株式会社新潮社は、伊坂幸太郎氏のデビュー作『オーデュボンの祈り』(新潮文庫)の限定カバー版を発売した。現在、「新潮文庫の100冊」のラインナップとして全国書店にて展開中だ。
昨年の「伊坂幸太郎作家生活25周年フェア」では、『ゴールデンスランバー』『ホワイトラビット』『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重・伊坂幸太郎の共著)の限定カバー版が大好評を博した。今回の『オーデュボンの祈り』はその第2弾、4作目にあたる。
装画は前回に続き、イラストレーターの坂内拓氏による完全描き下ろし作品だ。本作の象徴的な存在である「カカシ」が描かれており、作品の世界観を鮮やかに体現している。カバーにはアート紙を使用し、箔押し加工を施すことで上質な仕上がりとなっている。また、従来のカバーの上に特別カバーを巻いた「ダブルカバー仕様」で、価格は通常版と同一の880円(税込)だ。
物語は、コンビニ強盗に失敗して逃走中の伊藤が、江戸以来外界から遮断された孤島「荻島」に迷い込むところから始まる。嘘しか言わない画家、殺人を許された男、未来が見えるカカシなど、奇妙な住人たちが織りなす謎と、翌日に無残な姿で発見されるカカシの死の真相が描かれる。才気あふれる伝説のデビュー作として、今なお多くの読者に愛されている一作だ。
さらに、8月初旬には『オーデュボンの祈り』の2年後に発表された『ラッシュライフ』の限定カバー版も予定されている。伊坂作品のファンはもちろん、初めて手に取る読者にとっても、この機会に手に取ってみてはいかがだろうか。
