日本最大級のクリエイティブ開発スタジオを持つC&R社と一緒にゲーム開発を楽しみましょう!
国際的クリエイターの力を必要とする理由とは!?

クリーク・アンド・リバー社(以下 C&R社)は国内最大級のクリエイター・エージェンシー兼クリエイティブ開発集団です。クリエイターの皆さんにゲームなどのクリエイティブ案件をご紹介したり、プロデュースしています。

これまでC&R社は、日本国内市場を中心としたビジネス展開、ゲーム開発を行ってきましたが、今後は海外市場展開を見据え、海外クリエイター採用を強化することにいたしました。

今回は、海外のクリエイターの皆さんに、「日本でのゲーム開発に日本語は必要?」「日本のゲーム市場は盛り上がっているか?」「日本でのゲーム開発でどんなスキルが得られるか?」その全ての疑問についてゲーム分野を統括する取締役の青木克仁に話を聞きました。C&R社は日本と海外のクリエイターを繋ぐネットワークを強めることを誓います。私たちはいま、あなたの力を必要としています。

デジタルコンテンツ・グループ
取締役
青木

デジタルコンテンツ・グループ
シニアプロデューサー
橋本

総勢500名!C&R社の大規模スタジオとは?

――C&R社は500名を超えるゲーム系クリエイターが所属するゲーム開発スタジオ(株式会社クリーク・アンド・リバー社 デジタルコンテンツ・グループ ~ゲーム開発スタジオ~ | (crdg.jp)を保有しています。なぜ、このような大規模スタジオを作ったのでしょうか?

青木:ゲームクリエイターにもっと活き活きと働いてもらえる環境を自分たちで作りたいと考えたとともに、C&R社がゲーム開発のプロフェッショナル集団であることをアピールするためにスタジオを設立しました。私はスタジオの立ち上げから携わってきました。

橋本:青木さんは過去にゲーム開発のプロデューサーもされていたんですよね。

青木:そうですね。ブラウザゲーム全盛期の頃にはゲーム開発に携わってきました。その頃からクリエイターがもっと活き活きと活躍できる環境が必要であると考えていました。
C&R社が掲げるのは「クリエイターの生涯価値の向上」です。その実現のために、高いクリエイティブ制作力は当然の事、クリエイターに仕事を供給すること、クリエイターの育成を強化すること、クリエイターに収益を還元できる仕組み作りなども強化しています。

――諸外国では、労働者の賃金格差が問題となっている国もあります。日本もクリエイターの賃金格差は危惧されており、対岸の火事ではありません。「クリエイターの生涯価値の向上」を掲げるC&R社は、具体的にどのような取り組みをされていますか。

青木:3つあります。1つ目は、国内外から大きな制作費をとってくること、または案件を生み出すこと。ビジネスセンスやファイナンス力も重要だと考えています。
2つ目はクリエイターに収益を還元できる仕組み作り。3つ目は、国内外問わずどこでも活躍するクリエイターになるように育成することです。これらはC&R社がいま力を入れていることです。

橋本:実際に海外のクリエイターの方々とお話をしていると、日本でゲーム開発に携わることは、報酬含めて魅力的に映るようです。さらに日本は比較的、雇用が安定していると言われています。

また同じスキルを持っていたとしても、働く場所で報酬額が異なるので、人材の流動性を高めるとクリエイターの価値を上げることに繋がると思います。

――C&R社開発スタジオでの開発経験を活かして、日本国内の他のゲーム会社に転職できる可能性はあるのでしょうか?

青木:私たちは人材会社の機能もあるので、国内での転職のサポートはお任せください。最初はC&R社のスタジオで日本に慣れてスキルを高めることを考えていただいても良いでしょう。

C&R社のゲームクリエイターは、キャリアアップのために他のゲーム会社に出向することも多いです。他の企業に出向することで、C&R社だけでは身につかないスキルや経験、人脈を身につけられます。出向先でクリエイターが望むのであれば、そのまま出向先の社員になってもらっても良いと考えています。
実際に、C&R社から大手ゲーム会社の社員に転籍したクリエイターは多いですよ。

30名以上の国際的クリエイターが所属

――スタジオには何名の海外のクリエイターが所属しているのでしょうか?

青木:500名のうち約40名の海外のクリエイターにご活躍いただいています。15か国以上の国籍のクリエイターが在籍しています。

――C&R社のスタジオでのゲーム開発に日本語力は必要だと考えますか?

青木:職種次第ではありますが、日本語力は必ずしも必要なスキルではありません。プログラマー、テクニカルアーティスト、CGデザイナーに関しては、英語だけでも業務に支障はありません。一方、プランナーとディレクターは、日本語でのコミュニケーションが必要になってくるので、ある程度の語学力が必要となります。

C&R社の社内には、クリエイターの日本語力をトレーニングするカリキュラムがあるので、C&R社で働きながら日本語力を身につけてもらうこともできます。

――C&R社の社内にはゲーム開発だけでなく、映像やWeb、ファッション、建築など様々な部門もあります。他の部門と協力してコンテンツを作ることはありますか?

職種によっては日本語は必須ではない

青木:稀にですがあります。ただ、もっと業界を超えたクリエイティブのコラボレーションを増やしたいです。私たちは様々な業界のクリエイターを抱えるクリエイティブ集団ですので、そのようなことも実現できるんですよね。
いろんなジャンルのクリエイターのスキルを組み合わせてゲームを作っていくことができたら面白いですよね!

どうして国際的クリエイターの力が必要なのか?

――どうして海外のクリエイターの採用に力を入れているのでしょうか?

国籍や性別を問わず活躍する土壌がある

青木:海外のクリエイターの力も借りて、日本のゲームがもっと海外市場で勝てるようにしたいです。現在世界でヒットしている日本のゲームやアプリはあまり多くないです。日本国内市場が比較的大きいため、残念ながら海外市場にそれほど目を向けていなかったんですね。
もちろん、最初から海外を狙っているタイトルも増えてきていますが、まだ少数派です。

これからはもっとグローバルに受け入れられるゲームを作っていきたいと考えていますし、同じように考える日本のゲーム会社は今後増えていると思います。国籍や性別問わず、いろんなクリエイターがゲーム作りに関わることで、日本のゲームが世界で受け入れられることに近づくと思っています。

橋本:海外のクリエイターの方々のプログラミング能力はとても素晴らしいですね。また、これまでは日本のクリエイターが海外のクリエイターに気をつかってしまうことがありましたが、それはもう過去の話です。今の私たちはもう海外の方々と仕事をすることに何の戸惑いもありません。

――ゲーム作りの経験が無いクリエイターも歓迎しますか?

青木:ゲーム業界未経験から活躍されているクリエイターもいますよ。積極的にチャレンジしていただきたいです。

――海外のクリエイターは日本のゲーム業界で働くことでどのようなスキルを得られますか?

現在40名の外国籍のクリエイターが働いている

青木:「ユーザー目線で作り込まれた最高に面白いコンテンツ」を作る能力が強化されると思います。海外だと売ることを第一にしたコンテンツも多いです。一方、日本のゲーム作りは「まずはユーザに楽しんでもらうことが第一」「それが実現できた結果、ゲームが売れる」という根本的な考え方が身につくと思います。あとはIP活用が多いという傾向がありますね。

橋本:海外のクリエイターと話をしていると「日本のゲームは世界観が良い」という意見をいただきます。日本のゲームはシナリオがしっかりしているので、シリーズを通してずっと話が続いていきます。それは日本特有のゲーム作りのやり方です。ワンピースやナルト等、日本がずっと得意にしてきたアニメや漫画の文化がルーツになっています。

日本のゲームは世界観とシナリオが素晴らしい

――日本のゲーム市場について、最新の情報を教えてください。

青木:各ゲーム会社の明暗が分かれてきました。有名なヒット作を持っているゲーム会社は引き続き好調です。概ねコンシューマーゲーム業界は好調であり、ブラウザゲームやアプリゲームは苦戦しているというか、勝ち負けが非常にはっきりしている傾向があります。

またCOVID-19の影響によってリモートワークが広まり、開発のマネジメント体制がより重要になってきました。テレワーク下での開発の統率がとれている企業とそうでない企業で明暗が分かれています。現状C&R社では、全体の7割がテレワークに移行しました。海外からのテレワークも可能です。

また最も大きな変化は、海外の大手パブリッシャーが日本の市場に進出してきたことです。国内の人気アプリTOP100のうち約30%は海外のゲームで構成されています。そのため私たちも日本のゲームを国外市場に向けて作っていくべきだと考えました。負けてはいられませんので。

橋本:ちなみに青木さんは、日本のコンテンツ全体(漫画、映画)において”ゲーム”はどのようなコンテンツに位置づけられると考えていますか?

青木:ゲームはより総合芸術になっていくと考えます。インタラクティブな映画という印象です。これからは映像作品とゲームが交わっていくことも増えていくと思います。それはXRの領域なのかもしれないし、未来のエンターテインメントコンテンツの主要な1つになるでしょう。

また、若い世代はゲームをコミュニケーションツールとして利用しており、既にゲームが生活の一部になっているので、ゲームの世界と現実の世界の差が無くなっていくのかもしれません。

――日本のゲームの魅力は何だと思いますか?

青木:日本のゲーム最大の特徴は、しっかりとした世界観を根底とする素晴らしい物語があることです。日本のゲームで特に人気なのはRPGですが、それは世界観がしっかりしているからではないでしょうか。日本のコンテンツ文化の背景には漫画もありますし、特に世界観設定やシナリオ面は強いと感じます。

橋本:週刊漫画という文化があることが大きな要因だと考えます。さらに漫画はアニメや映画へとメディアミックスされていくので、そのエコシステムによって、コンテンツが鍛え上げられているのだと思います。

また日本のゲーム市場は世界三大市場(アメリカ、中国、日本)といわれているので、世界のTOPで勝負することをエキサイティングに感じてくれるクリエイターも多くいます。

青木:ただ、日本のゲームの何が魅力で世界に受け入れられていくのか、ハッキリとした答えはまだ出ていません。これから海外のクリエイターの皆さんと協力して、その答えを見つけていきたいと考えています。

――本日はありがとうございました。