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【2023年版】動画クリエイターとは?年収・仕事内容・向いている人などを徹底解説

映像作品が次々と生み出される昨今、動画クリエイターのニーズも急速に広がっています。また、今後もさらなる需要が見込まれる職業です。

興味があって転職を考えてはいるものの、いったいどのようにしたら動画クリエイターになれるのか、自分がこの業界に向いているのか、と疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、動画クリエイターの詳しい仕事内容や、向いている人7つの特徴、年収、動画クリエイターになる方法などを解説していきます。

動画クリエイターとは【定義】

動画クリエイターとは
そもそも「動画クリエイター」とは、映像作品を制作する上で関わる全ての人を指して使います。
映像関連のコンテンツが増えている現代では、テレビ、CMなどの作成から、YouTubeの編集、企画、動画内で使用する音声関連など、その仕事は多岐に渡ると言えるでしょう。

特に最近では、編集者は編集だけ、カメラマンは撮影だけ、といった完全分業スタイルではなく、企画立案やスケジュール管理等の「制作業務」や、実際の撮影、編集といった「技術業務」など、映像に関わる全ての業務を、垣根を越えてこなせる動画クリエイターが求められています。

動画クリエイターの種類と仕事内容

動画クリエイターは非常に広い範囲を指す言葉でした。
そこでこの章では更に細かく、動画クリエイターの種類や仕事内容について見ていきます。
特にメインとなる、おもな職種は下記の通りです。

カメラマン

動画の撮影をおこなうのが「カメラマン」です。
監督やディレクターのイメージした映像、構図、意図を理解した上で実際に撮影できるか否かが肝となります。
撮影には技術が必要であり、基礎的な撮影技術に加えて、シチュエーションや指示に応じて臨機応変に対応できる応用技術や判断力も求められます。
また、映像機材の準備や手配に関しても重要な仕事です。

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音声

プロジェクトに関わる録音や、ミキサーを担当するのが「音声」の仕事です。
BGMや効果音、現場の音声など音声にまつわる業務は全て担当領域であり、その仕事は多岐に渡ります。
動画における音声は、作品そのものの出来を左右する大きな役割を担っており、現場での応用力や、録音機器によるミキサーの技量も問われるでしょう。

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編集者

撮影された映像素材を作品まで昇華するのが「編集者」です。
過去、フィルムを切り貼りしていた時代もありましたが、現代では動画編集ソフトを使うケースが大半でしょう。
テロップやエフェクト、トランジションなども使い、素材をつなぎ合わせながら動画を通じて視聴者に伝えたいことを表現します。
また、映像の色調を統一する「カラーグレーディング」の技量も求められます。
以上の様に、非常に多くの経験と技術が求められる仕事であり、日々の勉強は欠かせません。

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3D/CG/VFXデザイナー

Blenderなどの専用ソフトを使用して「2D」や「3D」のデザイン、CG(コンピューターグラフィックス)素材を制作するのが「CGデザイナー」です。
CGデザイナーの中でもいくつかにわかれており、おもな役割として

  • モデラー:CGモデリング(仮想空間に立体物を構成する)をおこなう
  • アニメーター:CGモデルを動かすアニメーション付与する
  • エフェクター:雷や炎など、エフェクト(特殊効果)をCG映像に追加する

上記のようにわかれます。
ただし、映画などの大規模なCG作品をのぞいて、これらを完全に分業することは実務上非常に稀であり、多くの場合は、これらを一人、もしくは少人数のCGチームが担うことになるでしょう。

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プロデューサー

動画制作プロジェクトにおいて、全体の指揮をとるのが「プロデューサー」です。
スケジュール管理や、予算、企画などプロジェクト全体に対して責任が生じます。
また、スポンサーとの交渉なども基本的にプロデューサーの仕事であり、自他に対するマネジメント力や、企画力に加えて交渉力や人間力も必要になるでしょう。
他で紹介した職種に関しても経験や深い理解が無ければ全体を率いることは難しいため、幅広い知識と能力が必要になります。

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ディレクター

主にプロデューサーが立てた企画に沿って、現場を指揮するのが「ディレクター」です。
プロデューサーと同様に幅広い知識や経験、能力が求められますが、より制作現場に近いため、機転、応用力も重要でしょう。
多くの引き出しを持っている事で様々なシチュエーションに対応できるようになるため、アシスタントディレクター(AD)から場数を踏み、経験と知識を蓄積していくことが必要です。

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求められる動画クリエイター像とは

前述の通り、現代ではこれら職種の垣根を越えて、多くの業務を同時にこなせる動画クリエイターが求められています。
例えば、ディレクターであっても、編集側でどこまでのことができるかが把握できていないと、良い動画を作り上げることはできません。
また、編集者が、プロデューサーの意図を汲み取れなければ、最初にイメージした動画とはかけ離れた動画に仕上がってしまうこともあるでしょう。

とはいえ、同時に全てを身につけ、プロレベルまで成長するのは困難です。
まずは、ご自分の得意分野を見つけて、1つのジャンルを極めた後、徐々に派生させていくような戦略がおすすめです。

動画クリエイターの年収はいくら?

年収はいくら?
動画クリエイターの平均年収は300万円~400万円程度といわれています。華やかなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、平均年収はそれほど高くありません。

ただし、前述の通り、動画クリエイターには様々な職種があり、年収は技術や実際の働き方、勤める会社の規模などによっても大きく変わります。ここで働き方別のおおよその年収を見てみましょう。

出典:令和4年賃金構造基本統計調査
   職業情報提供サイト(日本版O-NET)

正社員の年収(大手や中小)

大手のテレビ局や映像制作会社、広告代理店の正社員は、年収700万円~1,000万円ほどとなり、年収が高い傾向にあります。
一方、中小規模の映像制作会社に勤める正社員の場合は、年収300万円~600万円が平均です。

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派遣やアルバイト

中小規模の映像制作会社は派遣やアルバイトとして勤める方も多く、時給は900円~1,200円程度が平均です。
ただし、スキル重視の勤め先が多く、能力によっては時給アップが狙えるでしょう。

フリーランス

フリーランスは、能力によって年収にかなりの差があります。有名な動画クリエイターであれば、映像作品1本で数百万円の仕事がもらえることもあり、年収1,000万円を超える方もいます。
それに対し、実績が少ないうちは年収300万円程度かそれ未満になることもあります。年収を上げるには、経験を積んで技術を身につけるとともに、営業スキルや自己管理のスキルなどを総合的に上げていくしかありません。

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動画クリエイターに向いている人の7つの特徴

動画クリエイターの特徴
動画クリエイターとは、映像作品の制作に携わる職種すべてを指します。そのため、自分が興味を持っている職種にはどのような人が向いているのか、気になるところでしょう。
本章では、動画クリエイターに向いている人の7つの特徴を挙げているので、自分に当てはまるのものがないか、ぜひ確認してみてください。

特徴1.映像で表現することが好き

テレビ番組や映画、CM、ミュージックビデオなどといった映像作品の多くは、見ている人に何かを伝えるために作られているものです。
クライアントの伝えたいことや意図を正しく理解し、そのまま映像で表現することに尽力できる人は、動画クリエイターの仕事に大きなやりがいを感じられるでしょう。
文章や静止画よりも、YouTubeやInstagramなど、日ごろから映像で表現するのが好きという人に向いていると言えます。

特徴2.チャレンジするのが好き

動画クリエイターに限らず、何かしらの作品を作るクリエイターという職業は、正解がないチャレンジの連続です。失敗してもそれをチャンスととらえ、次の作品を発信していかなければなりません。
また、ときには新しい作品を生み出すために、これまで“常識”とされていた考えを覆すような技法にチャレンジすることも必要になります。
そういったことにも恐れずにチャレンジできる人は、動画クリエイターに向いているでしょう。

特徴3.体力のある人

動画クリエイターは、撮影が長時間におよぶことも少なくありません。そのため、身体的な体力はもちろんのこと、どのような環境にも対応できる精神的な体力も必要です。
肉体的にも精神的にもタフな人はこの仕事に向いていると言えるでしょう。

特徴4.アート作品が好き

動画クリエイターとして活躍するために欠かせないのが、芸術的センスです。美的センスと音楽的センスを併せ持ち、視聴者の五感に訴えかけなければなりません。
アート作品を見るのが好きな人、音楽や映画などに幅広く精通しており、そこから得たものを作品に取り入れられる人、自分の感性を作品にフル活用できる人などに向いているでしょう。
動画クリエイターとして活躍するためには、日頃からアート作品にふれて感性を磨いておくことが大切です。

特徴5.コミュニケーションが得意

基本的に、1つの映像作品を作る際には、多くの人と関わります。編集オペレーターやCGクリエイター、音声などのさまざまな職種の人と一緒に仕事をするため、コミュニケーション力が欠かせません。
特に、テレビやCMなどの大きな仕事になればなるほど、クリエイター能力に加えて高いコミュニケーション能力が求められるでしょう。

特徴6.マネジメントが得意

ただ映像を作ることだけが動画クリエイターの仕事ではありません。制作する立場として目的を決め、その目的のためにどのように映像を作るのか構成を練り、それをもとに演出や編集をおこなうことが必要です。
特に、制作部門のプロデューサーやディレクターを目指している人にとっては、さまざまな工程を正確に管理できるマネジメント力も大切なスキルと言えるでしょう。

特徴7.専門的な技術がある

当然ですが、動画クリエイターには、撮影や編集などに関するスキルも求められます。
特に、CGクリエイターや音響、映像編集者といった技術部門を目指す人には、映像で伝えたいことをしっかりと表すための表現力と、CG作成ツールや動画編集ツールなどを使いこなす専門的な技術力が必要です。

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動画クリエイターになる3つの方法

動画クリエイターになる方法
目指す職種や会社によりますが、基本的に動画クリエイターはどこからでもチャレンジできる、間口の広い職種です。
動画クリエイターになるおもな方法として、下記の3つを紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

方法1.大学や専門学校に通う

動画クリエイターを目指す方の中で最も多いのが、大学や専門学校で映像制作の技術を身につけてから企業に就職する、という方法です。
この方法のメリットとして、仲間と一緒に勉強できることや、卒業後に就職支援をおこなっている学校もあるためサポートが受けられる、などが挙げられます。
一方で、費用がかかるというデメリットもありますが、しっかりとスキルを身につけて就職につながれば、かかった費用も無駄にはならないでしょう。

方法2.就職する

学生時代に映像制作の技術を学んでいなくても、動画制作会社やテレビ局、ゲーム会社などの正社員になり、動画クリエイターを目指せます。
幅広い業務に関われば、動画制作以外のスキルも自然と身につくでしょう。
学校で学んでいない分、はじめは苦労するかもしれませんが、安定した収入は見込めるので技術習得に集中できます。
企業によっては、未経験でもアシスタントから採用してもらえることもあるので、経験を積んでキャリアアップすることも可能です。

方法3.独学/フリーランス

独学で動画制作や編集の技術を身につける方法です。自分のペースで学べるので、本業の合間に副業として始めることも可能です。生活や働き方の自由度が高く、フリーランスとして独立すれば、やる気次第で会社員よりも収入が高くなることもあります。
ただし、フリーランスの場合は、自分で仕事を獲得してくる「営業スキル」や、納期までにプロジェクトを完成・提出するための「プロジェクト管理能力」もより重要になります。
また、中には無料で受けられる講座やセミナー、Eラーニングもあるため、活用することでより効率的に学習を進められるでしょう。
例えば、CREATIVE VILLAGEでは、プロから無料で3DCGアドバイスが受けられる1ヶ月間の特別カリキュラム「3DCG FARM」や、動画編集が自宅から体系的に学習できる「動画編集入門講座」など様々なコンテンツが用意されています。
フリーランスや副業で動画クリエイターを目指す方にはおすすめのサービスでしょう。

動画クリエイターは今後も稼げる!

動画クリエイターの需要は今後も増えていくでしょう。
動画クリエイターの仕事に興味があり、向いている人の特徴に当てはまる項目があるなら、チャレンジしてみることをおすすめします。企業に就職しなくとも、フリーランスとして実績を積めば高収入も夢ではありません。

CREATIVE VILLAGEでは、動画クリエイター関連の求人を取り扱っており、登録無料でオンライン相談も実施中です。ぜひ、クリエイティブ業界に特化したサービスを活用してみてください。
また、下記の記事では、フリーランスの仕事や職種について網羅的に必要スキル/年収/メリット/デメリットを解説しています。
動画クリエイター以外の職業も含めて検討したいという方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。

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監修
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