全天球カメラメーカーのInsta360 Japanは、重量165グラムの超軽量8K 360度全景カメラ「Insta360 X4 Air」を発表した。Xシリーズの最新モデルで、プロ仕様の性能と携帯性を両立させたのが特徴だ。
X4 Airはデュアル1/1.8インチセンサーを搭載し、8K30fpsでの高精細撮影を実現する。AIを活用した独自の「アダプティブトーン」技術が2つのレンズからの光を解析し、明暗差を最適化。空や影のディテールを自然に再現できる。加えて新しいアクティブHDR機能により、明暗差の大きな場面でも滑らかな階調表現を可能にした。
耐久性も強化され、交換式レンズを採用。従来比で耐落下性能を2倍に高めた。さらに水深15メートルまでの防水性能を備え、スポーツやアウトドア撮影にも対応する。Insta360独自のFlowState手ブレ補正と360度水平維持機能が搭載されており、動きの多いシーンでも安定した映像を撮影できる。
操作性にも工夫がある。自撮り棒をひねるだけで録画を開始・停止できるツイスト撮影、ジェスチャー撮影、音声コマンド操作など、直感的な操作を実現した。手がふさがっている場面でも撮影を途切れさせない設計だ。
撮影後の編集は専用アプリ「Insta360」でAIが自動処理し、音楽と同期した動画を短時間で生成する。GarminやHUAWEIなど他ブランドとの連携により、位置情報や動作データも映像内に統合できる。さらにクラウドサービス「Insta360+」との連携で、自動バックアップや即時共有も可能となっている。
Insta360共同創業者でグローバルマーケティング総責任者のマックス・リヒター氏は「ありのままの瞬間を自然に捉えるためのカメラだ。複雑な操作から解放し、リアルな日常を映像化できる」と語った。
X4 Airはグラファイトブラックとアークティックホワイトの2色で展開。標準版は5万6900円、スターターキットは6万2900円。期間限定で1年間の200GBクラウドストレージ付きサブスクリプションが付属する。




