ゲーム開発に興味があるなら「Unreal Engine4」を勉強しよう

ゲーム開発には、Unityを初めとするゲームエンジンや、C#、Javaといったプログラミング言語など、数多くの技術が使われているはずなのに、なぜ「Unreal Engine4」なのでしょうか。初心者が初めて学ぶゲームエンジンとして「Unreal Engine4」をオススメする理由と、その学び方についてチェックしていきます。

「Unreal Engine4」とは

「Unreal Engine4(アンリアル・エンジン4)」は、アメリカの会社「エピック・ゲームズ社」が開発したゲームエンジンです。「UE4」と略されて呼ばれることも多いので覚えておくと良いですね。

ブループリントというビジュアルスクリプト機能があり、リアルで、美しい3D動画を構築することができます。VR、モバイルなど様々な分野に応用可能で、ゲームエンジンとして高い評価を得ています。

「Unreal Engine4」は視覚的にパラメータやイベントなどを追加していくことも可能なので、初心者が取りかかりやすいと言えるでしょう。ゲーム間で共有できるモデルデータの質が高いことでも知られています。

ゲームエンジンとは

ゲームを作るには、画像を表示する、音を鳴らす、メモリを管理するなど、多くの技術が求められます。エディタなどの開発環境も必要です。これら1つ1つを自分で用意していたら、ゲームを作り始める準備だけで、相当な時間がかかってしまいます。

ゲームエンジンには、コードエディタなどの開発環境や、リソースを管理するためのランタイムなど、ゲーム開発に必要な技術が詰め込まれています。そのため、開発するための準備を飛び越えて、ゲーム開発をスタートさせることができます。プログラムを1から自力で書く必要もないので、効率よく開発を進めることができるでしょう。

ゲームエンジンの種類

ゲームエンジンには、「Unreal Engine4」以外にも、日本人エンジニア向けに開発された「OROCHI4」や、2Dに特化している「cocos2dx」など、様々な種類があります。

世界的なシェアや知名度、コミュニティの充実度などを考慮すると、「Unreal Engine4」と「Unity」が、ゲームエンジンの2本柱と言えるでしょう。

「Unreal Engine4」と「Unity」の比較

「Unity」は、大手企業からベンチャー企業にまで、幅広く採用されているゲームエンジンです。無料のライセンスがあり、簡単なゲームなら比較的スペックの低いPCや、ノートパソコンでも使えるので、お金をかけなくてもゲーム作りをスタートさせることができます。日本でも、VRやゲーム関連企業の多くが、「Unity」を使ったゲームを作っています。

ユーザー数も多いので、コミュニティが充実しています。勉強していて分からないことがあっても、インターネットで検索して、問題が解決できることも多いでしょう。国内での普及も進んでいるので、日本語の情報も充実しています。お金も知識もないけれど、とりあえずゲームを作ってみたいという人には「Unity」も選択肢の1つになるでしょう。

一方、「Unreal Engine4」は、「Unity」ほどユーザー数は多くなく、国内でのコミュニティが充実しているとは言えません。しかし、ブループリントの使い方さえマスターすれば扱いやすく、初心者でも簡単にゲームを作成することができます。写実的で、リアルな映像を作りやすいので、CGクリエイターは「Unity」よりも「Unreal Engine4」を好む傾向にあります。

日本の大手企業でも 「Unreal Engine4」を採用したゲームを開発し始めています。2015年に無償化されたことで、お金がなくても勉強を始めやすくなりました。「Unreal Engine4」を学んでおくと、「Unity」を理解しやすくなるというメリットもあります。

グローバルで活躍できるゲーム開発者を目指すなら、 多機能で、美しい映像を作りやすい「Unreal Engine4」から学び始めると良いでしょう。

公式ドキュメントとチュートリアルに沿って学ぶ

ここからは、「Unreal Engine4」初心者が、知識とスキルを身につけるための勉強法を紹介します。

情報が少ないイメージの「Unreal Engine4」ですが、公式ドキュメントとビデオチュートリアルが非常に充実しています。「Unreal Engine4」をインストールする方法やゲームエンジンの実行方法といった初歩的なことから、Unreal Scriptの書き方まで、公式ドキュメントが丁寧に解説してくれます。

ひと通り学習すると、テーブルの上を飛ぶアクタが完成したり、映像に表示される明かりを調節できたりするなど、ゲームらしい映像を自分で作ることができるようになります。用語解説ページもあるので、分からない言葉を調べながら勉強を進めていくことができます。

公式ドキュメントは日本語で書かれていますが、ビデオチュートリアルの解説は英語です。日本語の字幕を表示することもできるので、英語が苦手な人は日本語字幕を表示すると良いでしょう。

内容をしっかり理解しながら、効率的に勉強を進めるためには、英語ができるに越したことはありません。 「Unreal Engine4」にかかわらず、公式ドキュメントは、まずは英語で発表されることが多いものです。日本語に翻訳されるまでに時間がかかることもあります。ゲーム開発者にとって、英語ができることは大きな強みになるので、ゲームエンジンの勉強を進めながら、英語にも少しずつ慣れていけるとよいですね。

本を参考に、独学で学ぶ

2015年に無償化され、「Unreal Engine4」への注目度が高まるにつれて、「Unreal Engine4」関連の本も充実してきました。

『作れる! 学べる! Unreal Engine4 ゲーム開発入門』は、専門学校のゲームクリエイター科で教鞭を執る、荒川巧也先生が書いています。学生向けに書かれているので、ゲーム開発未経験者でも理解しやすい内容になっています。ミニサンプルを実際にたくさん作りながら、エディタやブループリントの使い方、AI(人工知能)の使い方、ゲームルールの実装の仕方、ゲームで画面に表示されるUIの使い方などを、しっかり学ぶことができます。同書を読み終える頃には、自分で簡単なゲームが作れるくらいのスキルと知識が身についていることでしょう。高機能な「Unreal Engine4」を使いこなしていくので、勉強していて楽しいと感じられるはずです。ゲームクリエイター向けセミナーの「デザイン塾」では、先生本人がセミナー講師として登壇されたこともあります。著者が運営する書籍サポートサイトで、アフターケアを受けることもできるので、上手に使っていきたいですね。

『Unreal Engine 4で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶUE4ゲーム制作プロジェクト』と、『作れる! 学べる! Unreal Engine 4 ゲーム開発入門』は、ゲーム開発未経験でも、学びやすい良書です。日本語で、独学で学びたいなら、解説が分かりやすい本を手元に置いておくと、勉強が進めやすくなります。

『Unreal Engine 4で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶUE4ゲーム制作プロジェクト』は、エピック社公認の解説書です。プログラムやスクリプトに触れたことがない人でも、ゲーム開発に必要な知識と技術を、独学で身につけていくことができます。ゲーム開発者としてデビューした後も、理解が足りない章だけを、もう一度読み返すといった使い方もできそうです。1つのゲームを実際に作りながら、ゲーム作りに必要な基礎を丁寧に固めていける1冊です。

オンライン学習プラットフォームを有効活用する

各分野のプロフェッショナルの講座を受講できる「オンライン学習プラットフォーム」も、ゲーム開発を学ぶためには有効です。

世界中で2,400万人以上の人が利用している「Udemy」は、IT関連の講座も充実しています。会員登録費用不要で、学びたいと思ったら、すぐに受講することができます。掲示板を通じて、講師に質問することも可能です。

「Udemy」において「UE4」で検索すると、2,000件以上の講座が表示されます。数多くある講座の中で、初心者からの評価が高いのは、『作って覚えるアンリアルエンジン【Unreal Engine 4】~ダンジョンゲーム編~ 』です。ダンジョンゲームを作りながら、「Unreal Engine4」の主要機能や基本操作を身につけていくことができます。受講時間は18時間、レクチャー数は81です。「Unreal Engine4」に初めて触れる人にオススメの講座です。

「Unreal Engine4」の基礎的な技術を効率的に学びたい人には、『はじめてのアンリアルエンジン【Unreal Engine 4】入門チュートリアル講座 』もオススメです。「Unreal Engine4」初心者向けの講座で、基礎的な内容を8時間で一気に学ぶことができます。

理解度に合わせて、中級、上級へとステップアップしていきましょう。

コミュニティを賢く利用する

独学で勉強を進めていると、どうしても理解できないことや、問題が解決できなくて先に進めないことがあります。そんなときには、コミュニティを利用して、経験者から具体的なノウハウを学ぶと良いでしょう。

まずは「Unreal Engine4」の公式のコミュニティで質問することがベストですが、解決まで時間が掛かることもあります。そんなときは他のコミュニティやノウハウ共有サービスも調べてみましょう。

「はてなブックマーク」は、ゲーム開発者の利用が多いSNSです。様々なスキルのエンジニアが、学習記録用に使っていることが多いので情報が充実しています。「Unreal Engine4」で検索すると、GoogleやYahoo!などの検索では見つけられなかった情報を探すことができます。勉強に行き詰まったら、検索すると良いでしょう。

「Qiita」は、今最もプログラマーたちから愛されている情報共有サービスの1つと言っても過言ではありません。2011年9月にサービスが開始されて以降、ユーザー同士がフィードバックし合うことによって成長し続けています。プログラミングに特化した情報共有の場なので、プログラマーに参考になる情報が満載です。「Unreal Engine4」についての投稿も充実してきているので、賢く利用するのがオススメです。キーワードに、「UE4」や「Unreal Engine4」と入れると、関連した投稿を表示することができます。

勉強会やセミナー、イベントに参加する

1人で学ぶことに不安がある人は、「Unreal Engine4」関連の勉強会やイベントに参加すると良いでしょう。分からないことを先輩エンジニアに直接聞くことができるので、効率よく勉強が進められます。

勉強仲間との出会いによって、「ゲーム開発者になる」という夢がゆるぎないものになり、勉強へのモチベーションを高めやすいのが特徴です。

「Unreal Engine4」の普及に積極的な企業「ヒストリア」で、ゲーム開発関連の勉強会を実施していますし、「TECH PLAY」などでも勉強会やイベント情報を調べることができます。

プログラミングスクールで集中して学ぶ

短期間でゲーム開発者としての就職を目指すなら、プログラミングスクールに通うことも選択肢の1つにすると良いでしょう。お金はかかりますが、集中して学べるカリキュラムと環境が用意されています。
中でもゲームのプログラミングを基礎から応用まで学べるテックスタジアムは、費用無料でUnreal Engine4の使い方やC++の基礎が受講できます。遠隔受講も可能で、Slackなどで講師に気軽に質問することができます。卒業後すぐにゲームプログラマーとして活躍する素地が培われることでしょう。

興味に合わせて、ゲーム、AIなど幅広い分野を一気に学ぶことができるスクールもあります。初心者向けの講座も充実しています。

他にも、働きながら学べるオンラインのプログラミングスクールや、オーダーメイドで1人1人に合ったカリキュラムを提案してくれるスクールなどがあります。最短でゲーム開発者を目指したい人は、自分に合っているプログラミングスクールを調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

最先端のゲーム開発が目指せる「Unreal Engine4」は、公式ドキュメントやチュートリアル、オンライン学習プラットフォームなどを通じて、初心者でも学ぶことができます。

ゲームエンジンでの開発は、プログラミング言語を使って1から開発するのとは異なり、完成したものをすぐに見ることができます。小さな達成感を味わいながら、楽しく勉強を進めていけるでしょう。

ゲーム市場は、「Unreal Engine4」を使いこなせるエンジニアを必要としています。初心者でも、今から勉強し、継続的な学習を怠らなければ一流のゲーム開発者になれる可能性は十分にあります。当記事で紹介した「Unreal Engine4」の学び方を参考に、ゲーム開発者としての第1歩を踏み出してみませんか。