今回は2023年4月24日に行われた“エンターテインメントロイヤー&プロデューサー・四宮隆史先生に聞く ~契約と権利と労働 契約編vol.2~のレポートをお届け。

前回の「契約編」ウェビナーでは、「契約とはどういうものか」「どういったことがトラブルにつながるのか」といった導入部分の解説を行いました。第2回ではさらに一歩踏み込んで、エンターテインメント業界で取り扱う機会が多い「ライセンス契約」について、四宮先生が、エンターテインメント専門弁護士の視点でリアルにわかりやすくお話し頂きます。

エンターテインメント業界で働いていらっしゃる方々、またこれから業界を目指す方々にとって、良質なコンテンツづくりを法律や権利の側面から考える機会となれば幸いです!

【記事で得られる学び】

  • ライセンス契約書に書いてある各条項の意味
  • “決定事項に漏れがないこと”“曖昧・不明確な情報がないこと”の2つが重要
  • 契約書の言葉の「定義」は特に注意深く見る

登壇者紹介

四宮 隆史(しのみや・たかし)氏

慶應大学経済学部卒。TVディレクターとして勤務した後、司法試験を受験し2003年に弁護士登録。現在、E&R総合法律会計事務所の代表弁護士として映画、音楽、放送、広告等の各種プロジェクトのリーガルアドバイザーを務める一方、脚本家・福田靖(『HERO』『ガリレオ』『龍馬伝』等)、映画監督・深田晃司(『淵に立つ』等)らを擁するエージェント会社、株式会社CRG(Creative Guardian)を創設し、映画・ドラマの企画製作にも携わる。非営利団体「action4cinema」(共同代表・是枝裕和、諏訪敦彦)の事務局長として映像業界の労働環境保全やスタッフ・クリエイターの権利保護等のための提言や活動も行っている。

E&R総合法律会計事務所|恵比寿のエンタテインメント・著作権・弁護士相談 (er-law.biz)

四宮先生

エンターテインメント・コンテンツビジネスの根幹となる「ライセンス契約」

コンテンツビジネスは、権利許諾を与える側(ライセンサー)と許諾された権利を使用する側(ライセンシー)が「ライセンス契約」を結ぶことで成立しています。

ライセンス契約のイメージ画像
契約書で重要なのは、詳細・長文であることよりも、決定事項の漏れを防ぐことと曖昧な内容を排除すること。皆さんがご自身で契約書を作成することは稀だと思いますが、相手方から提案のあった契約書を確認したり、昨今話題のAIを利用して契約書を作成したりする際には、細心の注意を払って確認することが重要です。

本日はライセンス契約書の読み解き方をご紹介しつつ、契約書の漏れをなくし法的リスクを回避するために主に気を付けておくべきポイントについて解説していきます。

ライセンス契約で気をつけるべきポイント