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わかりやすいメイク動画で一躍時の人に!C Channel所属「元美容部員 和田さん。」と動画ディレクション担当の佐久間さんにインタビュー

大人気の女性向け動画メディア「C CHANNEL」。メイク・ヘアアレンジ・ファッションなど女性の関心の高いテーマを中心に、短時間で視聴できる動画が日々更新されています。中でも最近急激に人気を集めているのが、「元美容部員 和田さん。」の動画。

その名の通り前職で美容部員を経て、メイクテクニックや新作コスメを紹介しています。その確かな技術と独特なキャラクターが話題を呼び、YouTubeでのチャンネル登録者数は開設5ヶ月で50万人超え(*1)という大反響。
今回は「元美容部員 和田さん。」と動画ディレクションを担当する佐久間実空さんにご登場いただき、チャンネル開設のキッカケや人気の理由について伺いました。
(*1)2018年11月時点


元美容部員 和田さん。
(もとびようぶいん・わださん。)

大手化粧品メーカーにて美容部員を6年経験。
2018年5月26日にYouTubeチャンネル「和田さん。 チャンネル」を開設。
元美容部員ならではの専門性を活かした美容系のHow To動画が人気。



佐久間実空(さくま・みく)
C Channel株式会社
メディアセンター インフルエンサー室 クリエイティブマネジメントチーム
感情を動かす映像を多くの方へ届けたい一心で、テレビ番組制作会社への入社を決意。アシスタントディレクターを経て、ディレクターに。バラエティ番組・美容番組・旅行番組の制作に携わる。2017年C Channel株式会社に入社。新コンテンツ”コスメ部”の立ち上げを経験後、YouTube制作部門の立ち上げに参加、現在に至る。

和田さん。のキャラクターに可能性を感じてYouTubeチャンネル開設

――YouTubeチャンネル開設のキッカケを教えて下さい。

和田さん。 C Channelに入社する前は美容部員として6年、ブランドもいくつか経験してきました。その中で販売することだけが目的になってしまい、根本的なお客様の悩みを解決できる場所がないことにジレンマを抱えていたんですね。そこでネット動画に可能性を感じ、お客様の悩みを解決できる場所を作れるチャンスがありそうな当社に入りました。それからはすぐ佐久間に出会って、チームとして一緒に新作コスメをレビューする動画を作り始めました。

佐久間 和田は今のような「和田さん。」のキャラクターとしてではなく、初めは真面目に解説するお姉さんとして動画出演をしていました。でも、見た目は本当に上品で美容部員さんらしいイメージなのに、喋ってみるとすごくファンキーで飛び抜けたキャラクターというギャップをもっと活かせないかなと思い始めて。和田の中でも「自ら発信したい」という思いが強かったので、チャンネル開設に向けて動き出し、今年の5月26日からYouTube「和田さん。チャンネル」がスタートしました。

和田さん。 チャンネル名を決めるときは「“和田さん”ってウケない?(笑)」とか、そういうノリからだったんです。「私はモーニング娘。」が好きなので和田さんのあとに“。”をつけようとか、自分たちのおもしろいように作っていって。喋りかたに関してもよく「あれってキャラ作ってるの?」と聞かれるんですが、美容部員時代の自分が抑えきれず勝手に出ちゃった感じなんです(笑)。それを佐久間が一番面白がってくれて、そのままやってます。

佐久間 見た目が上品なのに、興奮するとすごく感情が入っちゃって「あらかわいい〜!」ってセレブお姉様みたいな感じになるんですよね(笑)。そのギャップで親近感が一気に出ると思ったので、そのまま行こうということで。

和田さん。 美容部員時代、お客様の私たちに対する「恐怖」みたいなのがすごく伝わってきてたんですね。何か買わされるんじゃないか、って怖がられてるのがもったいないなと思っていて。でも動画なら見ても買わされることはない。だから百貨店には行きたいけれども行きづらい、でも美容部員さんのあの感じは楽しみたい、という人には楽しんでもらえるのかなと思います。

――企画はどうやって立ててるんですか?

和田さん。 自分が発信したいことよりは、お客様からのコメントやSNSのDMを見て企画を決めてます。「このお悩みが多いけど、さらに今の時期特にニーズが多いのは何だろう?」と大まかな企画を考えていって、細かな言い回しや一般的なユーザーがどう見るかっていうのは動画ディレクターに直してもらいながらやってますね。

佐久間 企画は和田に一任していて、私たちは動画のアニメーションや音をつけたりっていうところをサポートさせてもらってます。

美容部員の強みをトコトン活かしたことが人気につながった

――開設5ヶ月でチャンネル登録者数50万人(*1)ということですが、ここまで急激に伸びた理由や戦略ってあったんでしょうか?

佐久間 圧倒的に他と違うなと思うのは、和田のプロの専門知識だったり、それに付随して信憑性も高い情報を発信できるっていうところかなと思っていて。そこに彼女のキャラクターがのることによって、今までの美容系ユーチューバーにはなかった新しいものができたのかなと思っています。あとは弊社が「C CHANNEL」というメディアを持っているので、まずC CHANNELで配信した動画をYouTubeで配信するということをやってるんですね。最初に反応を見てから個人チャンネルに繋げるという、メディアを生かして個人チャンネルを伸ばしていくような方法は戦略としてありました。

和田さん。 私がただ1人でYouTubeを始めても、もちろんこうはなってなかったと思います。プライベートも含めて素の私を知ってくれてるメンバーと一緒に作っているので、他者目線で見た私の面白い部分っていうのを編集で生かしてくれてるのは大きいですね。「和田さん。は真面目に言ってるけど、はたからみるとおもしろいよ」みたいな。そういう所をお客様も面白がってくれてるのかなと思うので、だいぶ引き出してもらってますね。あとは「お客様が困ってることを解決する」っていうことをすごく意識しています。自分のエゴをキャラクターとして出していくよりも、困っている人を助けたいという気持ちがメインなんです。今質問されたことに対して迅速に対応できるっていうのは、美容部員時代に現場で1:1のコミュニケーションを取ってきたからできることでもあるので、そこは差別化にもなってるかもしれないですね。

佐久間 そうだね。差別化で言うと、今はクリエイティブ力のあるYouTuberが増えてきていますが、その中でも弊社の制作力を生かして飛び抜けたものにすることは意識してますね。ちょっと凝ったアニメーションを入れたりオープニング映像を入れたり、商品カットはとにかく綺麗に撮影するようにしています。商品があってこそメイクができるので、感謝の気持ちを込めてコスメを撮ると。そういったクリエイティブ面と和田さん。のキャラクターが軸になって差別化ができてるのかなと。

“ユーザーファースト”でリアルな場所でもお悩みに答えていきたい

――発信するときに気をつけてることって何かありますか?

和田さん。 今の時代、例えばコスメの成分についてとか、検索すれば本当のことが誰でもわかってしまうので、絶対に間違った知識は言わないというのは徹底しています。特にスキンケアに関しては薬事法だったり表現に規制が多い反面、お客様も悩んでる方が非常に多いので、スキンケア自体よりもメイク方法でどうカバーできるかみたいなことを伝えることでお客様の悩みを解決できるように意識してます。

佐久間 まずはユーザーファーストで自分が発信したいものよりも視聴者さんが何を望んでるかっていうところを一番察知して届けるということは大切にしています。和田がすごいなと思うところは、デパコスでもプチプラでも、どのコスメを使っても再現ができるっていうところなんですよね。商品に依存して「この商品だからできるんです」っていうのではなくて、「こういう風に使いましょう」という方法を提示できるので、どんな方がやっても再現性が高いんです。再現性の高さを提供できることも、ユーザーファーストだから故かと思います。

――実際に動画で紹介しているテクニックは美容部員時代に培ったものですか?

和田さん。 培ったものも含めてとにかく自分の中から掘り出してますね。佐久間から、「和田さんが当たり前にやっていることも、お客様から見たらびっくりすることも多いと思う」と言われて。それからは自分のメイクプロセスの中で普通だと思っていたこともひとつひとつ振り返って、もしかしたらめずらしいテクニックなのかもと思ったら、一般の方のやり方と比べた上で私のやり方を発信してますね。

佐久間 それに対して私たちがアドバイスしたりして、動画に落とし込んで行く感じですね。

和田さん。 私だけではお客様のリアルな声に気づけなかったりするので、その敏感な部分を佐久間がフランクに提案してくれるのはすごくありがたいです。だから常に日常会話からアイデアが生まれるし、日常で気づくことはお客様も気づくことだと思うので。

――今後やっていきたいことはありますか?

和田さん。 とにかくリアルな場所でお客様の声に応えていきたいです。今後はイベントなどで生でお客様にお会いして、目の前で喜んでくださる顔を見たいですね。

――ありがとうございました。

インタビュー・テキスト:上野 真由香/撮影:大門 徹/企画・編集:市村 武彦(CREATIVE VILLAGE編集部)

企業プロフィール

2015年4月に日本最大規模の女性向け動画メディア『C CHANNEL』の提供を開始。日本のみならずアジアを中心とした世界10カ国でサービス展開し、SNSファン数は2,600万人(※2)を超える規模に成長。2016年7月にはインフルエンサーマーケティング事業、2016年12月にはeコマース事業を開始。2018年4月にはママ向け動画メディア『mama+(ママタス)』を本格提供するなど、積極的な事業展開を進めている。
(※2)2018年10月時点