バーチャルシンガー・初音ミクの海外コンサートツアー「HATSUNE MIKU EXPO 2025 ASIA」が、2025年11月に開催されることが決まった。主催はクリプトン・フューチャー・メディア株式会社で、アジア7都市を巡る初の本格的なアジアツアーとなる。
ツアーは11月5日のバンコク公演を皮切りに、香港、ジャカルタ、マニラ、シンガポール、クアラルンプール、ソウルの順に開催される。中でも、バンコク、マニラ、ソウルでのコンサートは初開催となる。ジャカルタはシリーズ初公演の地でもあり、11年目となる節目の年に再び訪れることとなった。
「HATSUNE MIKU EXPO」は、2014年にジャカルタで始まった初音ミクの世界ツアーシリーズで、これまでに46都市で111公演を実施してきた。2024年にはシリーズ10周年を記念して、北米、欧州、ニュージーランド・オーストラリアでのツアーが行われたほか、中国の3都市でもリアルライブ「MIKU WITH YOU 2024」が開催された。
2025年のアジアツアーのテーマは「Go Beyond（その先へ）」。イラストレーター・りたお氏によるメインビジュアルには、これまでコンサートが開催されなかった地域のファンのもとへ歌を届けに向かう初音ミクの姿が描かれている。チケットの販売開始日については、公式X（旧Twitter）で近日発表予定であり、情報を逃さずチェックするためにはフォローが推奨されている。
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアが2007年に開発した歌声合成ソフトであり、楽曲投稿を通じてインターネット上で爆発的な人気を獲得。今では「バーチャルシンガー」として、国内外のイベント出演やアーティストとの共演、音楽フェス参加など、幅広い分野で活動している。
国内では、ライブと創作体験を融合させた大型イベント「マジカルミライ」が2013年から毎年開催され、2025年は大阪、東京、仙台の3都市で実施される予定。また、冨田勲作品への出演やレディー・ガガの北米ツアーへの参加、アメリカの音楽フェス「コーチェラ」出演など、国際的な舞台でもその存在感を示してきた。
