映像クリエイターに興味があるけれど「どのような機材をそろえれば良いのかわからない」という方は多いでしょう。

プロ仕様の映像を作成するのであれば、必要な機材はそれなりに多くなります。しかし、初心者が入門用に最低限の機材を持つなら、実は必要なものは3つだけです。

この記事では、映像クリエイター初心者に必要な機材と、購入に必要な費用を解説します。

1 映像クリエイターの基本機材

映像クリエイター 機材

映像制作の入門者が持つべき基本の機材とツールは、カメラ・三脚・動画編集ソフトの3つです。

1.1 カメラ

カメラは様々な種類があり、使用する場面に応じて適したものが異なるので、選ぶ際に迷ってしまうでしょう。

以下は、映像制作で使用するカメラの一例です。

1.2 【映像制作で使用するカメラの例】

ミラーレス一眼 ・画質が良く、美しい映像を撮影できる。
・レンズを取り換えることで、さまざまな撮影スタイルに対応可能。
・メーカーによっても異なるが、バッテリー持続時間が1~2時間前後のものが多い。
ビデオカメラ ・映像の撮影に特化したカメラ。
・手に持って撮影することを前提としており、手ブレ補正が充実している。
・長時間撮影に対応したバッテリー容量の機種が多い。
ウェアラブルカメラ/アクションカメラ ・身体に装着して撮影できるタイプのカメラ。
・両手を空けたい場面や一人称視点での映像の撮影に向く。

カメラの種類ごとに得意な撮影内容が異なるため、どのような動画を撮りたいかで選ぶことをおすすめします。

カメラのレンタルサービスもあります。いろいろな種類を試したうえで、自分にはどのカメラが合っているのか比較してみてください。

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1.3 三脚

カメラの土台となる三脚も、映像制作には必須の機材です。

手ブレを抑えた撮影や長時間の撮影、アシスタントなしの動画撮影などには必要です。

例えば、数時間にわたる定点撮影を行なう場合、三脚がなければカメラを手に持って静止していなければなりません。

屋外撮影に使用できる大型のものから、卓上サイズの小型三脚まで種類はさまざまあります。

1.4 動画編集ソフト

動画編集ができるスマートフォン用のアプリも存在しますが、トリミングや文字入れなど、ごく初歩的な機能のみを搭載しているものが一般的です。

ツールの機能や処理能力の面からも、パソコン上で操作するものが望ましいです。

初心者が動画編集のイロハを学ぶのであれば、まずは導入ハードルの低い無料のものから始めるのがおすすめです。編集作業に慣れ、無料ソフトでは物足りなくなってきたら有料ソフトを検討してみるのもいいかもしれません。

2 映像制作を極めたい!あると便利な機材は?

映像制作 機材

「映像制作に慣れてきたので機材を増やしたい」「予算に余裕があり、よりクオリティの高い映像を撮れるツールが欲しい」という方は、基本にプラスアルファとして、ツールを追加してみましょう。

基本機材に加えて検討できるのは、マイク・ジンバル・照明の3つです。

2.1 マイク

動画撮影に対応したカメラにはマイクが内蔵されていますが、ノイズや雑音を拾いやすいという弱点があります。そのため、別途カメラに挿して使える外付けマイクを購入するのがおすすめです。

マイクを選ぶ際には「指向性」を確認するのがポイントです。指向性とは、どの方向から音を拾うかを示す特性であり、商品によって大きく異なります。

例えば、「単一指向性」と呼ばれる特徴を持つマイクは、一方向への集音感度が高く設定されています。そのため、雑音の多い場所でノイズを拾わず録音したい場合などに便利です。

外付けマイクを検討する際は、機種ごとの性質も把握したうえで比較するようにしましょう。

2.2 ジンバル

主にカメラを手持ちして撮影する際に使用します。

ジンバルには回転台がついており、回転によって手の揺れやブレを相殺してくれます。そのため、画面揺れが少なく、視聴者がストレスを感じにくい映像の撮影が可能です。

三脚を利用した、画角を固定しての撮影がメインの場合などでは不要なため、自身の撮影スタイルに応じて導入するとよいでしょう。

2.3 照明

照明を使用して明かりをプラスすると、動画のクオリティをあげることができます。光源を自分で調整できるため、場の光源に依存しないクリアな撮影が可能です。

3 機材をそろえるとトータルいくらかかるの?

ここまで紹介した機材をそろえると、総額でいくらかかるのでしょうか。

3.1 安価な機材でそろえれば10万以下!

必要最低限の機材のみで、リーズナブルなものから選ぶ場合は、総額10万円以下に抑えることができます。

機材のなかでも、カメラは高価なイメージがありますが、動画制作に必要な最低条件をクリアしたカメラは3万円台から購入可能です。現在は、安価でコストパフォーマンスの高いカメラも増えてきています。

三脚は安価なものなら数千円の商品もあります。

動画編集ソフトは無料のものが多く出回っていますので、無料ソフトを積極的に使ってみましょう。

3.2 こだわると100万以上することも!?

10万円以下から始められる映像制作ですが、これはあくまで入門用の機材で一式そろえた場合の話です。撮影機材は、性能にこだわった高額なものも多く存在します。

例えば、プロ仕様のセットをそろえると、カメラだけで50万円を超えることもあります。さらに、ジンバルやマイクなど周辺機器も良いものをそろえると、100万円を超えることも珍しくありません。

4 まとめ

最初はリーズナブルな機材を用意し、映像制作に慣れることをおすすめします。撮影技術が向上し、手持ちの機器では物足りなくなってきたら、性能の高い機材や周辺機器の追加を検討してください。

将来的にプロとして活躍することを目指すのであれば、働きながら経験を積み、スキルアップを目指すことも可能です。

経験年数が浅くても、スキルに合った求人の紹介やスキルアップのためのサポートを用意していますので、一度CREATIVE VILLAGEをご覧になってみてください。

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