DX推進が加速しつつある昨今、デジタルに知見がある人材の市場価値が高まっています。ゆえにITエンジニアは引く手あまたであり、売り手市場とも言える状況です。

そんなITエンジニアの中でも需要が高いのが「専門性に特化したエンジニア」だということを知っていましたか?特に企業においてDX推進のためのツール導入が加速する今、SFAツールで世界No.1のシェアを誇るSalesforceに特化した開発を行う「Salesforceエンジニア」の市場価値が高いと言えるでしょう。

ITエンジニアが転職を成功させるうえで意識すべき専門性と「Salesforceエンジニア」の優位性をご紹介します。

日本は慢性的なIT人材不足


2021年9月にデジタル庁を発足させるなど、国を挙げてのDX強化に向けての政策を打ち出している日本。しかし、世界中でDX推進が加速する中、日本は他の先進国に比べて後れを取っていると言われています。実際に国際経営開発研究所(IMD)が発表した「デジタル競争力ランキング2021」によると、日本は64ヶ国中28位と低迷しています。中でも「人材/デジタル・技術スキル」の項目が62位とIT関連に強い人材の不足が深刻な状況です。

IMD世界デジタル競争力ランキング2021(出典:経済産業省「第5回 デジタル時代の人材政策に関する検討会)

また、経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、日本のIT人材は2030年に最大で79万人不足すると試算されています。情報処理推進機構(IPA)の「DX白書2021」では、日本の企業の76%が人材不足を感じているものの、社員の学び直しの実施はわずか7.9%という実態も浮かびあがっています。

事業戦略上、変革を担う人材の「量」の確保(出典:情報処理推進機構(IPA)「IPA DX白書2021」2021年10月 図表13-2)

つまり、日本社会全体で最先端技術を扱うIT人材は常に不足しており、さらには各企業では満足できるIT教育を行える環境が整っていない状況です。こうした状況からも技術と知識があって、即戦力として活躍できるITエンジニアは市場価値の高い存在です。

ITエンジニアが転職を有利に進める鍵は「専門性」

人材不足が顕著であり、売り手市場と言えるITエンジニア。中でも専門知識を有するハイレベルなIT人材は需要が高く、転職市場でより有利な状況です。ではITエンジニアの需要が今後も拡大傾向にある中で、より良い条件での転職をするためには何を意識すべきでしょうか。キーワードとしては「専門性」が挙げられます。

社会全体で今よりもDX推進がなされた未来を想定すると、各企業では業務効率化を図れるMAツールやSFAツールの導入がさらに進むはず。SalesforceなどSFAツールの導入についても、今後は業種問わず加速度的に進むことが考えられます。つまり、「Salesforceエンジニア」のように特定のツールの開発やカスタマイズに特化したエンジニアになることで、自らの市場価値向上が期待できます。

【Salesforceエンジニアとは?】

Salesforceとは、セールスフォース・ドットコム社が提供する、世界No.1のシェアを誇るクラウド型のSFAツール。営業支援(SFA)としての側面はもちろんのこと、CRM(顧客管理)やMAとの連携も行えるなど、事業推進におけるプラットフォームとしての導入を行う企業も多いでしょう。そうした世界規模での需要が高いSalesforceというツールに特化したのが、Salesforceエンジニアです。Salesforceエンジニアは、Salesforceシステムの導入から運用、保守点検、導入後のコンサルなど、Salesforceに関係するすべての業務に関わります。企業方針に合わせて自社流にカスタマイズして運用することが好まれるSalesforceなだけに、独自の開発が行える知識と経験の豊富なSalesforceエンジニアは各企業で重宝されるはずです。

Salesforceエンジニアの将来性が明るい「4つ」の理由

さまざまな国、企業で導入されているSalesforce。一方で1つのツールに専門特化することでの不安やデメリットを感じている方もいるかもしれません。そうした疑念を払しょくするためにも、Salesforceエンジニアは将来性があると言われる4つの理由について紹介します。

◎理由1:世界有数のシェアを誇る

Salesforceは世界各国で使用されているため、今後も更なる需要の拡大が期待されます。知名度が高く、これから導入を検討している企業にとって信頼性があるところも魅力的。とりわけ、Sales CloudはSFAツールとして世界No.1のシェアを誇るため、将来的に海外挑戦も視野に入れることもできます。

◎理由2:業界に縛られないニーズの高さ

Salesforceでは営業支援や顧客管理だけでなく、MA領域など幅広い業務を行えます。また、業種と職種を問わずに使用できるため、さまざまな業界で導入されているのが特徴です。必要な機能を選択して導入でき、低コストのプランもあるため、中小企業でも導入しやすいツールだと言えます。導入する業界は今後も増え続ける見込みのため、Salesforceエンジニアのニーズもより高まるでしょう。

◎理由3:フリーランス需要もあり

Salesforceエンジニアが特に必要とされるのはシステム導入時。企業内に専任の人材を配置するケースが少ないため、フリーランスのようなフレキシブルに動ける人材の需要が高くなります。導入後も、メンテナンスやカスタマイズ業務を請け負うことがあり、平均月額単価は高額。現在、募集中の求人も、月70万円〜120万円となっています。

◎理由4:顧客ごとに機能をカスタマイズ→満足度の増加に

SalesforceはAI機能を搭載しているため、記録された顧客情報をもとにした分析が可能です。企業に合った最善の選択肢を導き出し、機能をカスタマイズすることによってより効率的な運用が期待できます。顧客満足度が上がることにより更なる顧客増が見込めるだけでなく、カスタマイズするのはエンジニア自身なのでプログラミングの経験値を高めることにもつながります。

Salesforceエンジニアに必要なスキルとは?

Salesforceエンジニアはツールに特化している点が特徴ですが、必要なスキルはあるのでしょうか? Salesforceエンジニアを目指すのであれば、下記で紹介する3つのスキルを意識的に向上させておきましょう。

◎スキル1:Java・C#・Apexなどのスキル

Salesforceエンジニアに必要なのは、JavaおよびC#のスキルです。Salesforceのプログラミング言語はApexであり、特有な一面があります。そのため、Apexと共通する部分や似ている部分があるJavaとC#の2つの言語のスキルがあるエンジニアは、比較的苦戦しない傾向にあります。

◎スキル2:開発実績

知識だけでなく開発実績があると、より有利になります。実務経験が評価されるため、現場でも役に立つでしょう。開発実績を証明するにはSalesforce認定資格がおすすめです。資格保持はスキルの証明になるだけでなく、グローバル基準なため世界中で通用するのも魅力でしょう。

◎スキル3:コミュニケーションスキル

Salesforceエンジニアは開発だけでなくコンサルタントとしての側面もあるため、企業とのコミュニケーションが重要になります。企業の要望を聞き出す力、必要な機能をカスタマイズし提案する力は、エンジニア技術と同じくらい大切です。

C&R社ではSalesforceエンジニアへの転職をサポート

【ITエンジニア転職 専門性のまとめ】

  • 日本はIT人材不足。ITエンジニアは転職先にあまり困らない
  • Salesforceエンジニアなど、専門性があると希少価値が高い
  • クリーク・アンド・リバー社は、Salesforceエンジニアのキャリア支援体制が充実

IT市場規模は常に拡大し続けているため、需要が縮小する可能性はほとんどないでしょう。日本でも慢性的なITエンジニア不足が続いているので転職先に困ることは少ない状況ですが、市場価値を高めてキャリアアップを望むなら専門性の高いSalesforceエンジニアがおすすめです。世界的にシェアを獲得しているSalesforceなどのツールに特化した専門的なエンジニアの需要は、今後も拡大し続けるでしょう。

クリーク・アンド・リバー社では、Salesforceエンジニアの案件を多数紹介中。高い専門性を持つ専任の転職エージェントが、あなたのお悩み・課題を解決しマッチング率の高い転職を支援します。少しでも、興味を持った方はぜひ、ご相談ください。

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