株式会社Shirofuneは、同社が提供する広告運用自動化ツール「Shirofune」に搭載されたAIクリエイティブ改善ツール「I’m Creative」に、新たに「傾向分析レポート機能」を追加したと発表した。この機能は、ユーザーが過去に配信した数十から100本規模の広告データを一括で分析し、成功・失敗のパターンを自動で発見。次回の広告制作に即活用できる具体的なナレッジとしてレポート出力する。

Shirofuneはこれまでも大量の広告クリエイティブを分析してきた実績があり、その中で培った独自のパターン認識技術を応用して今回の機能を実用化した。従来のように1本ずつ広告を分析するのではなく、大量のクリエイティブを対象に傾向を導き出すことで、偶然に左右されない再現性の高い成功法則の抽出を可能にした。

この新機能では、「分析期間」「対象範囲」「評価指標(CPA・CVR・CTRなど)」の3項目を選ぶだけで、AIが自動で過去の広告を一括分析。統計的に有意な成功・失敗パターンを抽出し、ユーザーにとって実用的な制作ナレッジを提示する。たとえば、CTRの数値向上ではなく、「職種名は画面上部に大きく配置する」といった、制作現場で明日から使えるような具体的な改善提案が得られるのが特長だ。

また、広告が成功か失敗かの判定も完全にAIが自動で実施するため、主観を排除した客観的な評価が可能になる。これにより、代理店などがクライアントに提案する際にも、定量的データに基づく説得力のある戦略立案ができるようになる。

「I’m Creative」は、運用型広告における動画や静止画クリエイティブをAIが分析し、パフォーマンスの差を定量的に把握した上で改善案を提示するツールとして、多くの広告主や代理店に利用されてきた。分析結果とその根拠はすべてテキストとデータで明示されるため、ブラックボックス化せず、ナレッジの蓄積も容易である。

Shirofuneは「1日10分でプロ品質の広告運用」を掲げ、広告出稿から最適化、そしてクリエイティブ改善までをワンストップで実現する自動化ツールとして、すでに13,000を超えるアカウントで活用されている。2023年には海外展開も開始し、2025年にはアメリカの広告業界賞で最優秀賞を受賞するなど、国内外でその実力が評価されている。

今回の新機能追加により、AIによる広告運用とクリエイティブ制作の高度化がさらに進むことが期待される。Shirofuneは今後も、広告業務の生産性向上と成果の最大化を目指し、ツールの進化を続けていく構えだ。