東京藝術大学出身のアート系クリエイター集団「アートゥーン!」が、国立西洋美術館で開催中の「スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで」とのコラボレーション企画として、YouTube動画を公開した。公開日は2025年6月28日で、同展は7月1日から9月28日まで、東京・上野公園の国立西洋美術館にて開催されている。
「アートゥーン!」は、2024年8月に活動を開始したばかりの若手クリエイター集団で、メンバーはいずれも東京藝術大学の出身者。芸術の魅力をより多くの人に届けることを目的に、エンターテインメント性を重視したコンテンツを制作しており、YouTubeチャンネルの登録者数はすでに5万人を超えている。
今回のコラボ動画では、美術学部出身の林、真田、小松﨑、八木の4人が、鉛筆、木炭、ペン、パステルといった異なる画材を用いて、同一モチーフを素描する様子が記録されている。林と真田は慣れた手つきで鉛筆や木炭を扱い、一方で小松﨑と八木は初挑戦のペンやパステルに苦戦しながらも、独自の視点で作品を仕上げていく。画材ごとの特性や描き手の個性が浮き彫りになる内容となっており、芸術表現の多様性を感じさせる動画に仕上がっている。
また、動画の公開に合わせて、限定デザインのオリジナルステッカーも制作された。これは、林が描きおろした素描展限定の「アートゥーン!」ロゴと、展覧会公式キャラクター「すねこ(愛称:すにゃこ)」がコラボしたもので、国立西洋美術館の展覧会特設ショップにて税込4,000円以上購入した来場者に、先着5,000名限定で配布される。なお、素描展の図録も購入金額に含まれる。
「スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで」は、16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパ素描の名品を紹介する展覧会で、期間中は金曜・土曜の夜間開館も実施される予定である。