働き方が大きく変化した昨今、副業が解禁された企業も少なくありません。ただ、働きながら新しい収入を得ようとするとハードルが高く感じ、なかなか踏み出せない方も多いはず。 今回は、ネット上の活動だけでほぼすべての収入を自動化しているおねんねさんにご登壇いただき、ご自身が実践したインターネットで売上を作る方法についてレクチャーいただきました!

この記事で得られる学び

  • ネットで収入を得るための基本的手法と考え方…ブログ、YouTubeNFT、Twitter、Kindleで攻略法が違う!
  • 失敗しないためのポイントは ①すぐ成果を出そうとしない ②ただ継続せずPDCAを回す ③非効率的なやり方をしない
  • 成功するためのポイントは ①何度でも試す ②体感に頼らずデータと向き合う ③お金を出して情報を得る

1.Web3.0時代のトレンドに乗り遅れるな!月収5万円アップを目指す副収入のつくり方

ブログ、YouTube、NFT、Twitter、Kindleなど、ネット上の活動だけでほぼすべての収入を自動化しているおねんねさん。活動は、すべて個人・無所属。体が弱いため「1日実働2時間」の制限下で活動し、働いていない時間でも自動的に収入が入るようにしています。 おねんねさんの活動からわかるのは、「忙しい人でも稼ぐことは可能だ」ということ。短時間で稼ぐノウハウは語りつくせないほどあると語ります。おねんねさんは、いったいどのようにネットを駆使して稼いでいるのでしょうか? おねんねさんが実際に収益化に成功しているプラットフォームごとに、稼げる仕組みを教えていただきました。

2.登壇者

おねんね氏

おねんね氏

 

ゲーム実況者、NFTコラムニスト、YouTubeアドバイザー。 日本人女性。 Twitter@OnenneNftNFTについてのコラムを多数執筆。 日本最大級のNFTコミュニティ「Soudan DAO」にもコラムを寄稿。YouTubeチャンネル「おねんねハウジング」を運営しており、このチャンネルは大人気ゲームであるファイナルファンタジー14のハウジングという機能に特化したチャンネルの中では世界一の規模である。 その経験を生かし、YouTube運営(特にゲーム実況)や、Twitterなど各SNSとの連携についてのアドバイスを行っている。著書に「NFTアート最初の1枚を売る方法: イラストのド素人でも売れた!仮想通貨のキホンから解説 (おねんね書房) Kindle版」がある。

今年1月に弊社主催で開催しご登壇いただいた「クリエイターの可能性が広がる!仮想通貨の基本から学ぶ、NFTアートの世界」は300人以上の方にお申込みいただきました。

3.パネルディスカッション

――ネット上で誰もが使えるサービスを利用して収益化に成功したおねんねさん。それぞれのサービス別、収益化への道とは?

Twitter…フォロワーを獲得し、広告を出す

まずは、フォロワーを獲得することが第一歩。きちんとフォロワーが増えたら、広告を出すことで収益化が可能です。たとえば他社製品を紹介して、「紹介してくれてありがとう(アフィリエイト報酬)」料をその企業からもらったり、自分で作っているnoteなどの有料記事を広告を出して宣伝、購買促進したりすることによって収益化していきます。 また、最近では「拡散サービス」の販売をしている人もいますね。「ツイートであなたのブログを宣伝しますよ」、またはプロフィールのヘッダー画像部分を広告枠として「ヘッダーに1カ月??円で掲示しますよ」というかたちで、自身のTwitterアカウントの一部を広告枠として売り出す方法も最近定着してきています。

ブログ…アクセスを集め、広告を出す(自社製品を含む)

ブログでは、まずはアクセス数を集めること。アクセス数が伸ばせたら、広告を出して収益化します。他社の製品はもちろん、自分が作った有料記事やKindle本などの自社製品を紹介する場としても有効に使えます。

YouTube…広告収益やメンバーシップ

YouTubeの収益化までの道の第一歩は、まずチャンネル登録者を増やすこと。登録者が1000人、かつ直近12カ月の総再生時間が4000時間を超えると、「収益化申請」できるようになります。最初の1000人を集めるのってあとの2000人、3000人を集めるのよりもはるかに難しいと言われていて、2、3年やっても1000人に到達しない人も数多くいるので、根気が必要です。 無事に収益化申請ができたら、広告収益やメンバーシップで稼げるように。広告収益は広告を出す企業の予算に応じて金額が上下してしまいますが、好きなYouTuberを月額支援する仕組みの「メンバーシップ」はファンとYouTuberがダイレクトにつながっていて、わりと安定した収益を得ることができます。

NFT…NFTの価格を高め、販売する

仮想通貨でやり取りできるアートなどの資産、NFT。まだまだ踏み込むのにハードルが高いと思われがちですが、まずは「NFT作品を作る」ことから。作ったら、宣伝などを通してNFTの価値を高めていきます。「これは世界に1個しかない絵だ」というレア度を売りにして価格を高める方法もありますし、PCでいろんな絵柄を組み合わせて3000個くらいのNFTを作り、「トレーディングカードのようにやりとりできる楽しいNFT」という感じで宣伝する方式など、やり方はいろいろあります。そうして自分の作品の価値が高まったら販売する。けれどもNFTは資産なので、株と同じようなものです。購入者が株を買った瞬間に大きな価値になるのではなくて、その株が後で値上がりしたら価値が高まる。売って終わりではなく、保有者と関係性を作り、購入してもらったNFTの価値を高めていくことがとても重要です。

Kindle出版…原稿を書き、Amazonに申請し販売

Kindle出版は穴場です。原稿を書き、Amazonに申請して販売するだけ。もちろん、Amazonに出品しておくだけではなかなか売れませんので、自分で宣伝して売れるのを待ちます。

実体験に基づく、伸びるために必要だったポイント

――それぞれのサービスをうまく利用して収益化に成功したおねんねさん。伸ばすために効果的だったポイントとは?

何度でも試した

ブログがいいと聞けばやる、仮想通貨がおもしろいと聞けば買う、YouTubeが儲かると聞けば始める、Kindle本が穴場だと聞けば作る、NFTがこれからくると聞けばとりあえず作る…と、私はとにかく聞いた瞬間に試してきました。何か情報を聞いてもすぐに動かない人は、“やらなくていい理由を探している” ことが多い。お金がかかりそうだから、忙しいから、失敗したら恥ずかしいから、家族に説明できないから…そういった理由づけの根底には「このまま変わらなくても大丈夫と思いたい」気持ちが隠れています。このままのスキル、仕事、会社のままであってほしいと願うのは当然のこと。けれど現実は、円安、スタグフレーション、長時間労働と、現状を変えなければならない理由がたくさんあります。まずは言い訳をせずに、たくさんチャレンジを仕掛けてみては。

体感に頼らずデータと向き合った

自分が作った動画やブログ記事について、うまくいった理由・うまくいかなかった理由を、データを交えて語れることが大切です。 たとえば私の場合は、「NFTの本を出したら人気が出た」ではなく、もっと細かく分析して「2021年10月時点ではNFTの入門本が数冊しかない状態で、私の本は500円と価格をおさえ、無料配布で200ダウンロード前後を獲得し、ランキングが8位になった。そのままレビュー獲得に動いてレビュー数も100件に到達し、星評価も4になったから人気が出た」と説明できます。 気分で判断すると次の選択を誤りやすいので、数字的なエビデンスを探して傾向を分析することが大切。数字は無意味に上下することはなく、人間の行動が必ず関係しているんです。

お金を出して情報を得た

1000円~4万円くらいの有料商材を買って知識をつけていたのが効いているなと思います。お金をかけるほど買った内容を生かそうと必死になれますし、ネット記事で稼ぎたい人が増えるにつれて適当に書かれた記事も増えたので、無料商材の質が年々落ち、有益な情報が有料商材により集中してきた気がしています。 有料の本や商材を買うと良質な情報に触れて稼ぎやすくなり、もっと本や商材にお金を使えて、さらにもっと稼ぎやすくなりますが、無料の情報しか手に入れないでいると、ちょっとググれば出てくるような誰でも知っていることしかわからず、稼げるようにならないで、本を買う余裕すらなくなってしまうかも。本気でやろう! と思うなら、投資と思って情報を買ってみるのがおすすめです。

実体験に基づく、失敗しやすいポイント

――ネットでの稼ぎ方は、検索すればたくさん出てきますよね。それでも稼げない人が多いのは、「失敗しやすいポイント、伸びるために必要なポイントを理解していないから」と語るおねんねさん。実体験に基づいて、失敗しやすいポイントを教えていただきました。

すぐ成果を出そうとした

稼ぎ方を尋ねてくる人の多くが「すぐに稼げるか? メリットをすぐに享受できるか?」を気にしています。すぐに稼げる方法が知りたい気持ちもとてもよくわかりますが、たとえすごくうまく運営しているものでも、収益が発生するまで数カ月かかるのは普通のこと。それは運営者の能力があるとかないとかではなく、物理的にそういう仕組みになっているんです。たとえばブログであれば、Googleからブログへの評価がおりるまでに4カ月を要すると公式発表があるので、どんなに良質な記事をアップしていても、ブログが評価されるまの最低4カ月間、日の目を見ないのは当然のこと。YouTubeチャンネルであれば登録者数1000人になるまでは収益化申請ができませんし、NFTはまだ仮想通貨保有者が少ないため、他のものより売れるチャンスが少ないですよね。

ちなみに私が収益化できたタイミングは、ブログは開設から約半年後。YouTubeは開設から約7カ月後。NFTは初月から売上がありました。これは運や偶然ではなく、それまでにブログなどを通して多少マーケティングノウハウを身に着けていたために、ここで生かされたなと思いました。初月から売り上げが出る人は、それまでに近しい“何か”をしていた経験者であることが多いです。それなのに、それを見て簡単に稼げると誤解する人が多いのです。ネット副業は基本的に、成果が実るのに半年から一年は当たり前にかかるものと思ってよいでしょう。短期的な損得勘定を持ち込むと、挫折につながってしまいます。

ただ継続していれば良いと思っていた

そもそもネット副業は継続すること自体がなかなか難しいので、継続するだけである程度のところまでは伸ばすことができるでしょう。けれども、だからといって「継続していれば万事うまくいく」ことはありません。なぜ収益が上がらないかを考え、原因を特定するためにデータと向き合い改善するPDCAサイクルを回すことが大切です。Twitterであれば、公式に出ているTwitterアナリティクスを確認し、ブログであれば、Googleアナリティクスを確認。どのくらい見られたか、評価されたか、何がウケなかったかをきちんと把握して、体感に頼らずにデータとのにらめっこをすることが重要です。

非効率なやり方をしていた

時間をかけてやったものが必ず評価されるとは限りません。たとえば30分で書いた記事と5時間で書いた記事があったとして、読者はそれを判別することができないし、する意味がない。時間をかけて努力すればそれが伝わると誤解していましたが、努力やがんばりを愛するのではなく、作業の質を高める必要がありました。理想は「30分で5時間くらいかけたかのような質の高い記事が書けること」。そうできるように、だらだらと長時間やみくもに作業せずに、効率を考えて動くことが大切です。 作業の質や効率を高める具体的な方法は、一つめは予約投稿の活用。たとえばTwitterで収益化を目指していて、日曜日しか副業の稼働ができない人は、日曜日に一週間ぶんのツイートを作り予約投稿ツールを使ってツイートを仕込めば、日曜日しか働いていないのに、平日なにもしなくてもアカウントが動きつづけることになります。

二つめは、同じ内容をTwitter、Kindle本、ブログなどに流用すること。はじめは「ツイートする」という小さな作業だったことを集めていけばブログになり、さらに集めて編集すればkindle本になり…と、ひとつのことからたくさんのコンテンツにして、効率を高めることができます。

三つめは、ポッドキャスト台本やイラスト制作過程などの副産物のコンテンツ化。なんらかの配信をする人は台本を用意する人が多いかと思いますが、台本だって立派なコンテンツ。ブログなどに出してもよいでしょう。また、イラストを描く人は、その制作過程を録画しておいてYouTubeに投稿するだけで動画コンテンツ化できます。自分の作業過程がコンテンツ化できるのではないかという視点で作業していると、意外と見つかるかもしれません。

四つめは、よく使うフレーズの辞書登録。小さなことですが、効率をグッと高める小技ですよ。

4.質疑応答

――パネルディスカッションのあとは質疑応答。セミナー前や実施中にいただいた多くの質問に、おねんねさんにズバッと回答いただきました!

Q.副収入をネットで得るときに、初心者でも始めやすいおすすめのプラットフォームがあれば教えてください。


Twitterかな。 アカウント開設もアナリティクスも無料でできて、ツイートも文字数が限られて短いから、稼働できる時間が短い人でもトライできると思います。むしろ、Twitterの作業すら続かないと、もっと作業の必要なYouTubeやブログは続かないかも。 とりあえずTwitterをやってみて、フォロワーを1000人、2000人に伸ばして、「ネット上で人を集めるためにはこんなふうに考えなきゃいけないんだな」っていうことを学べると思います。Twitterでの宣伝は、Kindle、YouTubeなど、他のどの活動をしていたとしても結局宣伝の場として必要になるんですよ。ですので、まずはTwitterをある程度心得ておくことがよいのかなと思います。

Q.動画編集ソフトやPhotoshopなど制作ソフトの使用経験がありません。まったく未経験でもYouTubeやNFTアートを始めることはできますか?


まずはやってみてはいかがでしょうか? 絵を描くとか動画編集することって、ノウハウのサイトが山ほどあるんですよ。ですので、「独学する気があるかないか」によると思います。 別に映像制作を学ぶ学校に行かなくても、ググればYouTubeに動画があがっていたりするんですよ。そういうのを見て独学も全然できると思いますし、あとはどうしてもうまくいかない、時間がない、自分だとおしゃれな動画編集ができないと行き詰まったら、“外注する”っていう手もあります。金額的におすすめはできませんが、YouTubeチャンネルの開設から動画制作、運用まですべて引き受けますみたいな会社もありますので。 たとえば私の場合は、kindle本を発売するにあたって、個人で校正さんを雇ってクオリティを高めてもらえたおかげで、自分ひとりの力で到達できない完成度に仕上がったと思います。そんなふうに、どうしても足りない部分は外注を検討していいかも。 でもやっぱりおすすめなのは、自分にスキルをつけることですね。たとえばYouTubeのチャンネルを自分でやってみて人気が出なかったとしても、“動画編集の下請け”っていう副業ができるようになるんですよね。たとえば有名なゲーム配信者やVTuberの方たちって配信で忙しいので、配信アーカイブの切り抜きをする余裕がなくて、誰かに外注することが多いです。価格相場としては1本3000円前後、専門性が高ければ1本5000円以上。自分でYouTube制作、運営をやった経験があれば、もしも自分のチャンネルの人気が出なくても、それまでに身に付いた動画編集の力を使って案件を引き受けていけると思います。 NFTに関しては、実はNFTアートの制作をはじめる以前、一年くらい絵を描いていないブランクがあったんですよね。それまでは単純に趣味として、「こうやったら可愛く描けます」みたいな講座を見たことがあったり、Twitterで「こういうふうに描くとイケメンが描けます」っていうHOW TOを見たりしていた程度です。 結局、商売にしようと思うか思わないかっていう境目がすごく重要。画力をどうやってプロレベルに上げてから商売にするか、って考えるのはあまりにも回り道で、この程度の画力をなんとかして商品にするにはどうしたらいいかのほうを考えるべきなんです。 私のNFTって、別に誰よりもうまいっていうわけではないんです。普通のクオリティでも人がほしくてほしくてしょうがないという状況をつくれば、絵がうまくなる必要性って全然ないんですよね。

Q.続けていてもなかなか収入が得られないとき、辞め時はどんなタイミングでしょうか?


収入が得られないからっていう理由で辞めないほうがいいと思います。 たとえば作業時間が捻出できない、やっていると苦痛でしょうがないみたいな理由ならともかく、作業自体は継続できていて、これからも可能なんだけれど、お金にならないから引き上げよう、というのはもったいないです。そもそも、“作業を継続できること”ってそんなにないと思うんですよ。YouTubeを、なんとなくでも半年続いている人は、YouTubeがかなり向いていると思います。 ただ、なにか目安をと言われたら…一年続けても一円も入らなければ、辞めるんじゃなくて、やり方を変えてみてください。活動した一年に何らかの問題があるから収益が入らないんだと思うので、抜本的にやり方を変えるみたいなことをすれば改善されるかと思います。辞める必要はありません。

Q. おねんねさんは、チャレンジしたけれど収益が出ずに、挫折したことはありますか?


収益が出るまでやっているので、あまりないですね(笑)。結果が出るまで粘ります。でも、そういえばちょっとやってみて辞めることはいっぱいあります。例えばツイートの仕方を質問に回答する形式にしてみようとか、連続ツイートの形式にしてみようとか、いろんな細かいチャレンジは10日に1回くらいのペースでやっていて。成果が出なかったものはしれっと辞めます。ですので、そうした小さな単位でいくと、失敗したことは100個、200個あるかも。けれども大きな単位でブログ、YouTubeなどは何とかお金にしないと気が済まないと思っているので、結果が出るタイミングが来るまで、あらゆる方法を尽くしてやります。

Q.情報収集のために読んでおいたほうがいい書籍やフォローしておいたほうがいいアカウントがあれば教えてほしいです。


まずは誰かひとりでも、ビジネス系のインフルエンサーさんのTwitterをフォローしましょう。 フォロワーは5000人以上ぐらいの人が「ネットマーケティングがうまいんだろうな」という数字だと思います。できればニュース等をよくリツイートする人がいいですね。そうして、自分が気になるツイートの引用リツイートを見ると、そのニュースに関していろんな意見があるのを見ることができますよね。その中で共感できる意見や、自分には無かった意見を言っている人をフォローしていくっていうのをやってみてください。自分が思うことをうまく表現している人の言葉選びを勉強できるのは、情報収集とは別にまた役立ちます。 自分に耳障りのよいことだけを聞ける都合のいいタイムラインにして偏らないように、自分には無かった意見の人もフォローしてちゃんとタイムラインに取り込んでいくことを意識すると、バランスの取れたタイムラインになるんじゃないかなと思います。 そして、書籍に関してはとりあえず私の本を読んでみてほしいですね。ひとつビジネス書を読むと、Amazonが自動でこんな本もありますよとレコメンドしてくれる機能がありますし、私の著者ページに行くと、この人の本を買った人が買っている他の本といったように、類似の著者の方の本が紹介されるようになって、自分の知りたい情報が自然と集まってくるでしょう。 ひとつの本に答えがバシッと書かれていることってあんまりなくて、有料ブログだったり書籍だったりいろいろ読んで、その最大公約数を自分のなかで割り出すのが効率がいいと思います。ですので、まずは気になる本を購入して、関連書籍を漁ってみてください。そうすると芋づる式に知りたいことが知れるようになると思います。

Q. おねんねさんがこれから来ると思う、新しいプラットフォームやネット収入源があれば教えてください!


やっぱりNFT、メタバースといった仮想通貨関連、クリプト関連。 NFTのお話をすると、たとえば車のNFTがあったとして、そのNFTを持っているスマートフォンを高級車にかざすと鍵が開いて、そのNFTを保有しているあいだはその車が乗れる…みたいな構想もあるんです。 つまりNFTはアートというだけではなく、何かの鍵や、入場券、会員権として、“売買できる会員権”に近いんですよ。アートという側面で見てしまうと“絵を描いている人の界隈の端っこの話”っていうイメージになってしまいますが、これからのWeb3の時代の中核をなすチケットにもなるし、トークンにもなるしっていう便利なものがNFTなので、今から踏み入れておいたほうがいいかも。 あとはメタバースは、VR空間など仮想空間のなかで活動すること全般のこと。たとえばメタバースでライブを開催するアーティストが少しずつ出てきましたが、この形式は今後確実に流行するといわれています。有名なアーティストがライブをやりたいときに、武道館などに観客の足を運んでもらってライブをしていたのが、オンライン参加ができて自分の好きな位置からアーティストを見ることができるようになる。あとは、アーティストに会いにいくときにただの棒人間とかだと嫌じゃないですか。その時に着ていくライブ専用のお洋服、ライブTシャツ、おしゃれなアバターは需要があると思います。こんなふうに“メタバース空間の何か”に特化した商売は、ネット収入源としてあり得るのでは。この分野は特にエンジニア、イラストレーターの方におすすめですね。 あとはライターなら、kindle出版がかなりの穴場。というのも、実は今kindle本を出している個人の方の本って、すごく短かったり、本として読みづらかったりして、ネット記事だったら許せるんだけどというクオリティのことが多く、実はそこまで質が高くないんですよね。自分が何か語れそうだなっていうものがあったら、その分野でKindle Unlimitedなどに対応している個人出版の本を一回調べてみてこんな内容なんだとわかったら、そのクオリティを超えるものを書いたら売れる可能性があります。

Q. おねんねさんが一番「効率的にお金になる」と思うプラットフォームは何ですか?


正直、プラットフォームの問題ではないですね。 たとえば、今日の講演内容の録画をもとに、ブログ記事を複数本、YouTube動画を複数本、ツイート50個、kindle本1冊…と内容を回していくことができたら、“講演でしゃべる”というひとつの核となる行動から、大量のコンテンツが生み出せます。さらに、その作業は他人に頼むことができるんですよ。「講演の内容を聞いてブログ記事に起こしてください」とか「YouTubeに分割して載せてください」とかってできちゃうんです。自分が講演をしたら、あとはお金を出したら勝手にできあがっていく。そしてそのコンテンツたちが外注の金額を上回ってお金を稼いでくれる…という状況を作り出すことができれば一番効率的です。
そういった頭の使い方をして、自分がやったことに対していかに効率よくコンテンツをたくさん生み出していくかっていうことを考えるのがよいと思います。そのため、“このプラットフォームであれば効果が高い、効率がいい”ということではないんですよね。 私のこういった活動を見た知人から「商店街みたい」と言われたことがあります。どこのプラットフォームに行ってもおねんねの何かがある、何か買わないと帰さないってかんじですねと言われたんですよ(笑)。複数のプラットフォームに出していれば、どこかで私のことを気に入ってくださって、いいと思ったタイミングで買っていただくことができるようになるので、そういった「商店街づくり」をしていくことで作業に対する効率が高まるんじゃないかなと思います。

Q. ネット関係のセキュリティについてなにか気を付けていらっしゃることはありますか? ブログから自宅がわかるというようなことを聞いたことがあります。今も外でフリーWiFiは怖くて使えません。SNSでバズればバズるほど危険なことってないですか?


どんな問題が起きても、なんとかなる状態を用意しておく。 自宅付近の写真とか、自宅の中でもちょっと独特な形のスイッチなどがあるデザイナーズマンションだったりすると、写真を見ただけで特定できる人はいますね。とはいえ、ネットってログのかたまりなので、追おうと思えばネットで活躍していてもしていなくても追えちゃうんですよね。ですので、ある種諦めている部分もあります。 けれど、顔を出さないってことは結構重要。マスクをするとかでもいいのですが。なぜかというと、これからのWeb3.0の時代は仮想通貨のウォレットを基軸に展開すると言われていて、仮想通貨のウォレットは中にいくら入っているかが外からいくらでも見られちゃうんです。だから、それと顔とがひもづいてしまうと危険な気はします。将来的には、ウォレットの中身が見えなくなるなどセキュリティの問題が解決されるかもしれませんが。それもあって、私は顔出ししないようにしています。 ただ、どんなに気をつけていても誰かが粘着しようと思えばできてしまうので、何も起きないようにするっていうのは私は無理だと思っています。そこで「どんな問題が起きてもなんとかなる状態を用意しておく」ことが重要かなと感じます。 たとえば、なにかがあったときに相談できる弁護士さんを見つけておくこと。私も実際にお世話になっている弁護士さんがいて、ネット上に書かれた誹謗中傷書を見てもらい、訴えたときの流れや慰謝料、20万円とか50万円とかという具体的な金額を聞いています。 訴えようと思ったらそのくらい取れるんだと、事前情報があるのとないのとでは大きく違います。今はオンラインで相談できる弁護士さんも増えているので、そこでお話しておけば安心ですね。

Q. 需要と自分の強みが重なるテーマを見つけるポイントは?


まずは前例をリサーチすること。見つけるポイントとしては、自分の持つ特性と似た強みを持っている人を探して、YouTube登録者数が何人いるのかとか、ブログでPVをどのくらい稼いでいるのかを確認するのがいいと思います。たとえば自身が歌がうまかったとしたら、同じように歌がうまく、高めの声の女性だと、どんな人がYouTubeで何万再生いっているんだろうとかを検索してみて結構獲得していたら、なにがしかの道はあるってことです。でもこれが例えば私が詩吟が趣味のおじいさんで、YouTubeで検索してみて、他にも詩吟をやっているおじいちゃんはいるけれどチャンネル登録者数が全然いないという場合は、ニッチすぎて需要が少ない可能性が高いとわかる。基本的に、自分の強みは他の人の強みでもあるんですよ。その線で頑張っている人がいるはずなので、その人たちが一生懸命獲得している数値がどのくらいで、自分はどのくらい取れるのかを知ることが重要なので、まずは前例をしっかりリサーチしてみてください。

Q. Twitterでフォロワーを増やすにはどうしたらよいでしょうか。バズらないと増えないのでしょうか。


バズったときのフォロワーは一時的。 バズるバズらないでいうと、バズツイートに釣られてくる人を長期的にフォロワーとして維持するのってめちゃくちゃ難しいんですよね。なにか一つおもしろいショート動画がウケたとして、それを超えるものを期待されたり、他の動画では全然違うことをやっていたりすると、こんなはずじゃなかったとフォローを外されてしまうので、バズでフォロワーを獲得するのは、長期的な目線ではいいことではないですね。 自分の強みのある分野で役に立つような内容や、読んでほっとする内容、おもしろい内容、コンスタントに出せるものを継続して半年や一年出してみて、データと照らし合わせて、地道にやっていくのがベストだと思います。

Q. 成果が出ないときのモチベーション維持はどうしていましたか?


金額に結び付けて考えていました。 すごく稼げている人がどのくらい稼げているのかとか、そのくらい稼げていたら自分は何に使いたいかなと考えて、自分をお金で釣ることでモチベーションをあげていました(笑)。 あとは、ある程度データが出揃ってくると、たとえ全体的にウケていなかったとしても、その中でも強弱が出てくるはず。5つ記事があれば、一番読まれた記事と読まれなかった記事に差がついて序列ができるはずなので、一番読まれたネタから徹底的にやっていこうと考えていくことが大事です。 その場その場の実験を楽しんでいる部分もありますし、成果を上がらない前提でやっていないと続かないとは思います。

Q. YouTubeチャンネル登録者数1000人まで伸びたポイントが知りたいです。


情報がバラバラだったものをまとめた動画がすごくウケました。 FF14ハウジングの中に、バグを使った技を使うと部屋がおしゃれになるっていうコツが複数あるのですが、バグは発見都度の報告なのでネット上に散らばっていたんです。なにかひとつのところにまとまっているものがなく、私自身もおしゃれな部屋をつくるために動画や日記を横断して見たりしていて、これをまとめたら絶対に需要あるなと思ってまとめてみて、更新して放っておいたら伸びました。“まとめ”系のネタは鉄板かもしれません。
みなさんが応用できることで言うと、まず30個くらい動画を作り、エースとなるような動画が出てきたら道が開けると思います。一つで数万再生を稼げる動画があると、そのエースの動画の概要欄に、それに準ずるような動画のURLを貼ってサブの動画へ人の流れを作り、動画全体でちょっとずつ再生数を回していくエコシステムができるようになります。 エース動画がエース動画であるゆえんを調べなくてはいけないので、インサイトを確認して、どういう理由で、何歳くらいの人にウケているのかを調べましょう。調べたもの勝ちです。

Q.ブログやNote収益は実際どうでしょうか?


ブログは、過去に更新していたものは閉鎖してしまったので今は収益はないですが、ゲームのハウジング関連のサブブログからは収益があがっている状態です。ブログからkindle本に流すというかんじで、kindle本で収益を得るようにしたほうが収益につながりやすいかな。 Noteのほうは「NFT実況考察」という、NFTを売るにはどうしたらいいんだっていうことに特化したマガジンを運営していますが、それはNFTを持っていると無料で読めてしまうので、既にNFTを買っている人が読むことが多くてなかなか収益にはつながっていないです。あとNoteは、仲介手数料が結構高いんですよね。 ブログであればこのくらいの収益、Noteであればこのくらいの収益、って一概に言えることじゃないんですよね。手数料をあまりとられたくないのであればブログをとりあえずやってコンテンツを無料提供して、人を集客したのち、何か売りたくなったら売るっていうかたちがスムーズかと思います。

Q. Twitterに苦手意識があるため、Instagramでもいいですか?


発信したい内容によります。 たとえば超可愛い女の子で、自撮りをあげる場合ならインスタのほうが相性がいいと思います。書いている小説をじっくり読ませたい場合は、文字を読みたい人が集まっているTwitterのほうが相性がよいと思います。 たとえばkindle本が売りたくてSNSで宣伝する場合、kindleは文章なので、見ている人が文章を読みたいかどうかわからないインスタよりも、人がテキストを読みに来ているTwitterのほうがシームレスに流すことができます。自分の発信する内容を、誰がどんな時にハードルが低いまま見てもらえるかを考えるとよいですね。

Q.自身の趣味や能力を生かすことや興味のあることを継続することと、世の中にウケる内容、話題になりそうな題材に取り組むこと、どちらが優先すべきことだと思いますか?


A.両立できると思います。たとえば質問者さんがギターを弾くとして、普段は、アコースティックギターの弾き方を伝授するみたいな自分の得意、趣味、能力を生かすことをやっていたとします。鬼滅の刃が流行ったら、登場人物の衣装を着て主題歌を演奏する。粘土細工を作っている人なら、普段は好きなものを作って、鬼滅の刃が流行っているときは登場人物を作ればいい。その時その時の流行りと自分の強みをどうやったら掛け合わせられるかを考えれば両方できるようになります。要は自分の得意分野というハードウエアに、流行りものというソフトウエアをインストールするっていうことなんですよ。

Q.現在2時間程度で作業されていると伺いましたが、軌道に乗るまでも1日2時間程度で作業されていたのでしょうか。働きながら副業に充てる時間の使い方や割合、軌道に乗っている現状も含めて具体的なビフォーアフターが知りたいです。


正直に言うと、確かに稼げていなかったときって、すごくたくさん時間をかけてブログを作ったり動画を作ったりしていました。ですが体調に無理が出てしまって、「2時間じゃなきゃだめだ、2時間以上働いてしまうと具合が悪くなってしまう」と悟って、いくら稼げたからではなく2時間にしようと決めたら、それ以降のほうが稼げるようになりました。 やっぱり人間の集中力や生産性って、別に作業したぶんだけ成果が出るんじゃないんですよね。稼げない段階から「少ない時間でいかに効率よくやるか」をもっと研究していたら、もっと早く1日2時間制にできていたのではと思います。 ネット副業のほうに睡眠時間などを削って6時間捻出できたとしても、それは会社が二つになっちゃっているのと変わらない。副業っていうのはそういうものじゃなくて、自分の空いている時間でスキルアップするなり、自分を高めるなり、生活の補填をすることなので、副業は「短時間で成果をあげるべし」だと思います。

5.まとめ

驚くほど詳細まで、ネットで稼ぐノウハウやウェブの現状をおねんねさんに教えていただき、参加者からも熱量が高い質問が多く飛び交った本セミナー。参加した皆さんの満足度も高く、非常に密度の濃いセミナーとなりました! あなたが今すぐ始められることも一つは必ずあったはず。ぜひ今日から生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

株式会社クリーク・アンド・リバー社  セミナー担当
Email:webinar_cr@hq.cri.co.jp