無料でCGの制作スキルが学べ、就職支援までしてくれるスクールがあることをご存知でしょうか。クリーク・アンド・リバー社が運営する「クリエイティブアカデミー(以下アカデミー)」は、初心者でも短期間で即戦力まで育てる環境が整っています。それも受講料や違約金、退会金がかからないだけでなく、クリエイティブPCやツールの無償貸出も行っている本当の『完全無料』。

大学4年生の時にアカデミーで半年学び、現在は株式会社セガで活躍中の関谷さんにお話を伺いました。(インタビュアーは同アカデミー責任者の佐藤浩平)

CGデザイナーとして幅広い業務を経験中

――未経験からクリエイティブアカデミーで半年学び、1年でセガに就職した関谷さんにお越しいただきました。上達の秘訣などを聞きたいと思います。まずは、今どんな仕事をしているか簡単に教えてください。

関谷 セガでCGデザイナーとして働いています。業務内容は幅広く、モーション以外にもモデリング、エフェクト、モデリング前の絵を描くアートワークなど、いろいろ経験させていただいています。実装もやらせてもらえて、全体のフローの理解にもつながっています。

――幅広く経験させてもらってるんだね。

関谷 先輩の中には、多様な経験をするうちにもともとやりたかった分野以外に興味が出て、最終的にそちらを専門にしている方もいらっしゃいます。キャリアを考えるのにもいいですね。

パソコンの電源を入れられないところからスタートして、1番を目指す

――アカデミー入校のきっかけは? なぜ未経験からCGを学ぼうと思ったのですか?

関谷 元々は実写のカメラマン、手描きのアニメーターなどを志していましたが挫折してしまいました。その頃知り合いから「手描きがしんどいなら、CGがいいよ」とアドバイスされて興味を持ちました。気楽に始められるのかな、と思って調べたら、かなり勉強が必要だとわかって……。

ーーそこでアカデミーを見つけたんだね!

関谷 そうです。「無料」とかで検索して。

――最初は怪しいと思ったんじゃない?(笑)

関谷 いやもうほんとに! 家族も友達も「怪しいからやめとけ」と。

ーーそれを振り切って応募したんだね!

関谷 映像の世界に行きたいという思いはずっとあったので、「ここに賭けるしかない」という気持ちでした。

――私が面接した時は「CGも結構やってます」と話していたけれど、卒業前に「実は嘘でした」って言ってたね。

関谷 今考えると「さすがにばれるやろ」って思いますけど、初日の授業で、パソコンの電源の入れ方がわからなかったくらいでした。でも「絶対に入る」という思いで面接には臨んでいました。

ーーすごい記憶に残ってるんだけど、兵庫の実家を出る時、確かアカデミーで1番になるって宣言してきたんだったっけ?

関谷 アカデミーを通して就職する時、採用する企業が費用を払うと聞いていたので、普通に就活をする人よりも上の人材にならないと駄目だと思っていたのです。そのためには、最低限、アカデミー内では1番にならないと、と考えていました。

――ご家族は、CGといわれてもピンとこない感じだったんじゃないですか?

関谷  私の家族は、家業が以前は映画館だったそうで、祖父が舞台装置の仕事、両親はデザインの仕事をしていました。それでもあまりピンとこないようでした。「自分は違う分野で同じ道を行くんだ」と言って家を出ましたが、随分心配させてしまったと思います。でも、実家を出る時祖母は、私が生まれてからコツコツと貯めていた30万円を「これを使いなさい」と渡してくれました。

――すごいね!ドラマみたいだ。

関谷  家もないので、友人の家に居候で。大学4回生で他の就職は捨てて、心配してくれる家族の反対を押し切って来るのだから後はない、と思ってアカデミーに入りました。その時住まわせてもらった友人には随分世話になって、感謝しかありません。

伸びようと思えばいくらでも伸びることのできる環境で

――そんな決意もあって、まったくの初心者から本当に伸びたよね。アカデミーでの勉強はどうでしたか?

関谷 課題を与えられて期日までに提出する形式が多かったです。自分で調べる人、先生に質問する人、やり方は自由でした。自由にできる分、伸びようと思えばいくらでも伸びる環境だったと思います。私は、先生はもちろん、クラスの人たちにがんがん聞いてやっていました。

ーー成長につながるような、何か他の人と違うことをしたっていう意識はある?

関谷 そうですね。日報を細かく記録していました。書くことで記憶に残って、取り組んだ課題を確実にクリアできました。授業では必ずノートをとるようにしたら、1,2か月で3冊になり、自分だけの教科書として活用できました。また、先生から週2回のチェックがあるところ、課題の途中でも送って毎日チェックをしてもらいました。

ーーなるほど。アウトプットやチェックが大事なポイントですね。課題も挑戦していましたね。普通の学生は10〜15秒くらいの動画を作るのが平均的なところ、1分半のストーリーのあるアニメーションを作ったり。

関谷 応用編では、自分で課題内容を決められます。そこで、未経験のモーションをまとめて身につけようと、それらをひとつの課題に入れ込んだらその長さになったのです。ポートフォリオとしてもアピールしやすいとも考えて。また、フェイシャルの技術は、検索してみると動きの大きい表情ばかりだったので、微妙な表情を作る作品にしました。受講生同士で作品を見せ合ううちに面接官目線も持つようになり、面接官が飽きずに見られて、周りとの差別化ができることが必要だと考えていました。

スキルに合わせた企業紹介や、履歴書、面接のサポート

ーーそこまで考えていたんだ。素晴らしい。関谷くんは、それで本当に1番になったからね。

関谷 面接でそう言っていただいた時は本当に嬉しかったです。祖父に「1番とったよ」と電話しました。

ーーおじいさんも喜んだだろうね。アカデミーの就職のサポートは役立ちましたか?

関谷 業界知識が乏しかったのですが、エージェントの方が、スキルに合わせて企業を提案してくれて助かりました。ポートフォリオや履歴書の添削や面接練習も効果がありました。実は、アカデミーの授業の最終日に、祖父が危篤だと連絡がきて実家に帰りました。祖父が亡くなった後、気持ちの整理がつかない中での就職活動で、サポートしていただいたことが本当に大きかったです。応募したところからは全て内定をいただけました。

ーーそうだったんだ。

関谷 そうですね。祖母は、セガを知らなかったのですが、会社のサイトを見せてどれだけ大きい会社か説明したら、近所中の家をピンポンして「孫がセガに入った」と自慢していました(笑)。

アカデミーで鍛えられ、今は余裕をもって仕事に取り組める

――入社後、アカデミーでの学びや難易度の高い課題に取り組んだことは生かされていますか?

関谷 はい。とても生かされていて、アカデミーで厳しい環境に身を置けて良かったと本当に思っています。職場でも難しい課題や作業もたくさんありますが、半年間、プレッシャーのある中で頑張った分、余裕をもって作業ができるようになったと思います。

――確かに、半年でゼロからプロになるまでの道筋をつけるのは、猛烈なスピードだよね。入社してそろそろ1年になる今、何か課題などはありますか。

関谷 なかなかOKが出ない時に、純粋にいいものを作る気持ちより「どうしたら上司からのOKをもらえるか」という意識が前に出てしまうことがあります。常に、クリエイティブな意識を保つように心がけ、リテイクでは上司の想像を超えるくらいのものを出すつもりで取り組んでいます。

――妥協しない前向きさ、集中力がすごいね。今後の目標は?

関谷 祖母がもっと近所の家にピンポンして自慢できるような、胸を張れるタイトルに携わりたいですね。家族、友人に誇ってもらえるようなものを作りたいです。

――ゲームは、それが実現できる業界だよね。「これ作ったんだぜ」って言える。最後に、これからゲーム業界を目指す方に向けてアドバイスをお願いします。

関谷 アカデミーは、無料ということで怪しいと思う人がいると思いますが、未経験から力をつけて、就職まで面倒を見てもらえるところです。全然怪しくないです!私自身、入る前にそう言ってもらって確信できたら、祖父母を安心させられたのに、と思います。映像やゲームに携わりたい熱い思いはあるけれど、手段がわからない人は、このアカデミーが教えてくれるので、あとはその思いの火を絶やさないように。居候をするのはいいかもしれませんね。自分の部屋を借りたいというのは、私自身大きなモチベーションでした。ハングリー精神があると、頑張れると思います。

ライティング:あんどうちよ/撮影:SYN.PRODUCT

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