ITエンジニアが売り手市場にある昨今において、市場価値をさらに高めているのが「専門性に特化したエンジニア」です。【2022年最新版】ITエンジニア転職の鍵は専門性。失敗しない市場価値の高め方とは?の記事でも触れたように、世界No.1のシェアを誇るSFAツール「Salesforce」に特化したエンジニアへの転向も、ITエンジニアの1つのキャリアパスだと言えるでしょう。

専門性に特化したスキルを有することは、ITエンジニアにとってどんな好影響をもたらすのでしょうか。今回は、ITエンジニアとしてのキャリアを歩みつつ、専門性の高いSalesforceスキルを身につけたクリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)の伊東にインタビュー。なぜSalesforceスキルを習得しようと考えたのか、Salesforceに特化したエンジニアはどんなキャリアプランが描けるのかなど、その内面に迫ります。

株式会社クリーク・アンド・リバー社
データマネジメントスペシャリスト
伊東 孝洋
データエンジニアリングプログラマーとして、キャリアをスタート。約20年にわたり、分析基盤構築、セルフ分析支援等、データ蓄積~分析領域に従事。データ活用に関する顧客のご相談、要望の解決に携わる。現在はSalesforce導入プロジェクトに参画し、専門性の高いスキルを武器に1stライン(現場)でのエンジニアリングスキルを向上。マネジメント、エンジニアリング可能領域を、データ生成~分析の全領域に広げている。

Salesforceスキル習得は「1stラインでのエンジニアリングを体感したかったから」

──前職の業務について教えてください。
転身前はプレイングマネージャーとして、データ活用やプロジェクト構築などのマネジメント業務、エンジニアリング業務に従事してきました。具体的にはHQ(ヘッドクオーター)向けの分析支援(セルフ分析支援、分析用データ基盤構築、BIレポートの提供)や1stライン(現場)向けの支援(データ、レポート提供)などです。主に経営や事業に関連するデータ戦略を担う業務でしたね。

──現在の仕事内容についても教えてください。
社内のSalesforce導入プロジェクトに参画し、バックエンド開発(コンフィグレーション、データエンジニアリング)を行っています。以前も1stライン向けの支援はしていたのですが、より現場に近いところでのエンジニアリングに従事しています。

──Salesforce分野のスキルを習得しようとしたきっかけは何でしたか?
HQ向け支援のデータ活用は、「収集・蓄積」「分析」の場が多く、「生成」に触れる機会が少ない環境でした。「エンジニアとしての対応範囲をデータ活用全般に広げたい」と考えた時に、Salesforceのような現場で使用されるツールに携わるキャリアにも興味を持ちました。今まで以上に顧客の課題解決や相談対応に直接的に関われることを魅力に感じたんですよね。

──Salesforce導入プロジェクトにおけるやりがいを教えてください。
顧客に感謝されていることを実感できるのが1番のやりがいですね。私は技術を提供しているのではなく、「ITスキルやビジネススキルを使って顧客に安心を届けること」がモットーです。「伊東さんがいてくれてよかった」と感謝の言葉をいただけると達成感を覚えます。

──Salesforceや専門特化したスキルを取り扱う人材についてはどんな印象をお持ちですか?
コロナ禍などの社会情勢もあり、社会全般でのDX推進が加速しています。そのため、SFAやCRMとして多くの企業に導入されているSalesforceはまだまだ成長すると思います。同時にSalesforceを専門的に取り扱える人材の需要もさらに高まるのではないでしょうか。

──活躍場所をC&R社に決めた理由を教えてください。
面接官の方々の雰囲気や人柄がとても良かったところと、私がこれから学びたい領域とC&R社の募集人材が合致した点が大きな理由です。また、前職の都合で退職が5ヶ月後であったにもかかわらず、入社を待っていただけたことにも非常に感謝しています。

──入社後の印象はどうですか?
入社後も変わらず社員の方々の雰囲気が良いですね。自身の環境が変わったこともありますが、C&R社に入社してから私自身の考え方、ステークホルダーとの接し方などが良い方向に変わったように感じます。トータルに考えて入社して本当に良かったです。

ITエンジニアと専門スキルを有するエンジニアの違い

ITエンジニアとして広域で活躍し、経験を積むのは一般的なキャリアですが、Salesforceのようなツールのスキルを身につけて専門特化型のエンジニアに転身するのも1つの道だと言えます。Salesforceのスキルを習得すれば、システムの導入から運用、保守点検、導入後のコンサルなどの業務に従事できます。エンジニアとしての対応領域を広げることにもつながるでしょう。

◎Salesforceのツール活用におけるコンサル的側面も

Salesforceエンジニアは、導入から導入後の運用までツール活用のすべてに関わるケースが多いでしょう。コンサルタントとしての役回りを担うこともあるので、顧客と向き合って要望を聞き出す力や最善の選択肢を提案する力も磨かれます。数多くの業種の知識や高いコミュニケーション能力が身につく点もエンジニアとしての幅を広げてくれるでしょう。また、導入から現場への落とし込みまでを自身で担当することで、一から作りあげる技術と知識が身につきます。顧客から要望を受けた機能のカスタマイズも行えるので、エンジニアとしてのスキルアップにもつながるでしょう。Salesforceのような専門性が高いスキルを有したエンジニアは不足しているので、企業からの需要が高く、今後も転職市場での価値がさらに高まることが予想されます。

◎専門性が高い職種ゆえに給与面も好待遇の傾向に

Salesforceなどのツール特化のエンジニアは、専門性の高さから給与面も好待遇であることが特徴です。C&R社での募集求人の想定月収は月70万円〜120万円。厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によるとシステムエンジニアの平均年収は695.1万円であり、平均値をはるかに超える好待遇が期待できます。

Salesforceスキルを持つエンジニアのキャリアプラン

エンジニアとしてのキャリアアップができ、専門性を極めることで市場価値を高められるSalesforceスキルを持つエンジニアですが、将来はどのようなキャリアプランが描けるのでしょうか。専門特化スキルを取得することで広がる可能性について言及します。

◎企業のエンジニアとしてスキルアップ

Salesforceの導入を繰り返すことでシステム導入における経験値が高まるだけでなく、提案力やコミュニケーション能力、幅広い業務知識が身につきます。結果、エンジニアとしてのトータルでのスキルアップにつながるので、会社内でより重要な仕事を任されることも期待できます。

◎フリーのエンジニアに独立

エンジニアが必要とされるのはシステム導入時ですが、専任人材を確保している企業はまだ多くありません。フリーランスのエンジニアがSalesforceスキルを有していれば、フレキシブルにプロジェクトへアサインすることが可能になるなど、その需要は非常に高いと言えるでしょう。また、導入だけでなく、その後のメンテナンスやカスタマイズ、コンサルティング業務にも関わることができたら、長期的なお付き合いも期待できます。

将来的な海外進出の可能性とSalesforce認定資格について

Salesforceは世界各国で導入されている世界有数のSFAです。国内外問わず需要が高く、将来的には海外進出も見込めます。グローバルな視点での求人も多く、専門職といえども就職の幅が広いのが大きな強みです。特にSalesforce認定資格を保有していれば、国外でも実力が認められやすくなるなど海外進出の可能性も広がります。

Salesforce認定資格とは?

Salesforceには独自認定されているSalesforce認定資格があります。Salesforceの認定資格は大きく分けて「CRM管理者/コンサルタント」、「開発者/アプリケーション構築者/アーキテクト」、「マーケター/コンサルタント」の3つ。それぞれ基本資格と上位資格に分かれています。上位資格は基本資格の合格後に受験できるようになる仕組みです。
資格を維持するためには年に1回の課題を受け、更新する必要があるため、有資格者は常に新しい知識と技術をアップデートしているので、即戦力としてのアピールとしても応用可能。クライアントからの信頼や転職時のプラスポイントになるので保有するうえで損はないでしょう。Salesforce認定資格は世界共通なので、有資格者は海外でも知識やスキルを証明できて非常に有利です。将来的には、名だたるIT企業が連なるエンジニア憧れの地であるシリコンバレーで働くなど夢のようなキャリアップにもつながるかもしれません。

Salesforceスキルを身につけてキャリアアップ!C&R社が転職をサポートします

【ITエンジニア Salesforce 転職のまとめ】

  • Salesforceのスキルは専門が高いからこそ価値が高い
  • 世界No.1のシェアを誇るSalesforceなだけに企業ニーズが高い
  • Salesforce認定資格を保有すれば海外進出も目指せる

C&R社では、Salesforceスキルに特化したエンジニア職などの案件を多数紹介しています。高い専門性を持つ専任の転職エージェントが、あなたのお悩み・課題を解決しマッチング率の高い転職を支援します。少しでも興味を持った方は、ぜひご相談ください。

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