エリアマーケティングシステム「DEECH(ディーチ)」の開発およびマーケティング支援を展開する株式会社DEECHは、マーケティング支援を行う全国68社・団体・167のWebサイトのGoogle アナリティクス(GA4)データをもとに、ChatGPTなどの生成AIサービス経由のWebサイト流入(以下、AI流入)の実態を調査した。その結果、AI流入が1年半で約7.8倍に急増していることが明らかになった。
急増するAI流入、その実態
調査期間は2025年1月1日から2026年6月30日。月間AI流入セッション数は2025年1月の487件から2026年6月には3,798件へと増加し、半期比較でも2025年上半期の5,177件から2026年上半期の14,869件へと約2.9倍に拡大した。全流入に占める比率も0.024%(2025年1月)から0.161%(2026年6月)へと約6.7倍に上昇しており、特に2026年4月以降に伸びが加速している。
流入元の内訳を見ると、ChatGPTが76.2%と圧倒的なシェアを占め、次いでPerplexityが11.6%、Google Geminiが6.1%、Microsoft Copilotが3.8%と続く。また、調査対象サイトの82.0%にあたる137サイトで期間中にAI流入が確認されており、特定の業種や規模に限らず広く発生している現象であることが浮き彫りになった。
業種によって流入比率に明確な差
業種別に見ると、BtoB・企業サイトのAI流入比率が2026年上半期で0.51%と最も高く、教育・学習塾が0.21%、医療・介護・福祉が0.19%と続く。一方、フィットネスなど「地域×指名検索」型の業種は0.05%と現状は低水準だが、伸び率は高い傾向にある。競合がまだ手薄な段階でAIに選ばれる情報整備に取り組むことで、低コストで先行者優位を得られる可能性があると同社は指摘する。
「検索される」から「AIに選ばれる」時代へ
総務省が発表した「令和8年版情報通信白書」によると、自社の何らかの業務で生成AIを利用していると回答した割合は86.4%に達しており、企業活動におけるAI利活用は本格的な定着期を迎えている。こうした背景のもと、同社はAI流入を「急成長・普遍性・自律性」の3点から無視できない流入経路と位置づける。AI経由の訪問者は推薦を経て来訪するため、従来のSEOとは異なる情報設計——LLMO(Large Language Model Optimization)やGEO(Generative Engine Optimization)——が不可欠になるという。
なお、AIアプリ内ブラウザなど参照元情報が付与されない流入は計測されないため、実際のAI流入は本調査の数値を上回る可能性があるとしている。
