株式会社on the bakery(神奈川県横浜市、代表取締役:井戸裕哉氏)が開発・運営するノーコードマーケティングツール「クロワッサン」を導入したカジュアルファッションブランド、株式会社コスギ(ジャックカンパニー)の事例が公開された。一般的なデジタル販促クーポンの利用率が5〜15%程度とされる中、約70%という高い利用率を記録した取り組みとして注目を集めている。
ジャックカンパニーではこれまで、年に数回ハガキDMでクーポンを配布していた。しかし印刷・郵送コストが高額になる一方、回収率は約20%にとどまり、継続的な販促施策として課題を抱えていた。そこで既に主要な顧客接点となっていたLINEを活用し、来店客がその場で参加できる販促へと転換。店頭オペレーションに組み込みやすく、実店舗での購買につながる仕組みづくりを目指した。
具体的な施策は、レジや試着室に設置したQRコードから参加できる「全員当たり」のガチャキャンペーンだ。客が店頭のQRコードを読み取ってガチャに参加し、LINE友だち追加後にクーポンを受け取ってその場で利用するという流れを設計した。当選はすぐに分かるが、割引率はクーポン受け取り後に表示される仕組みとすることで、「結果が気になる」という心理をLINE登録とクーポン取得へ自然につなげた点が特徴だ。
結果として、クーポン使用率は約70%を記録し、期間内にLINE友だち数も約20%増、約3,000人の友だち追加を実現した。また、スタッフが積極的にLINE登録やガチャ参加を案内している店舗ほど、顧客数・売上ともに伸びる傾向が見られた。さらに、40〜60代を中心とした顧客層でもQRコードを使ったガチャ施策への抵抗感がほとんど見られず、スタッフからは「従来のクーポンより声をかけやすい」との評価も寄せられた。
今後は、ガチャ参加者やクーポン利用者といった行動データを活用したセグメント配信を進める予定だ。加えて、ECへの送客や診断コンテンツとの組み合わせなど、オンライン・オフラインを横断した顧客体験の設計にも取り組み、継続的な販促施策へ発展させていく方針だという。
「クロワッサン」はノーコードでオンラインガチャ・診断・アンケートを作成できるマーケティングツールで、最短1日での公開が可能。年間費用は初期費用を含めて65万円ほど、月額5万円からという価格設定となっている。
