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VR開発に必要な機材・ソフト・費用・プログラミング言語のまとめ

2018/05/16 VRコラム

VRの開発はUnityというソフトを使えば意外と簡単で、「ホームページ・ビルダー」のような感覚で操作・制作できます。VRの開発環境はまだプロの世界でも発展途上で、それだけに多くのクリエイター・ビジネスパーソンにとってチャンスがある分野といえるでしょう。ここではVRの開発に必要な機材・ソフト・費用などをまとめます。

VRの開発に必要なPCのスペック(性能)は?

VRの開発に必要なパソコンのスペックは通常の動画制作などと比べてかなり高いものです。CPUはCore i7などの高速なもの、メモリは16GB程度必要とされます。ストレージはHDDではなくSSDで、Cドライブに240GB~480GB以上は空き容量を確保すべきです。
【FRAME SYNTHESIS】HTC Vive/Oculus Rift用PCの選びかた
これより低いスペックでもVRの開発はできますが、作業効率を落とさないためにはこれらのスペックを満たしておいた方がいいでしょう。

特にVR映像でなくVRゲームの開発をする場合は、制作時よりもプレイ時に高いスペックが要求されます。ノートパソコンでも対応機種はありますが、ほとんどの開発者はデスクトップパソコンをメインで使用します。画像処理のためのプロセッサ(GPU)はGeForce、Radeonなどの高性能なもので、できるだけ新しいバージョンのものが必要です。
【VR Inside】VRに最適なお勧めグラフィックボードを紹介!更に、今さら聞けないグラフィックボード基本のおさらい

スペックや端子のことがわからない場合は「VR対応」「VR READY」などと書かれているパソコンを選ぶのがおすすめです。

VR開発に必要なソフトは?

VRの開発に必要なソフトは主にUnityです。Unityの操作にプログラミング言語は必要ありません。用意されている「背景・素材・音楽・アクション」などを組み合わせるだけでゲームや映像を作ることができます。上達したらプログラミングを覚えてカスタマイズすることで、高品質なゲーム・映像が制作できるようになります。

Unityの次にVR開発で使われるソフトはUNREAL ENGINEです。よく「UE」と略して呼ばれます。Unityはモバイルゲームとの相性が良いのに対し、UNREAL ENGINEは家庭用ゲーム・アーケードゲームとの相性が良いのが違いです。モバイルゲームより家庭用・アーケード用の方がゲーム制作の難易度は上がります。そのため、一般には「簡単なゲームはUnity、より高度なゲームはUNREAL ENGINE」と区別されています。
【UNREAL ENGINE】VR用プラットフォーム

VR開発に必要なプログラミング言語は?

VR開発で必要なプログラミング言語は、使用ソフトがUnityならC#とJava Scriptです。使用ソフトがUNREAL ENGINEならC++かBluePrintとなります。
【TECH NOTE】VRの開発言語

Unityはプログラミング言語なしでもある程度のレベルまで制作ができるので、より高度な制作をしたいときのみこれらの言語が必要です。過去にはPython系方言のBooもサポートされていましたが、Unity5からサポートがなくなったため、現在はC#とJava Scriptのみが使われています。実際に使うのはC#が大半でJava Scriptの使用はあまりないため、覚えるなら先にC#からにしましょう。
【やまろうのITエンジニア仕事術】Boo(Python系方言)はなくなる?

UNREAL ENGINEの言語については、プログラマーはC++を覚えてデザイナーはBluePrintを覚えるというパターンが多くなっています。C++は主にゲームそのものを動かす言語で、BluePrintは主に映像を美麗にする言語だからです。
【UNREAL ENGINE】C++とブループリント
両方修得したら1人でもハイレベルなVRゲームを作成できます。

VR開発に必要な費用は?

VRの開発で必要な機材であるPCは、高性能なGPUを搭載したものが望ましく、価格は最低でも10万円はかかるでしょう。ソフト代はUnityを使うなら、中上級者から初級のプロまでを対象としている「Unity Plus」を使用する場合でおおよそ月額4,200円程度になります。プロの中でも上級者向けのものでは「Unity Pro」があり、こちらの目安は月額15,000円です。初心者向けの「Unity Personal」なら無料となっています。
Unity Store

VR再生用のヘッドマウントディスプレイも必要です。手の動きを伝えるコントローラーとセットになった製品「Oculus Rift+Touch」の場合は約4万円です。
【CNET Japan】「Oculus Rift」「Touch」のセット、今後も399ドルに据え置き

映像やゲームが完成したらそれを配信する必要があります。360°動画配信サービスの「ハコスコストア」を利用する場合、月額1万円か年額10万円となります。無料プランもありますが、容量が3GBまでと小さく、簡単なゲームや短編の映像の配信に使うものです。個人の趣味なら無料プランでもいいでしょう。
【ハコスコ】VRプロモーション

iOSアプリとしてAppStoreで配信するときは、年間1万1000円程度となります。正確には年間99ドルで為替相場によって変わります。
【楽しく生きるレファレンス】iOSアプリ開発の登録費用は?公開する費用は?申請する流れは?

VRの開発は費用にしてもプログラミング言語にしても、上を望むなら必要なものがどこまでも増えます。逆に個人の趣味で開発するだけなら費用・プログラミング言語・機材のどれも、ほとんど必要ありません。年間10万円以内でも十分でしょう。

まずは無料版から慣れるのも手

VRの開発を考えている人は、まず初心者向けに無料で配布されている「Unity Personal」を試してみるといいでしょう。今持っているパソコンや無料の制作ソフトを使いながら必要と感じたものを買い足していけば、無駄なくVRの開発環境を整えることができるはずです。VR開発をしてみたいと思っている人は、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。
※当記事で紹介しているハードウェアおよびソフトウェアの値段は2017年12月末時点で調査した情報です。

(CREATIVE VILLAGE編集部)


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