フジテレビとグリーは、VR(ヴァーチャルリアリティ:仮想現実)コンテンツ創出プロジェクト「F×G VR WORKS(仮)」をスタートさせました。

VRとは仮想現実のことで、コンピューターによって作り出された架空の空間をあたかも実際に存在する空間のように体感させる技術です。ゲームや動画、 テーマパークといったエンターテインメント分野のみならず、医療や科学技術など、幅広い分野での活用が期待されています。
2016年は「VR元年」と言われており、Oculus VR社がヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」の出荷を3月から、HTC Corporation社も「HTC Vive」を4月から出荷開始しています。
またソニー・インタラクティブエンタテインメント社も10月に「PlayStation VR」を発売すると発表しており、市場全体が大きな盛り上がりを見せています。

そんな中、フジテレビが持つ企画・キャスティング力と映像コンテンツ制作力、グリーが持つVRコンテンツ開発力とWeb・アプリ開発力を結集することで、良質なVRコンテンツを製作提供することを目指します。フジテレビとグリーは提携の第一弾として、良質なVRコンテンツの製作を希望するクライアント企業に対して、VRコンテンツ制作に関わる企画・キャスティング、撮影・編集、アプリ・機能開発、イベント運営、配信、プロモーションなど全ての領域をワンストップで提供していきます。

フジテレビでは、 2015年に総合エンターテインメントサービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」内に「FOD LABO」という次世代の映像配信技術を活用したコンテンツを提供する研究開発コーナーを新設し、『360°水中パノラマ水族館』『360°パノラマ花火大会』などの360度撮影したVR動画コンテンツを提供しているほか、音楽番組『Love music』内で様々なアーティストのライブパフォーマンスを360度VR動画で収録するなど、積極的にVRコンテンツの制作・研究開発を進めています。

一方グリーは、2015年9月に開催された東京ゲームショウ2015に初のVRタイトル「サラと毒蛇の王冠」を出展し、同年11月にはGREE VR Studioを立ち上げるなど、自社開発によるノウハウの蓄積を積極的に行っています。また、本年4月には北米VRスタートアップを中心に投資するファンド「GVR Fund」を組成して北米での投資事業を開始し、5月10日には国内外のVR関連企業のキーパーソンが登壇する「Japan VR Summit」を東京で開催するなど、市場の拡大に積極的に取り組んでいます。

■F×G VR WORKS(仮)公式サイト
http://fgworks.jp/

(2016年5月13日 CREATIVE VILLAGE編集部)