が増えてきています。即戦力を必要な時にだけ補充できるフリーランスは、どの業界でも注目度が高くなっていると言えるでしょう。

令和3年賃金構造基本統計調査の広報・PR担当の調べでは、平均年収464万円前後となっています。クラウドソーシングなどで案件を見つけることもできますが、単価の低い案件が多く、初心者から人脈なしでフリーランスを目指すのは難しいでしょう。PR会社に勤め、実務経験を積み、人脈を増やしてから独立することをおすすめします。

データサイエンティスト

ビックデータを分析、解析し、新たな商品の開発やサービスに生かすのがデータサイエンティストです。データから見えてくる課題を立案する、経営、ビジネス戦略にも関わる重要なポジションです。DX推進によるデジタル化を急き立てる昨今において、ビックデータを活用できる人材は重宝されます。

フリーランスでも高いスキルがあれば仕事を受注できますが、企業は即戦力を求めています。実績がないと仕事の受注が難しいため、企業に勤めて実務経験と実績を増やしてから独立すると良いでしょう。

令和3年賃金構造基本統計調査から見るデータサイエンティストの平均年収は531.9万円と、全体の平均443万円より高い水準となっています。データサイエンティストの需要は高く、業務委託の案件も多く存在します。しかし企業によっては高いスキルや実務年数を求めているため、独立は慎重に高い水準の知識と実力をつけてからにしましょう。

出典:「職業情報提供サイト」データサイエンティスト

3.クリエイティブ系

フリーランスについて_クリエイティブ系

クリエイティブ系の職種は、Webデザイナーやグラフィックデザイナーなど、新しいものを生み出す想像力とセンスが試されます。成功するためにはひたむきな努力と、興味のあることを積極的に取り入れる好奇心も重要でしょう。

Webデザイナー

Webサイトのデザイン領域を担当する人のことを指し、クライアントが求めるサイトに仕上げていくことがメインの仕事です。Webサイトの色味や配色、ロゴの配置などを決めていきますが、その後のコーディングまで担う場合が多いでしょう。

Webサイトはホームページとも言われ、企業の印象にも関わる大事なものです。要望やコンセプトを読み解き、Webサイトを作り上げていくことが必要になるため、センスに加えてコミュニケーション能力も重要です。

令和3年賃金構造基本統計調査では、Webデザイナーの平均年収は478.6万円です。また、職業情報提供サイトの一般的な就業形態を見ると、自営、フリーランスが64.5%で、正規の職員、従業員30.6 %より多いことが分かります。クリエイティブ系の職種は自由な働き方を求めている人が多い傾向にあり、フリーランスへの転身も狙いやすい職業と言えるでしょう。

出典:「職業情報提供サイト」Webデザイナー

グラフィックデザイナー

雑誌や広告、ポスターや商品のパッケージなどのデザインをする仕事です。デザイナーと名のつく職業は多く存在しますが、グラフィックデザイナーは、主にポスターなどの紙媒体のデザインがメインとなっています。

Webデザイナーと同様に、自営、フリーランスが62.7%と独立して仕事をしている人が多い職業です。クラウドソーシングなどでもチラシやポスターのデザイン募集があったり、デザインを公募するコンペ形式も多く見つかります。

令和3年賃金構造基本統計調査において、グラフィックデザイナー単体の情報はありません。
しかし、グラフィックデザイナーは、Webデザイナーと概ね同じくくりに属するため、Webデザイナーの平均年収478.6万円と近い金額である事が予想されます。

未経験でも独学とセンスで、仕事ができる場合もあります。しかし、ライバルが多く、実力をつけなければ仕事を獲得することは難しいでしょう。広告会社に勤めるグラフィックデザイナーの多くは、専門学校やスクールを卒業しています。
副業から始めたい、いずれはフリーランスを目指したいという方は、スクールや講座の検討がおすすめです。

出典:「職業情報提供サイト」グラフィックデザイナー

映像クリエイター

オリジナルの映像作品を世に生み出すクリエイターです。たとえばYouTuberはイメージしやすいですが、映像クリエイターが活躍する仕事は幅広く、テレビ番組、映画、アニメーション、CM、プロモーションなど多岐にわたります。新しい映像作品を作り出し、発信すれば誰でも映像クリエイターになれるということです。

個人で活躍したいのか、企業のプロモーションに携わりたいのかで目標や、独立の方法も変わってくるでしょう。どちらにせよ、未経験から始めたい場合は、副業として動画編集から案件を受注する方法が確実です。

「職業情報提供サイト」の映像編集者と動画制作を参考に、映像クリエイターの平均年収は584.4万円と、日本全体の平均給与443万円より上回っていることが分かりました。さらに人気の映像クリエイターとして有名になれば、収入はいくらでも上げることができるでしょう。

出典:「職業情報提供サイト」映像編集者
   「職業情報提供サイト」動画制作

イラストレーター

さまざまな場面で見かけるイラストをデザインする仕事で、雑誌や書籍、Webサイトで見かけるアイコンなど、クライアントの要望に合わせて制作していきます。

フリーランスで活躍している人が多く「職業情報提供サイト」でも自営、フリーランスが85.7%とかなりの割合を占めています。SNSを活用し、自分の作品を発信することで認知度も高めていくことが大事です。現在はデジタルイラストが主流となっているため、ペンタブレットなどにも慣れていくと仕事の幅も広がります。

令和3年賃金構造基本統計調査によると、イラストレーターの平均年収は486.9万円となっています。フリーランスが就業形態で一番多いため、平均年収も独立後の分かりやすい目安となるでしょう。

出典:「職業情報提供サイト」イラストレーター

カメラマン

カメラマンは「テレビカメラマン」「商業カメラマン」「報道カメラマン」など多くの職種に分類されます。人物を被写体とするのか、花や景色、動物を撮るのか、伝えたい思いや情景を写真におさめるのか、いずれにせよ写真を撮ることが仕事です。

「職業情報提供サイト」でカメラマンを調べてみると、広告等に掲載する写真を撮る商業カメラマンは自営、フリーランス78.3%と、個人で働いている人が多い傾向です。ですが実務経験なしでいきなり案件を受注することはかなり難しいため、広告制作会社等で実務経験を積むか、カメラマンの助手から始めると独立も視野に入れられるでしょう。

令和3年賃金構造基本統計調査によると、カメラマンの平均年収は486.9万円です。

出典:「職業情報提供サイト」テレビカメラマン
   「職業情報提供サイト」商業カメラマン
   「職業情報提供サイト」報道カメラマン

4.接客系

フリーランスについて_接客系
接客系の仕事は「美容師」「占い師」など、人とコミュニケーションをうまくとることが大事な職種です。フリーランスとして独立するには、人と接する仕事が好きな人が向いていると言えるでしょう。

他にはどのような職種があるのでしょうか?
ひとつずつ仕事内容や、フリーランスへのなりやすさなどを解説していきます。

美容師

カットやカラーなどの技術を用い、見た目を美しくするヘアメイクを施す仕事です。美容師になるには国家資格の取得が義務づけられているため、専門学校で技術を学び、美容師国家試験に合格する必要があります。

自営、フリーランスの割合が多いのは、美容師を目指す人の多くが独立を目標としているケースが多いからです。下積み時代を経て開業する人も多く、フリーランスで働くことも夢ではありません。

令和3年賃金構造基本統計調査で美容師について調べると、平均年収324.1万円で、日本全体の平均給与443万円より低い水準となっています。フリーランスとして活躍するには高いスキルはもちろん、人を惹きつける集客能力も重要です。

出典:「職業情報提供サイト」美容師

営業代行

これまで企業内の人材だけで構成していた営業の人材を、コスト削減のために外注、フリーランスに業務委託するケースが増えています。新入社員など、入ったばかりの人材は知識やスキルが不足しがちであり、給料を払ってもお金を生み出せないことがほとんどです。一方フリーランスなら即戦力として稼いでくれるため、営業代行へのフリーランス契約が注目されています。

営業代行企業は「成果報酬型」「固定報酬型」「複合型報酬」という主に3つの方法で報酬を得ています。企業によって報酬額や制度は異なりますが、固定型なら月50万円前後が相場とされています。

営業が得意、自分のスキルで稼いでみたいという人に向いている職種と言えるでしょう。

ひとくちに営業と言っても様々な業界の企業に勤めることがあるため、ここでは令和3年賃金構造基本統計調査を参考に、「代理店営業(保険会社)」「住宅・不動産営業」「商社営業」「食品営業(食品メーカー)」「営業(IT)」「営業課長」「広告営業」「自動車営業」「印刷営業」を以下のように表にしてまとめます。

代理店営業(保険会社) 573.3万円
住宅・不動産営業 551.8万円
商社営業 551.8万円
食品営業(食品メーカー) 551.8万円
営業(IT) 601万円
営業課長 840.5万円
広告営業 551.8万円
自動車営業 523.2万円
印刷営業 551.8万円

参考:令和3年賃金構造基本統計調査

占い師

占い師は相談者の悩みに対し、手相、タロット、姓名判断といったさまざまな占いの結果から、アドバイスをする仕事です。人気の占い師になればネットや雑誌でも紹介され、大きな収入も期待できます。

占い師になるには、スクールに通ったり、活躍している占い師に弟子入りするという方法もあります。独学でもしっかり知識を身につけ、副業から実績を積むことで、少しずつ収入も得られるようになるでしょう。

相談に来る人は占い結果だけではなく、悩みを聞いてほしいという人がほとんどです。話しやすい、また来たいと思える人柄の方は適職でしょう。

占い師のほとんどが歩合制であり、成果を出さなければ利益をあげることはできません。そのため月10万円前後が平均とも言われていますが、あまり定まっていません。一方で月100万円以上を稼ぐ人気の占い師も存在し、独立も十分に狙える職種です。

パーソナルトレーナー

マンツーマンでトレーニングや食事を指導するスポーツトレーナーです。フリーランスとしての働き方は、自宅を利用する他にも、業務委託契約で、ジムで働いたり、顧客が指定する場所で指導をおこなう派遣型などの方法があります。

最近ではオンライン指導など、自由な働き方も増えてきています。個人で継続して契約をとれるようになれば、フリーランスでも収入を得ることができるでしょう。

ですが、企業に雇われている場合とは違い、個人の顧客を獲得するには、知識はもちろん、指導してもらいたいと思ってもらえる魅力的な人であるかが重要です。独立前に顧客の獲得と、事業計画をしっかり立て、退職のタイミングを考えるようにしましょう。

令和3年賃金構造基本統計調査でみるスポーツインストラクターの平均年収は418.4万円と少し低い水準となっています。ですがこの統計データは、職業別名スポーツクラブ指導員となっているため、パーソナルトレーナーとは少し異なりそうです。
水準は低いものの、人気パーソナルトレーナーは、有名なスポーツ選手や芸能人を顧客に抱えるケースもあり、年収1,000万円を目指すこともできるでしょう。

出典:令和3年賃金構造基本統計調査

カウンセラー

心に病を抱えた相談者の悩みを聞いて、サポートしていく仕事です。カウンセラーにはスクールカウンセラー、医療福祉分野カウンセラー、キャリアカウンセラーなどが主に挙げられます。

「職業情報提供サイト」からカウンセラーに関する「スクールカウンセラー」「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」「カウンセラー(医療福祉分野)」の3つの職種を見ると、フリーランスや契約社員という就業形態で働いている人も職種によって多くみられます。

  正規の職員、従業員 契約社員、期間従業員 自営、フリーランス
スクールカウンセラー 12.8 % 40.4 % 38.3 %
キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント 37.5 % 39.3 % 44.6 %
カウンセラー(医療福祉分野) 50.8 % 23.1 % 27.7 %

参考:「職業情報提供サイト」

気になる職種に合わせて、公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラーなどの資格を取得しておくと独立後も有利になるでしょう。

出典:「職業情報提供サイト」カウンセラー(医療福祉分野)
   「職業情報提供サイト」キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント
   「職業情報提供サイト」スクールカウンセラー

参考:令和3年賃金構造基本統計調査

5.経営・運営系

フリーランスについて_経営・運営系
経営や運営系のフリーランスのお仕事には「ネットショップ運営」や「個人投資家」などの職種があります。フリーランスでなにか始めてみたかったという方の参考になれば幸いです。

ネットショップ運営

Webサイトでショップを開き、商品を売って稼ぐ仕事です。商品やサービスの企画、サイトの構築、マーケティングから集客まで、多くの業務をこなさなければいけません。さらに商品が売れれば発注の手続きなど、運用するために幅広い知識が必要です。

初期投資ができるのであれば外注を頼み、サイト構築や運営、商品の梱包などは任せることもできます。その分経費はかさむため、個人で運用できる規模で戦うのか、大きく稼ぎたいのか、事業計画をたててから始めましょう。

ネットショップ運営の収入は個人差が非常に大きいと言えます。収入が0円の人もいれば、何億と稼いでいる人もいます。売りたいものをどうやって売るか、データを見てどのように改善すれば良いのか、改善を繰り返し、ショップを育てていくと良いですね。

リラクゼーションサロン運営

リラクゼーションサロンは初期費用があまりかからず、医業類似行為にあたる「あん摩マッサージ指圧」などをおこなわなければ、資格を取る必要もありません。どの程度の規模で運営するかにもよりますが、個人でおこなう場合、自宅をサロンとして利用すれば費用を大きくおさえることもできます。

株式会社矢野経済研究所がまとめたリラクゼーション・温浴ビジネス市場に関する調査を実施(2021年~2020年)によると、リラクゼーション(ボディケア・リフレクソロジー)市場が前年比80.1%の929億円となっています。

2020年の国内リラクゼーション市場調査結果では、2018年の国内リラクゼーション市場規模は前年比104.1%の1,196億円と発表しています。この年の記事では低価格サロンの大幅な拡大が影響し、成長を見せていたのに対し、2021年~2020年では前年比80.1%と横這いの傾向です。

上記2点の調査を見ても、リラクゼーションサロン運営の市場規模の大きさがわかります。軌道に乗れば収入も大きく見込める将来性のある仕事と言えるでしょう。

出典:国内リラクゼーション市場調査結果
   リラクゼーション・温浴ビジネス市場に関する調査を実施(2021年~2020年)

シェアハウス運営

複数人が共同で生活する物件を管理する仕事で、自分で運営する他に、管理を委託してまかせる方法も一般的です。居住者は家賃を抑えられるメリットがあり、交流も楽しめると近年注目を集めています。

シェアハウス運営は一般的な賃貸よりも利回りが良く、儲かる仕組みとなっています。同じ物件でも多くの人数が家賃を払ってくれるシェアハウスのほうが、トータルの賃料収入が高くなることが多いからです。

国土交通省がまとめたシェアハウスに関する市場動向調査結果についてでは、都心部にシェアハウスが集中していたことが分かります。ですが最近では、空き家を活用したシェアハウス運用も増加傾向にあり、地方にも増えてきています。

管理会社に任せることで、副業でも始められるため、実際に運営をしつつ、じっくり事業計画をたててフリーランスに転身するのも良いでしょう。

参考:シェアハウスに関する市場動向調査結果について

個人投資家

企業などには属さず、個人の資金だけで投資をおこなう人のことを言います。政府が発表した少額投資非課税制度「NISA」から投資に興味をもつ人が増えており、副業ブームも相まって投資している人の割合が急増しています。

フリーランスについて_投資をしている人の割合
出典:「生活者1万人アンケート調査」2021/11/19-野村総合研究所

2015年から急激に増え、2021年では 25~69歳の男女は人口の21.1%にあたる1,470万人が投資をしていることが分かりました。

投資に対して不安を感じる人もまだまだ多いですが、NISAなど、徐々に投資しやすい環境へと日本も変わってきているようです。

参考:「生活者1万人アンケート調査」

士業(税理士・司法書士など)

士業は司法書士、税理士、弁護士といった「士」という漢字がつく職業の俗称です。同じ士業でもフリーランスに向いているとされるのは「司法書士」「土地家屋調査士」「社会保険労務士」この3つです。

「職業情報提供サイト」から、上記3つの職種について調べると、司法書士の自営、フリーランスは66.7%、土地家屋調査士は61.2%、社会保険労務士が55.7%と、いずれも高い割合でフリーランスの就業形態で働いている人がいることが分かります。

もちろん難関試験の合格が必要であり、簡単になれる仕事ではありませんが、令和3年賃金構造基本統計調査の調査では平均年収945.4万円となっており、独立すればさらに上を目指すことも可能でしょう。

参考:「職業情報提供サイト」司法書士
   「職業情報提供サイト」土地家屋調査士
   「職業情報提供サイト」社会保険労務士

6.インフルエンサー系

フリーランスについて_インフルエンサー系
比較的新しく名前の付いた職業が多く、趣味として楽しんでいる人も多い職種です。好きなことが仕事にできるため、フリーランスの生き方に向いているものが多くみられます。

人気になれば好きなことをしながら、自分にファンがつき、しかも稼げる、憧れの職業を詳しく見ていきましょう。

インスタグラマー

Instagramで自分の得意なことや好きなことを発信し、その投稿ひとつで大きな影響を与える人達のことを言います。美容、ダイエットなど、専門分野に特化した投稿が特徴で、企業もインスタグラマーの高い拡散力に期待して報酬を払います。

インスタグラマーを目指すには、ひとつの分野に絞り、継続して有益な情報を発信し続けることが必要です。自分の強みと独自コンテンツを確立すれば、大きな収入を得ることも可能でしょう。

インフルエンサー紹介業のソーシャルワイヤー株式会社がおこなった「インスタグラマーの職業・年収」の調査によると、インスタグラマーを本業にしている人の平均年収は411.9万円、副業のインスタグラマーは63.4万円であることが分かりました。平均年収を見ると日本の平均給与443万円より下回る水準です。今回調べた中での最高年収は3,000万円と、大きく稼げる可能性もあります。

フリーランスについて_インスタグラマーの調査
出典:「インスタグラマーの職業・年収」

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ティックトッカー

TikTokに動画を投稿している人達のことです。TikTokで収益化を狙う方法として、TikTok LIVE ギフティングの投げ銭機能、企業案件、アフィリエイト、スポンサー契約などが代表的です。まずはひとつのジャンルに特化した、オリジナルコンテンツを投稿し続けることから始めていきましょう。

ティックトッカーの平均年収データはなく、収入の差が激しいことから平均をだすのが難しい職種であることがうかがえます。

日本のトップティックトッカーは推定で1億円以上稼いでいると言われ、世界のトップは年収32億円稼いでいる人もいる、夢が広がる職業です。

参考:最も稼ぐTikTokerランキング、トップの姉妹は年収32億円 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

ユーチューバー

YouTubeに動画を投稿して収益を得ている人のことを指します。だれでも無料で始められ、ハードルも低いことから副業でスタートする人も多い職業です。

子供にも人気のある仕事のひとつで、人気のユーチューバーは、タレントと同程度の影響力をもっています。ユーチューバーになるには、動画編集の知識だけではなく、人を惹きつける企画力や、その人自身の魅力、センスも必要です。また、差別化を図るためのオリジナリティと、継続するメンタルも試されます。

ユーチューバーは収入が0の人から、何億と稼いでいる人までかなりの差があるため、必ず稼げる保証はありません。最近ではユーチューバーを目指すスクールや、企業に所属している人もいるので、目的に合わせて選択していくと良いですね。

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ライブ配信(ライバー)

ライブ配信アプリなどでライブ配信をおこなう人のことを指し、主に投げ銭が収入源となっています。ライブ配信アプリには「17LIVE」「ミクチャ」「ツイキャス」などが挙げられ、雑談系、ゲーム配信、楽器演奏など様々なジャンルに分けられます。

ライブ配信は編集ができないため、雑談力、もしくは魅力的なコンテンツや台本を準備しておく必要があります。ライブ配信アプリのジャンルにもよりますが、女性の方が稼げている人が多く、トップライバーの多くを占めています。

初心者とトップライバーで差があり、数千円しか稼げないケースから、年収1,000万円以上稼いでるライバーもいます。特別なスキルは必要なく、だれでも参入しやすい職種ですが、その分ライバルと差別化しなければ生き残るのは難しいでしょう。

ツイッタラー

Twitterに投稿して稼いでいるユーザーのことを指し、ツイートだけで稼いでいる人も存在します。収益を得るには、投げ銭をもらう、アフィリエイト、企業案件、自社商品やサービスへの誘導等が挙げられます。

140文字という短い文字数のなかに、いかに商品の魅力をつたえ、商品へ誘導するか、惹きつける文章力が要です。言葉だけで収益化ができる点を魅力と感じ、やりがいを感じている人も多いようです。

Twitterから直接収益をあげる以外にも、自社商品や自分の作品をアピールするために活用している人も少なくありません。また、Twitterを見て観光客を誘導できるなど経済効果は計り知れません。個人でも多くのフォロワーを獲得して影響力が獲得できれば、企業から声がかかり収入にも繋がるでしょう。
参考:観光協会によるソーシャルメディア活用に関する調査分析

【フリーランス】仕事の始め方から受注まで【副業からもOK!】

フリーランスについて_仕事の始め方
実際にフリーランスになってから、どのように仕事を受注すればよいのか気になりますね。会社員の時とは違い、自分で仕事を探して受注しなければならないため、事前の知識なしでは収入を得ることは難しいでしょう。

ここではフリーランスの仕事の始め方から、受注までを解説していきます。スキマ時間で副業から始めたいという人も流れは同じなので、是非参考にしてみて下さいね。

Step1.仕事の分類・職種を決める

まずはフリーランスとしてどのような分類や職種に就くのかを決めていきます。今の仕事が活かせる仕事や、特技を活かせば早く収益化もでき、フリーランスになる日も近いでしょう。

やってみたかったジャンルでも、副業ならチャレンジしやすいですね。最初は大変かもしれませんが、稼ぎ方を少しずつ学び、実践する努力次第で大きく人生を変える可能性を秘めています。

どの職種もメリット・デメリットもあるため、どの職種を選ぶかは自分の価値観で決める必要があります。憧れの職種、将来性、大きく稼げる可能性のあるものなど、自分自身が進んで努力できるものを決めていくと良いでしょう。

Step2.事前知識収集

どの職種にするか決まったら、次はどのようなスキルが必要か、などを事前に情報収集していきます。仕事で収入を得るためには、その職種に合ったスキルや知識がないと案件獲得は難しいでしょう。

様々な職種を紹介しているクリエイティブビレッジなら「プログラマー」と検索するだけで、有利な資格や必要なスキル、多くの求人が調べられます。求人情報を見ることでお金を払ってでも企業が求めるスキル、人物像が見えてくるため、フリーランスでもチェックは必須であると言えるでしょう。

例えばいくつかの職種を例に挙げると。

プログラマー

クリエイティブビレッジで「プログラマー」について調べてみると、193件の記事がヒットしました。そのなかには、求められる能力やスキル、年収、実際に活躍している人のコラムを見ることができます。そこから見えてくるものは、

  • 文系からでもIT業界に転職する人はいる
  • 未経験がプログラマーになる方法は3つ「プログラミングスクールに通う」「独学」「未経験歓迎の会社に入社」
  • プログラミング言語は、ひとつ理解するとほかの言語も覚えやすくなる
  • プログラマーには自ら学ぶ意欲や協調性、コミュニケーション能力が重要
  • 業界に合わせて必要なプログラミング言語は異なる
  • 例えばゲーム業界なら、C#、C++、Unity、JavaScriptなどの理解が必要
  • 資格取得は不足しているスキルを補えるものや、転職先に合った資格を選ぶ
  • 人気言語TOP10
  • 人気のプログラミング言語にはPython、Java、C、C++、JavaScript、C#、:R、:Go、HTML、Swiftなどがあり、その時代のトレンドも存在する

 などが挙げられます。未経験からでもプログラマーになれる可能性は十分にあるということが分かりましたね。

イラストレーター

次にクリエイティブビレッジで「イラストレーター」を調べてみました。こちらは139件の記事がヒットです。調べてみて分かったことは以下の通りです。

  • ほとんどの人が美術系の大学や、専門学校で技術的な勉強をして、実際に絵を描いて実践を繰り返している
  • 学校を卒業後、ゲーム会社や広告制作会社、広告代理店、デザイン事務所などに就職するのが一般的
  • イラストの仕事のほとんどでデジタルの入稿が求められる
  • Illustrator、Photoshopは最低限勉強するべき
  • その他adobe系のツールの勉強もすると有利になることも
  • 資格は特になくても仕事はできるが「Photoshop®クリエイター認定試験」「Illustrator®クリエイター認定試験」「CGクリエイター検定」など、勉強過程で知識を習得できるためおすすめ
  • 安定的にお仕事を得るコツは「自分の強みをとにかく極めること」
  • 学生時代、下積み時代にやった方が良いことは自分の書いた作品をtumblerにまとめたり、SNSに投稿しておくことなどが挙げられる

 実際にイラストレーターとして活躍されている方の声がコラム形式で紹介されているため、仕事に就く前にやっておいた方が良いものなどがリアルに聞けます。ここにまとめたものだけでも、どのような勉強をすれば良いのか見えてきますね。

Step3.仕事を受注する

フリーランスとして仕事を受注するには、いくつかの方法があります。

  • クラウドソーシングなどに応募する
  • 募集があるHPから応募する
  • SNSから仕事を受注する、もしくは応募する
  • ポートフォリオとなるHPやブログを作成する

この4つは受け身の営業方法と言えます。ほかにも営業をかけて仕事を受注する方法として以下の3つが主に挙げられます。

  • 直接企業に営業メール・電話・訪問する
  • オンラインサロンなどに参加する
  • エージェントやマッチングサービスもあり

クラウドソーシングなどに応募する

クラウドソーシングとは、Web上でお仕事を探して受注ができるサイトのことで、パソコンを使用して仕事をする人の多くが活用しています。

副業で人気のWebライター、動画編集、プログラミング、データ入力など、多くの仕事が見つかります。初心者でも募集している案件が多い点が特徴です。

募集があるHPから応募する

企業のHPでも業務委託の募集をしていることがあるため、気になる職種や企業の求人を調べてみるのもおすすめです。

初心者okから、実務経験が数年以上必要な場合もあるため、募集要項を見てから応募するようにしましょう。

SNSから仕事を受注する、もしくは応募する

TwitterやInstagramで特定の職種を募集していることもあるため、募集している人がいないかチェックし、応募してみる方法もあります。

仕事の受注だけではなく、実績やプロフィールを発信するためにもSNSのアカウントを開設しておくと良いですね。

ポートフォリオとなるHPやブログを作成する

例えばWebデザイナーを目指す人は、自分で作成したHPなどがオリジナル作品としてアピールできるため、練習もかねてどんどん作成した方が良いでしょう。

案件を獲得する際にポートフォリオとして企業にアピールしやすくなります。

直接企業に営業メール・電話・訪問する

好きな会社、一緒に仕事がしてみたい企業や業界があるのなら、ある程度実力をつけたらガンガン営業をするべきです。

調べてみると業務委託の求人情報を掲載しているケースもあるため、気になる企業のHPはしっかりチェックしておきましょう。

オンラインサロンなどに参加する

オンラインサロンは同じ趣味や目標をもっている人が集まり、お互いに情報交換ができます。

フリーランスとして活躍している実業家、コンサルタント、クリエイターたちが集まるため、人脈を増やし、仕事獲得にも繋がります。

エージェントやマッチングサービスもあり

本業で培ったスキルを生かすのであれば、エージェントやマッチングサービスを活用すると仕事が見つけやすくなります。

ある程度の実力を持っていることが大前提なので、未経験から挑戦する場合は、しっかり知識とスキルを身につけてから徐々に単価を上げていきましょう。

Step4.売り上げを伸ばす

フリーランスは良くも悪くも自由です。売り上げを伸ばすためには自ら行動し、挑戦し続けることが重要となってきます。仕事量を増やせば一時的に売り上げを伸ばすことはできますが、ひとりでできる仕事量には限界があり、頭打ちとなるでしょう。そうならないために必要なことは、単価を上げる努力です。

売り上げを伸ばすポイントは以下のようなことが挙げられます。

  • こつこつとスキルを上げていく努力を惜しまない
  • 継続的な仕事は安定した収入に繋がりやすい
  • クオリティを上げてクライアントの満足度を上げることが重要
  • 営業は欠かさず、複数の案件獲得を目標とする

こつこつとスキルを上げていく努力を惜しまない

売り上げを上げるためには、自分のスキルを上げていくことが単価アップに繋がります。フリーランスは実力次第で大きく収入をあげることもできるため、努力を惜しまず、こつこつと実力をつけていくことが大切です。

継続的な仕事は安定した収入に繋がりやすい

始めのうちはひとつひとつの案件をこなしていくだけになってしまうかもしれませんが、ある程度実力をつけたら、積極的に「継続あり」と記載や示唆がある案件に応募するようにしましょう。

継続案件を獲得することで、収入も安定し、長期的に付き合いが続けば単価を上げてくれる可能性も高くなります。

クオリティを上げてクライアントの満足度を上げることが重要

初心者がただやみくもに継続案件に応募しても、クライアントが求めるスキルに届いていなければその先は続きません。

クオリティを上げて、この人にまた頼みたい、と思ってもらえるような人材になるための努力が必要です。
クライアントが満足するようなレベルの仕事を続けていれば、自然に案件が継続していくはずですよ。

営業は欠かさず、複数の案件獲得を目標とする

案件をひとつ獲得できても安心してはいけません。長期契約でも、クライアントの都合で急に仕事がなくなることもあり得ます。

収入を安定させるためにも営業は欠かさず、複数の案件を常に獲得しておくと良いでしょう。売り上げを上げるためにも重要です。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスについて_メリットとデメリット
フリーランスは時間に縛られず、自由に働けるメリットがある一方、稼働しなければお金が発生しないデメリットもあります。会社員やアルバイトは決まった時間に働いていればお金が発生しますが、フリーランスは縛りがない分、自分の行動力がすべてといっても過言ではないでしょう。

メリット・デメリットを見て、しっかり対策をたててからフリーランスを目指していきましょう。

フリーランスのメリット

まずフリーランスのメリットから解説します。
どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

自由な働き方ができる

会社員時代とは違い、自分の好きな時間、好きな場所で仕事ができるため、縛られない働き方が一番の魅力と言えるでしょう。職種によってはクライアントとの兼ね合いがありますが、ほとんどの場合は自分のペースで仕事ができます。

好きなカフェで仕事をしたり、朝はのんびり起きたり、働き方は自分次第です。

早く終われば仕事は終わり

仕事に慣れ、作業スピードが上がれば、同じ案件でも半分の時間で終わるなんてこともよくあります。1日のノルマを決めて働く場合、早く終わればそれだけ自由時間を増やすことができますよ。

時給で働いている時と比べ、スキル次第でいくらでも自由時間を増やせるところがフリーランスの魅力です。

自分の力で稼ぐやりがいがある

会社に雇われているときは、決まった仕事が用意され、こなしていれば給与が発生します。ですがフリーランスは自分が動かなければ仕事はありません。

自分の力で仕事を獲得し、自分のスキル次第で収入も上がっていきます。頑張った分はすべて自分に返ってくるため、自分で稼げているという強いやりがいを感じることでしょう。

フリーランスのデメリット

次はデメリットについてまとめています。
デメリットについてもよく理解し、できる限りの対策を考えておきましょう。

好きな時間に働ける分、ついダラダラしがち

業務委託はひとつの案件ごとに納期が決まっていることがほとんどで、間に合えば良いとつい後回しにしてしまう人もいます。好きな時間で働ける分、しっかり1日のスケジュールを自分で事前に決めておかないとだらだらしてしまいがちです。

まずは副業から始めてみて、時間の使い方と、自宅で仕事をする心構えをしておきましょう。家で仕事をすることに慣れていないと、思っている以上に作業が進まないというような事態に陥りがちです。

クレジットカード、ローンの審査が通りづらい

会社員と比べてフリーランスは金融機関などからの信頼度が低くなってしまうため、カードやローンの審査が通りづらくなる可能性があります。

「プライベートと仕事用でカードを分けたい」という方も多いため、フリーランスになる前に必要な場合は事前に用意しておくと良いでしょう。

収入が安定しづらい

とくに未経験の職種は、実務経験やスキルが無く仕事も受注しづらいため、始めの頃は収入も安定しません。未経験okの案件から初め、少しずつ実績を積み重ねていくことで、経験者として仕事もとりやすくなっていきます。

最初は低い単価ばかりで大変に感じるかもしれませんが、継続することで少しずつ収入も安定してくるでしょう。

【フリーランス】Q&A

フリーランスについて_Q&A

フリーランスになる上で手続きは必要?

フリーランスになるために特別な手続きは必要ありません。会社に属さずに稼いでいれば「フリーランス」と名乗って良いでしょう。

ですが個人事業主として働いている状態ですので、開業届の提出が推奨されます。罰則は特にありませんが、税務的にもメリットがあり、個人で事業を始めたら届けを出すのが所得税法で義務となっています。

他にも、会社員からフリーランスになった場合、社会保険から脱退しなければいけません。アルバイトやパート勤務の方も、社会保険に加入していたのであれば同様です。退職から14日以内に国民健康保険、国民年金への切り替えが必要と定められているため注意しましょう。

フリーランスは確定申告が必要?

必要です。会社員やアルバイト、パートの場合、会社が代わりに所得税の申告や納税をおこなっているため、必要はありませんでした。一方でフリーランスの場合、個人で確定申告をしなければいけません。

ただし1年間の所得が48万円以下の場合は税金が発生しないため、申告しなくても問題ないとされています。

どの段階で独立するべき?

現在就業されている職種と同じ仕事をフリーランスとして続けるのであれば、実務経験をしっかり積んでから独立するのが良いでしょう。企業がフリーランスに求めるものは、即戦力として使える人材です。

急にフリーランスとして仕事を受注しようと思っても、うまくいかないこともあるため、まずは副業から初めて、基盤を固めてからフリーランスを目指すという方が多いようです。

保険はどうなるの?

保険は国民健康保険に加入する必要があります。他にも、国民健康保険組合に加入するという選択肢もありますが、特定の職業の人だけ加入可能などの条件があります。

会社員やアルバイト、パートのように会社に属していないため、社会保険には加入できません。会社員からフリーランスになる場合、退職から14日以内に手続きをしましょう。

会社を辞めるまでにやっておくべきことは?

フリーランスになるとクレジットカード、ローンの審査が通りづらくなることがあるため、仕事用に準備したいという方などは事前に準備しておくと良いでしょう。

実際にフリーランスになったら、どのくらいの収入見込みがあるのか算出し、できる限り見切り発車での退職は避けるように準備します。副業で継続案件を獲得、フリーランス契約や業務委託の求人も調べておくと良いですね。

まとめ

フリーランスの職種は主に「ITエンジニア系」「マーケティング系」「クリエイティブ系」「接客系」「経営・運営系」「インフルエンサー系」の6つの仕事に分けることができ、そこからさらにプログラマー、Webマーケター、クリエイター、営業代行、シェアハウス運用などさまざまな職種があることが分かりました。

時代のニーズやトレンドに合わせて、スキルを獲得することで、どのような働き方でも企業は必要としてくれるでしょう。多様な働き方が推奨される昨今、即戦力のフリーランスも歓迎される時代となっています。

フリーランスは会社員時代とは違い、自分の努力次第で大きく稼げる可能性を秘めています。
自分の好きなことや得意を生かして、フリーランスを目指してみてはいかがでしょうか?