テレビ・音楽業界などで良く耳にする職種「プロデューサー」「ディレクター」。

しかし両者の違いは分かりづらいですよね。この記事では「プロデューサー」「ディレクター」を目指す方に向けて仕事内容の違いについて、テレビ・音楽業界を例に解説します。

1.プロデューサーとディレクターの言葉の意味

プロデューサー(producer)とは「ゼロから内容を企画する人」「企画・進行を導く人」を意味します。プロデュース(produce)のproは「前に」、duceは「導く」という意味があり、produceを直訳すると「作り出す」や「生む」などという意味です。

ディレクター(director)は、「指揮する人・監督する人」「離れた目標に導く人」などの意味があります。
ディレクト(direct)のdiには「離れて」、rectは「導く」という意味があり、directを直訳すると「指揮する」や「監督する」という意味です。

2.テレビプロデューサーとは

テレビプロデューサーは、テレビ番組の制作統括を担当する総責任者です。具体的な仕事は新企画の立案・予算管理・出演者キャスティング・番組のPRなどです。

業務の流れは、まず世の中のトレンドを把握してテレビ番組の企画を立案します。構成作家などから企画を持ち込まれることもありますが、最終的にはプロデューサーが判断します。そして、予算や出演者などを考えながら番組を企画します。

ほとんどのテレビプロデューサーは、ADとディレクターを経験しています。

テレビ局、特にキー局の場合は、30代でも1000万円以上の年収になることもまれではありません。40代以上では年収1500万円を超え、プロデューサーの一番上のランクであるエグゼクティブ・プロデューサーともなると、年収2000万円以上だと言われています。

キー局は有名大学の出身者の採用が多いですが、番組制作会社の場合は、専門学校卒やアルバイトからの採用もあるのでチェックしてみると良いでしょう。

しかし、番組制作会社の場合は、必ずしも高収入とは言えないこともあるようです。番組制作会社では年収500万円程度にとどまることも多く、人気のある番組を手がけたかどうかで、給料は随分と異なってくると言われています。

テレビ局のプロデューサーのような高い給料は一見とても魅力的に思えますが、ADやディレクター時代よりも仕事が楽になるかというと、そうでもありません。もちろんプロデューサーともなれば自分の仕事に合わせて働ける場合がほとんどですから、決まった勤務時間に縛られることはありません。

テレビ東京プロデューサーの濱谷晃一さんによると、

テレビ業界に向いている人材は「何か強烈に好きなものがある人」そして、「自分が面白いと思うクリエイティブを追い続けられるタフな人

加えてこれからのテレビ業界に本当に求められている人は「旧態依然としたテレビの枠にとらわれず、新しいシーンに導いてくれる人」のようです。

3.テレビディレクターとは

テレビディレクター番組制作現場の責任者で、主な仕事内容はプロデューサーが決定した番組のロケや編集・制作スタッフの選定と割り振り、制作現場の指揮です。

テレビ番組を制作するためには、数十~数百人規模のさまざまな分野の技術スタッフが必要となります。それらスタッフに、自分の演出について細かな指示や指導を出して番組を作り上げていきます。フリーランスでディレクターをしている方もいますが、たいていが制作会社でキャリアを積んで独立した人です。

4.音楽プロデューサーとは

音楽プロデューサーの主な仕事は、アーティストのイメージづけや音楽の方向性、宣伝活動戦略などを立てることです。

アーティストが所属するプロダクションや、広告代理店のプロデューサーなどと協議し、サウンド制作やそれに合ったスタッフの選定、レコーディング、プロモーションなどを行います。また、アーティスト本人はもちろん、ミュージシャンやスタッフへの報酬決め、レコーディングやライブハウスなどの予算を管理するのもプロデューサーの業務です。

またディレクターやレコーディング担当者などを経験し、プロデューサーへ昇格するケースがほとんどです。しかし、成功したアーティストが、自分をプロデュースしたり、別のアーティストをプロデュースしたりするケースも増えています。そのため、音楽プロデューサーはさまざまな方法で目指すことができるポジションといえます。

成功したアーティストがプロデューサーとして音楽制作に関わる場合は作詞・作曲は自身で行うケースが多く、業務内容も多少変わってきます。また、自分のスタジオがありスタッフもいるので、場所や人選の業務を軽減できます。

しかし、一般的な音楽プロデューサーは、これからのアーティストを売り出すという大切な業務もあるので、将来有望な新人を発掘するのも大事な仕事です。

音楽プロデューサーになるための王道は、音楽系の大学や専門学校を卒業後、音楽業界の企業へ就職しキャリアアップしていくパターン。

有名音楽プロデューサーの年収は10億円を超えることもありますが、一般的な音楽プロデューサーの平均年収は200万円〜500万円のようです。

5.音楽ディレクターとは

音楽ディレクターの主な仕事は、プロデューサーが決定したプロジェクトの制作意図を受け、具体的に音楽づくりのための指揮を取ることです。音楽制作の現場における最高責任者です。

例えば、作詞・作曲家の選定やスケジュール管理、ジャケット写真やPVなどのコーディネートを担います。しかし、日本ではプロデューサー兼ディレクターという形態や、アーティスト自らがプロデューサー兼ディレクターを務めるケースも多いのが特徴です。

音楽ディレクターになるには、レコード会社などへ就職し、営業・販売・PR職などを経験してアシスタントディレクターを経て、そのポジションに就くことが一般的です。
音楽プロデューサーもそうですが、音楽ディレクターにおいても、音楽に関する深くて幅広い知識が求められる仕事です。また、コミュニケーション能力も必要な仕事だといえるでしょう。

音楽が好きであるということは、大前提ですが、いろんなことに興味を持ち、常にアンテナを張り巡らせて、楽しみながら何事も貪欲に吸収していける人。各アーティストの個性、市場の動向をリサーチし、プロモーショからセールスまでのトータルプランニングを頭に入れた上で、冷静に楽曲作りをしていくことが求められるため、決断力が必要です。

6.まとめ

プロデューサーの主な仕事内容は企画立案・予算管理・スタッフの選定・PRで、制作における一切の責任を負うポジションです。

それに対し、ディレクターはプロデューサーが立案した企画に沿って制作現場の総責任者として演出などを手がけるポジションです。

どちらも、業務内容は異なりますが、経験や人脈などが必要といえる職業です。これらの職業を目指すなら各業界に関する専門知識はもちろん、コミュニケーション能力を磨くようにしましょう。

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