SEO対策における生成AIの利用実態について、株式会社センタード(本社:東京都新宿区、代表取締役:平岡悟)が最新調査を実施した。調査対象は、SEO対策に携わる人および生成AIを使ってブログ記事を作成している人で、100件の有効回答をWebアンケートで収集した。調査日は2025年4月10日。

調査によると、使用されている生成AIツールの中で最も多かったのは「ChatGPT」で、全体の70%が利用していた。次いで「Gemini」が52%と高い利用率を示したほか、ClaudeやNotion AI、Grok、gensparkなども一定数使用されていた。ユーザーが用途に応じて複数のAIツールを使い分けている可能性が高い。

月間の記事作成本数については、「3~5記事」と回答したユーザーが39%で最も多く、「1~2記事」(26%)、「6~10記事」(20%)が続いた。「11記事以上」の高頻度作成者は少数であり、多くのユーザーが週1本程度のペースで生成AIを活用している実態がうかがえる。背景には、品質管理の手間やツール操作への慣れの問題などがあると考えられる。

1記事の作成時間については、「3時間未満」が全体の84%を占めていた。「1時間未満」が29%、「30分未満」が19%と、比較的短時間で記事を仕上げているユーザーが多い。一方で「3時間以上」をかけるケースもあり、テーマの複雑さや図表作成、ファクトチェックなどに時間を要することもあるようだ。

生成AIを使った記事作成における課題としては、「独自なコンテンツが作成できない」が最も多く挙げられた。次に「記事内容の調整が難しい」「検索順位が上がらない」といった声が続いており、出力された文章の調整やSEOへの最適化に関する悩みが浮き彫りになった。また、内容の正確性に不安を抱えるユーザーも一定数存在していた。

生成AIによる記事作成への満足度については、「やや満足」が44%、「とても満足」が30%で、満足層が全体の74%を占めた。「普通」と回答したのは20%、「やや不満」「とても不満」はごく少数にとどまった。多くのユーザーが生成AIに一定の利便性を感じている一方で、さらなる品質向上や独自性の強化を求めている様子もうかがえる。

本調査により、生成AIはSEOや記事作成の現場で広く浸透しつつあることが明らかとなった。特にChatGPTの利用率は圧倒的であり、業界内での存在感を強めている。一方で、満足度の高さとは裏腹に、独自性や調整の難しさといった課題も存在しており、今後のツールの進化とともにユーザーの活用スタイルも変化していくことが予想される。

出典元:株式会社センタード https://www.centered.co.jp/