アンドドット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:茨木雄太氏)は、福岡県(知事:服部誠太郎氏)がリニューアルした県公式ホームページに、生成AIを活用したサイト内検索機能「Ork 行政あんない」を提供した。約1万5千ページにおよぶ行政情報を対象に、AIが質問への要約回答と出典元ページを同時に提示する仕組みだ。

福岡県公式ホームページは年間延べ約750万人に利用される大規模サイトだが、「必要な情報が見つけにくい」「見たいページにたどり着けない」といった声が県民から寄せられていた。今回のリニューアルでは情報の探しやすさと使いやすさを最優先に機能・デザインが見直され、その中核機能としてAIサイト内検索が採用された。

「Ork 行政あんない」は、利用者が自然文で投げかけた質問に対し、サイト内の関連ページから情報を抽出して要点を要約し、根拠となる出典元ページのタイトルとリンクを併せて提示する。導入にあたってQ&Aデータの整備やシナリオの手作りといった事前準備は不要で、対象サイトのURLを登録するだけでAIが自動でクローリング・学習を行う。職員の運用負荷を最小限に抑えながら、24時間365日いつでも住民が情報にアクセスできる環境を実現している。

対応言語は日本語に加え、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・ベトナム語・ネパール語・タイ語の計7か国語。質問の入力言語に応じてAIが回答を生成し、出典元ページのタイトルや遷移先ページも翻訳表示される。福岡県のリリースによれば、生成AIを活用したサイト内検索の都道府県導入は九州初、7か国語対応は全国初となる。

そのほか、音声入力・出力への対応やJIS X 8341-3:2016の「AA」基準に準拠したアクセシビリティ設計、リンク切れや記事の過不足を自動検知する機能なども備える。また、窓口予約フォームや各種申請フォームへの自然な誘導機能により、情報を調べてから手続きするまでを1セッションで完結しやすくしている。

アンドドットはこれまで延べ250を超える自治体へのAI活用支援実績を持つ。今後は電話応答業務との接続によるマルチチャネル化や、住民の質問データを活用した政策立案支援など、機能拡張と提供範囲の拡大を進めていく方針だ。