岡山県瀬戸内市にある夢二郷土美術館の分館「夢二生家記念館・少年山荘」では、2025年7月1日(火)から8月31日(日)まで、夏の企画展「夏の街をゆく心」が開催されている。竹久夢二が少年時代を過ごした生家で、作品を通して夏を感じるひとときを過ごせる企画である。
夢二生家記念館の蔵を改装した展示室では、夢二生家では初公開となる《女四季より「夏」》や、新緑の中で樹下美人が描かれた《初夏》など、ふるさとをテーマに夏を感じられる夢二の作品が展示されている。また、姉の名が書かれた窓枠が残る竹久夢二のこども時代の部屋も公開されており、彼の原点に触れることができる。さらに、七夕の催しにちなんだ特別展示も7月1日から8月7日まで開催され、七夕には笹飾りなどで来館者を迎える予定だ。
一方、夢二自らが設計したアトリエ兼住居を復元した少年山荘では、人生・デザイン・音楽をテーマに作品が展示され、写真や遺品を通して夢二の人となりが紹介されている。「婦人グラフ」や「セノオ楽譜〈あかつき〉」など、デザイナーとしての夢二の作品をセノオ楽譜収録の楽曲を聴きながら鑑賞できるという。
築約250年の茅葺屋根の「夢二生家記念館」と「少年山荘」は、夢二が生まれ16歳までを過ごした場所であり、夢二芸術の原点を体感し、滞在を楽しめる空間である。
会期中には様々な催しも行われる。7月1日から8月7日までの「七夕の催し」では、五節句を大切にしていた夢二にちなみ《七夕(星によする)》が特別展示され、短冊を書いて笹飾りに飾った来館者にはオリジナル夢二絵はがきがプレゼントされる。また、8月3日(日)にはワークショップ「夢二色のにじみ絵うちわを作ろう!」が少年山荘で開催され、絵具とにじみで涼やかなうちわ作りを体験できる。
その他、夢二の言葉とデザインが楽しめる「言葉みくじ」と「恋みくじ」(1回100円)、「なりきり夢二フォトスポット」、夢二消しゴムはんこでつくるオリジナルのハンカチ・ミニトートバッグ(有料)、「夢二色でお手紙を書きませんか」といった体験コーナーも随時実施されている。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000458.000052428.html