デザインとアートの融合イベント「Capsule Plaza Tokyo」が10月30日から11月9日まで、東京都内6か所で開催される。企画したのはミラノを拠点とする「Capsule Plaza」。母体となる本展がミラノ以外で行われるのは今回が初めてだ。
イベントのテーマは「現代のためのラディカルなデザイン」。東京を舞台に、建築、アート、デザイン、テクノロジー、クラフトなど多方面のクリエイターが集まり、都市空間に新しい対話を生み出すことを狙う。キュレーションは創設者であるアレッシオ・アスカリが担当する。
会場は亀有、原宿、西麻布、日本橋浜町、表参道などに点在し、それぞれで独自企画が展開される。亀有の「Skwat Kameari Art Centre」では、建築家ユニットのヘルツォーク&ド・ムーロンや写真家ホンマタカシ、建築事務所OMAなどが関わる展示を実施する。東京郊外をテーマにした映像作品や、都市理論書の限定復刻展示などが予定されている。
原宿の「StandBy」では、クロスビー・スタジオのハリー・ヌリエフが日用品を使った詩的なインスタレーションを披露する。音響機器ブランドのマーシャルと連携し、音と空間が一体化する体験をつくり出すという。
西麻布の「Karimoku Commons Tokyo」では、日本の木工技術を基盤にしたブランド「カリモク」と海外アーティストのコラボレーション企画が行われる。会場は期間限定のカフェ兼ブックショップに変わり、ロサンゼルスの「Waka Waka」やニューヨークの「Lichen」が作品を展示する。イタリアのエスプレッソメーカー「ラ・マルゾッコ」の協力で、コーヒーの提供もある。
中央区の「T-HOUSE New Balance」では、デザイナー永瀬二郎による個展が開かれる。アルミやミクストメディアを用いた彫刻が展示され、空間と造形の関係を探求する。禅の思想や日本の美学を取り入れた作品が並ぶ。
表参道の「CIBONE」では、雑誌「Capsule」の特集号やコラボグッズを扱う特設ショップが登場するほか、「NM3」や「Bless」などのデザインコレクティブによる展示も行われる。さらに、原宿の「Tokyo Burnside」では、アートと食を融合させた限定ディナーイベントが予定されている。
開催期間中は、各会場でトークイベントやレセプションが実施され、一部は一般公開される。Capsule Plazaは、デザインと産業、アートと都市を結ぶ国際的な試みとして注目を集めている。




