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プロボノのススメ 第3回「餅は餅屋。やっぱりプロってすごい!」

2009/03/24 インタビュー

「いやー、こんなの誰でもできますよ」
だいたい、こういう事言うプロの人は、自分の技を意識して磨いてきた人です。
その人は人に教わったり、学校に通ったり、本を読んだり、素人から始めて、今の自分に至る過程を全部知っているから、その過程を踏めば、だいたい、誰でも今の自分みたいになれることがわかっているわけです。だからこそ、そんなセリフが言えちゃうわけです。

でも、その過程を踏むとか、そういうことが、もう素人には無理なのです。そこにプロがプロたる所以があると思います。では、プロってなんでしょう?少し、考えてみましょう。

一番、広義な「プロ」と言う言葉の意味は、「その仕事でご飯を食べている人」ということではないでしょうか。プロ野球選手は、野球でご飯を食べていますし、プロのコピーライターは、コピーを書いてご飯を食べています。プロのイラストレーターは、イラストを書いてご飯を食べています。特定の仕事でご飯を食べていると、どんどんと素人とは、違う要素を身につけ始めます。

その際たるものは、「似たような作業をなんどもしている。」ということだと思います。
これって実はすごくて、素人とはアウトプットの質が全く違うものが出てくる大きな理由です。似たような作業をなんどもしているからこそ、

⇒効率よく、きれいに仕上げるためのプロの道具を持っている。
⇒プロの道具を持っているからこそ、早くて、きれいに仕上がる。
⇒完成に至るまでの、最短ルートをしっているから、余計な作業をしない。
⇒何度も似たようなトラブルにあっているから、トラブルへの対応法を知っている。
⇒大きな問題になる前に問題が発見、解決できる。

その仕事でご飯を食べていない人でも、お金を持っている人であれば、道具を揃えることはできます。お金を持っていない人でも、時間をかければ、なんとか、その作業を終わらすことはできます。でも、「短い時間」で「きれいに」その作業を終わらすことというのは、本職として、その作業にたっぷり時間とお金をかけてきた人じゃないとできないのです。
やっぱり、プロの仕事はプロにしかできないのです。素人は道具を買うお金と、その技を身につけるのにかかる時間を費やす代わりに、プロにお金を払うことで、そのアウトプットを得ているのだと思います。

例えば、「一本の映像作品」を作るなんてことは、昔は高価な編集用の機材や、高価な撮影用のカメラがなければできませんでしたが、今はパソコンや、便利なソフトの登場で、ある程度の質のものであれば、パソコンとソフトがあれば作れるようになりました。でも、「一本の映像作品」という言葉の裏には、「効果的に言いたいことを人に伝えられるものか」という質の問題。「完成までにどれぐらいの時間・金がかかったか」という効率性の問題などがあります。その全部の条件をクリアできるのは、やはりプロじゃないとできないと思うのです。

そのプロの腕を「自分のご飯を食べるためだけ」に使うのではなくて、「世界のみんながおいしいご飯を食べられるようになるため」に使いませんか。それがプロボノワークです。

「いやー、このくらいの映像誰でも作れますよ。」
「PR方法なんて簡単ですよ~。」

そんなことはありません。日本のNGOは、プロの腕を必要としています。「自分でやればいいじゃないですか」と思われがちですが、そうは、いかない事情が日本のNGOにはたくさん積もっているのです。

次回は、なぜ、今プロボノワークが必要とされるのか、日本のNGOの状況などについてお話したいと思います。

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ヤマグチガク(やまぐち・がく)

ネット広告会社 エコ事業担当


青山学院大学国際政治経済学部卒。在学中より環境NGO、エコロジーショップに勤務。


卒業後、総合広告代理店にて情報システム管理業務、ウェブ制作プロデュース&ディレクション業務を担当。数々のウェブサイトを立ち上げ、2006年10月よりネット広告会社にて、クリエイティブ・企画業務を担当。D2Cモバイル広告大賞プッシュ型広告賞受賞。


BLOG「コミュニケーションが世界にできること」執筆中。32歳1女1男の子持ち。家族と仕事を愛してます。

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