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東京・天王洲運河一帯で開催された「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」が、10月10日から13日までの4日間にわたり開催され、来場者数は5万人を超えた。アートを中心に音楽、ファッション、フードなど多彩なカルチャーが交差し、「Rediscovery(再発見)」をテーマに日本の感性を現代的視点で捉え直す試みが展開された。主催はMEET YOUR ART FESTIVAL実行委員会と東京都。

フェスティバルには150名を超えるアーティストとクリエイターが参加し、7会場を舞台にアートエキシビションや2つのアートフェア、トークセッション、音楽ライブ、クラフトマーケットなど多様なプログラムが催された。観客は作品鑑賞だけでなく、対話や体験を通してアートを五感で感じる機会を得た。参加者の66%が初来場者であり、幅広い層への浸透が確認された。

メイン展示「Ahead of the Rediscovery Stream」では、森山未來をアーティスティック・ディレクターに迎え、和泉侃やChim↑Pom from Smappa!Group×小室哲哉、手塚愛子らの作品が並んだ。香りや音、身体表現を取り入れた展示も多く、現代における「美」の再定義を問いかけた。

アートフェア「MEET YOUR ARTISTS」では、気鋭のアーティスト70名以上が約500点の新作を出品。それぞれの作家の世界観を体験できる構成となり、購入意欲を刺激した。併催の「CROSSOVER」企画では、家具ブランドKANADEMONOやファッション誌ELLEとの協働展示が行われ、アートと他分野の創造が交錯した。

マーケットエリアでは、初実施となる「SUPER ART & CRAFT MARKET」を展開。全国から約90店舗が参加し、クラフトやフード、アートの新しい消費スタイルを提案した。Da-iCEの和田颯とYouTuber・FJによる特設店舗や、現代備前焼作家の展示なども注目を集めた。

ライブパフォーマンスでは、運河上のステージに19組のミュージシャンが登場。Nujabes Metaphorical Ensemble DJ SETやGAMO(東京スカパラダイスオーケストラ)らが出演し、アートと音楽の融合を体感できる演出が行われた。香りを用いた空間演出やAIアートとのコラボレーションなど、実験的な試みも見られた。

トークセッションには、森山未來、近藤春菜、亀田誠治、MEGUMIらが登壇。アートを中心に社会や文化、ビジネスを語り合い、領域を超えた対話の場が生まれた。来場者からは「思考が刺激された」「社会とのつながりを感じた」との声が寄せられた。

また、J-WAVEやスタートアップ支援団体と連携したサテライト企画では、都市や地域、文化の新たな共創を実現。「TOKYO BAY DISCOVERY JOURNEY 2025」や「RE:MONCHHICHI」などの企画を通じて、多様な表現と技術が融合した。

32社の企業と連携した共創プロジェクトも特徴的だった。ザ・マッカランによる来場者参加型アートウォールや、ビームスクリエイティブとの共同マーケットなどが実施され、企業がアートと社会をつなぐ新たな形を提示した。主催側は「MYAFは東京から世界へ向けたアートとカルチャーのプラットフォームとして進化を続ける」とコメントした。

次回の「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」は、来年10月に再び天王洲で開催予定。規模をさらに拡大し、アートを起点に多分野との連携を深める構想だ。今後もアートを社会に実装し、文化と都市をつなぐプラットフォームとしての役割を強化していく考えである。

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