ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」が、8月4日(金)に開幕されます。
38組のアーティストの作品と1プロジェクトを通して、世界の「接続」と「孤立」の状況について様々な角度から考える今回の展覧会。
横浜美術館での大規模なインスタレーションや開港の地・横浜の歴史を意識した作品、日本初紹介となる若手アーティストなど、展覧会の見どころをご紹介します。
横浜美術館に大規模なインスタレーション ―アイ・ウェイウェイ、ジョコ・アヴィアント
また、館内のグランドギャラリーでは、ジョコ・アヴィアントが、注連縄(しめなわ)から発想して2000本のインドネシアの竹を独自の手法で編み上げたダイナミックな新作を展示します。インドネシアの竹は、同国では古くから家屋や日用品の素材として親しまれてきました。作品を通して、自国で失われつつある伝統文化、人間と自然の共生について考えることができます。
横浜赤レンガ倉庫1号館で、「横浜」に関連した新作を披露 ―小沢剛、クリスチャン・ヤンコフスキー
また、ユーモアとペーソスに満ちた写真・彫刻・映像作品等で知られるクリスチャン・ヤンコフスキーは、オリンピックを目前にした日本の「気の流れ」を良くしようと、横浜の公共彫刻を揉みほぐそうと診断するマッサージ師の映像作品を制作します。
日本初 本格紹介の若手アーティスト ―ザオ・ザオ、イアン・チェン
また、イアン・チェンは、管理され閉じられた世界での意識の芽生えをテーマにした映像作品《使者は完全なる領域にて分岐する》を展示します。プログラミングにより様々な状況がリアルタイムにシミュレーションされて映し出され、神の使いに見立てられた柴犬達が画面内で衝突と変容を繰り返し、予期せぬストーリーを紡ぎ出します。