短編動画プラットフォームのTikTokが、秋をテーマとしたオフラインイベント「TikTok Autumn Fest」を日本で初開催する。開催日は10月24日と25日で、会場は東京都江東区のアーバンドック ららぽーと豊洲1。オンライン上で親しまれてきたTikTokのカルチャーやトレンドを、リアルな場で体験できる新たな試みとなる。
イベントでは、食・アート・音楽・スポーツ・読書など、秋ならではのテーマを盛り込み、豪華ゲストのトークセッションやクリエイター屋台、ライブペインティングなど多彩なコンテンツを展開する。TikTokのスポンサーとして、集英社、ユニリーバ、サントリー、ロレアル、ライフカードが参加。各企業が自社ブランドの世界観を表現する体験型ブースを出展する。
集英社のブースでは、「秋マン!!2025」と連動した新サービス『漫ぷくメシ!』を紹介。人気漫画に登場する料理を再現したメニューを味わえる特別企画を行う。ユニリーバブースではダヴ製品のサンプリングやラックスの新作展示、サントリーでは新製品「烏龍茶ミルクティー」の先行試飲を提供する予定だ。ロレアルからは、メイベリン ニューヨークやシュウ ウエムラの最新メイク下地を体験できる。
TikTokは、利用者層の拡大とともに「共感や発見の場」として進化を続けている。ユーザーの六割近くが「TikTokをきっかけに商品を購入・訪問した」と回答しており、オンライン上のトレンドが実際の行動につながっている。今回のイベントは、そうしたデジタル上の熱量をリアルに拡張し、ブランドとユーザーの自然な接点を生み出すことを狙う。
また、10月1日からはオンラインキャンペーン「#メロ秋」投稿企画も実施中だ。秋にまつわる七つのテーマから一つを選び、指定のハッシュタグを付けて動画を投稿すると、グランプリ受賞者には賞金15万円が贈られる。投稿の締切は10月25日まで。
TikTokによる経済的影響も拡大している。2025年発表の調査では、TikTok関連の推定消費額は前年比37%増の2,375億円に達し、雇用創出効果は約4.2万人と報告された。今回の「TikTok Autumn Fest」は、エンタテインメントと経済を結びつけ、カルチャーの新たな循環を生み出す起点となる可能性がある。




