こんにちは!
株式会社 Fablic の UIデザイナー わりえもん @wariemon)こと 割石 裕太 と申します。

主に web・サービスデザイナーの方に向けての話になりますが、職種関係なくお読みいただける内容かと思います。
ところどころ、わたしの体験談を踏まえてお話していきます!

全6回のうちの4回目は、「覚えられるアイコンのつくり方」のお話しします。

1-3回の話では、「価値」「場所」「道筋」という3つにわけて自分の内面と向き合うお話をさせていただきました。
4-6回では、より自分を「覚えてもらう」ということにフォーカスしてお話をさせていただきます。

 

「覚えられる」の重要性

ぼくは自分自身を売り込んでいく際に非常に重要なのは「覚えられる」ことだと考えています。
自分自身を語れるようになること、自分を筋道立てて行動すること、というのもここに繋がっています。

素晴らしい作品や、考え方を持っていても、あまりその人自体の印象がない、という状態だと個別の評価や意見に分散してしまい、それをつくっている「あなた」に目が向きません。
自分を覚えてもらうことで、結果的に作品自体も自分にひも付き、より強固な存在になっていきます。

今回は、自分代わりに人に多く見られることになるアイコン(シンボル)のお話をします。

 

1. 自分を表しているか

例えとして、わたしの写真アイコンを考えてみます。
ぼくは、つくるものは「かっこいい」よりも「かわいい」と言われることが多く、
実際に会った時の印象も「キリッ」としているよりも、「にこにこ」としていることの方が多いです。
この場合に、
もし精一杯格好良くみせようとしても実際につくるもの / 本人との印象の合致しません。

「自分をどう見せたいか」という視点と同じくらい「自分は一体どう思われているか」を意識することが重要です。
実際に作っている / 書いている ことと、その人の顔代わりとなるアイコンが合致しているとより覚えやすくなると思います。
写真だろうと、イラストだろうと、表現にかかわらず、自分自身とすり合わせることは重要です。

 

2. 特徴はあるか

単純にビジュアルとしてみた時に、印象が近いものが周りに多いと単純に覚えられにくくなります。
美しくみえるパターンというものは、皆さんも何個も知っていると思いますが、それは他の人も使える手法です。
1.の 自分を表しているか どうかとも重ねて考えてみて、より自分だと認識してもらえるアイコンにしてみましょう。

わたしは、自分の個人のプロジェクト OH のロゴ/シンボルをそのままアイコンに使用していますが、
自分の印象からも大きく離れない(丸っこい/かっこいいよりもかわいらしい)という部分も合致し、シンプルなビジュアルに 自分のコンセプト「お!(OH! / ‘o’)となる表現をつくる」ということろからストーリーをもたせたものです。

ビジュアル自身も重要ですが、そこのバックのストーリー(理由)があるとよりよいかもしれません。この部分は、アイコンだけではなく、ロゴデザインにも大きく活かせる点かと思います。

 

3. 展開しやすいか

また、これはより発展的な話なのですが、そのアイコン自体に展開を多く考えられるものは、人に覚えてもらえるきっかけが多くなります。
たとえば、シールであったりアイテムにできる場合は非常に面白く人に覚えてもらえると思いますし、
例えば、パターンをつくることができても面白く見えるかもしれません。

2.でも紹介した OH のロゴ/アイコンは、表情を何パターンも持っています。
また、まばたきや口を動かしたり、より生きている表現をできるように止め絵の先の表現を考えています。

ベースは止め絵としても覚えられるものの上で、よりその展開や表現が変えられるものが多いと面白くなります。
写真アイコンだとしても、何パターンか写真があっても面白いかもしれません。
1. と 2. を踏まえた上で、より人に覚えてもらう手法としてご紹介しました。

 

「覚えやすい」を意識しよう

自分自身を表す / 覚えてもらうきっかけになるものはアイコンにとどまらず多くあります。
その他の表現についてあと2回を使ってお話しようと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
ぜひ、次回もよろしくお願いいたします!

▼ 他の記事一覧 ▼
Vol.1 : 自分の価値の見つけ方
Vol.2 : 自分のフィールドの見つけ方
Vol.3 : 自分のストーリーの語り方
Vol.5 : 覚えられるポートフォリオの考え方
Vol.6 : 自分との向き合い方