VTuberはさまざまな業界で需要が高まっていることから将来性も期待でき、就職先としてVTuber業界はおすすめです。しかし、VTuber業界にはどのような仕事があるのか、業界へ転職するには何が必要なのか、よくわからない方もいるでしょう。

本記事では、VTuberを裏方で支える仕事の内容から、業界の将来性まで詳しく解説します。

1 VTuberを裏方で支える仕事とは

本章では、VTuberを裏方で支える仕事にはどのようなものがあるのか紹介します。VTuber業界への転職活動をするうえで、必要とされる能力やスキルについて把握しておきましょう。

1.1 VTuberを支える「マネージャー」

マネージャーは、VTuberとなる演者を管理する仕事です。具体的には、スケジュール管理や営業先の企業への売り込み、社内外との各種調整、グッズ販売などを行なってサポートします。

演者が自分の魅力・長所を引き出して趣味・特技を活かせるように、マネージャーはブランディングの戦略・企画を立てることを求められます。

演者のモチベーションを高め、悩みを受け止めて一緒に解決するコミュニケーション能力も必要です。

1.2 UIやUXを考える「デザイナー」

VTuberのキャラクターに魅力があっても、Webサービス自体が使いにくければユーザーの満足度は向上しないでしょう。

そのため、ユーザーがVTuberコンテンツを利用しやすくなるように、アプリやシステムのデザインを担当するUI・UXデザイナーの存在が重要です。

ユーザー視点に立ったデザインを企画・提案していくことがデザイナーには求められます。

また、デザイナーはキャラクターやグッズのデザインも担当します。自社のサービスをよりアピールでき、共感を得られるようなデザインの検討が必要でしょう。

1.3アプリを開発する「エンジニア」

VTuber上の2D・3Dキャラクター制作や配信アプリの開発には、ゲーム開発向けの開発環境として有名な「Unity」というゲームエンジンがよく利用されます。

VTuber業界でエンジニアとして関わりたいなら、Unity技術を習得したほうがよいでしょう。

エンジニアは、VTuberのモーション・表情の制御だけでなく、ユーザーが操作するフロントエンド部分の開発、ユーザーから操作要求を受けるサーバーサイド側の開発などを担当します。

エンジニアには、魅力が引き立つようなキャラクター制作や快適な操作性の実現が求められるでしょう。

1.4 裏方でVTuberを支える「事務」

VTuber業界では、クリエイターやエンジニア以外に事務職関連の求人もあります。

例えば、契約サポートを行なう人事や予算管理などを行なう経理、資料の作成・社内調整などを行なう一般事務といった職種です。

また、VTuberの活動にはコンテンツ制作上の著作権などの法律的問題が絡みやすいこともあり、法務関連の仕事もあります。

2 企業はなぜVTuberを使ったマーケティングを行なうのか?

vtuber 仕事

現在、VTuberは多くの企業で起用されており、このような企業は今後もますます増えていくと予想されます。

この傾向が見られるのは、VTuberを起用したマーケティングならではのメリットがあるからでしょう。本章では、企業がVTuberを活用する理由を解説します。

2.1 VTuberの起用で大幅な経費削減のため

VTuberの制作・起用にはそれほど大きな経費がかからないので、コストを抑えつつ自社サービスの宣伝ができます。

芸能人などを自社の広告に採用すれば、高い宣伝効果自体を得られる可能性があります。しかし、多額の広告費がかかるうえに、その高いコストに見合った宣伝効果を得られるとは限りません。

それに対しVTuberは、担当クリエイターや実装する機能などにより変動しますが、基本的には1体100~200万円程度の予算で制作が可能です。

VTuberの起用によって削減できた経費を別の予算に回せるので、他の事業活動を促進できるメリットもあります。

2.2 スキャンダル・トラブル回避のため

自社サービスの宣伝に芸能人を採用した場合、その芸能人に関連したスキャンダル・トラブルが発生すると、最悪の場合には自社や商品にも悪いイメージが付いてしまいます。

また、簡単に替えがきかないことから、自社の宣伝活動が滞るリスクも考えられるでしょう。

しかし、VTuberの演者は一般的には非公開であるため、スキャンダル・トラブルが発生する可能性は少ないといえます。

2.3 制限がないため

一般的に、広告を制作する際は著作権契約が締結され、利用期間や内容の変更などに制限を受けることになります。

例えば、ポスターの広告の著作権が企業ではなく広告会社にある場合、ポスターのコピーや改変は広告会社の承諾なしにはできません。

しかし、自社オリジナルキャラクターとして開発されたVTuberならば、そのような制限はありません。

契約期間はなく、内容も自由に変更できるため、VTuberは企業の広告やブランディングに利用されるケースが多くなっています。

3 VTuberの仕事に対する将来性

VTuber業界への転職を目指すにあたって、仕事の将来性を重要視する方は多いことでしょう。

VTuberは一時的なブームだと考える方もいるかもしれませんが、VTuberとタイアップする企業は増えており、海外進出するVTuber事務所も出てきています。

VTuber市場は今後ますます成長していくことが予想され、それを陰で支える裏方となる仕事も増える可能性があります。

3.1 タイアップ企画の増加

vtuber 仕事

すでに存在している認知度の高いVTuberを、企業の広告に採用するケースが増えています。

具体的には、人気のVTuberが企業の商品を自分の動画チャンネル内で宣伝するといったケースであり、こうした宣伝はタイアップ企画と呼ばれています。

タイアップ企画が増えているのは、自社でゼロからVTuberを開発するコストが必要なく、すでに人気のVTuberに宣伝してもらえば、確実に一定の宣伝効果が得られるというメリットがあるからでしょう。

しかし、多くの企業が人気VTuberを広告に利用すると、VTuberによる広告では目新しさがなくなってしまいます。企業としては、VTuberによる宣伝方法において差別化を図ることが求められるでしょう。

3.2 海外進出を見据えた準備

VTuber事業は国内にとどまらず、海外においても盛んになってきています。

例えば、人気VTuber「キズナアイ」の中国への進出は有名です。過去に配信された字幕付き動画がきっかけで、海外でも視聴者が増加しました。

VTuber事務所で有名な「ホロライブ」では、海外向けに活動しているVTuberメンバーも少なくありません。実際、メンバーのチャンネルでは、海外ファンのコメントやチャンネル登録者の割合が多くなっています。

海外の市場も今後より成長していく可能性が高く、その市場の開拓やサポートをする仕事も増えていくでしょう。

ただし、日本と海外とでは文化や価値観、ルールが異なるので、海外進出は国内と同じアプローチではうまくいきません。VTuberの言動や企画によって炎上しないよう、リスク管理の徹底が求められます。

4 まとめ

VTuber市場は今後一層拡大していくことが予想され、その将来性も期待できます。

すでに企業のPRツールとして根付いていることから、VTuberは今まで以上に欠かせないマーケティングツールとなっていくでしょう。

本記事で紹介したとおり、VTuber業界を裏方として支える仕事にはさまざまな種類があります。関連する分野での就業経験やスキルがあれば、VTuber業界へ入りやすいでしょう。

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