第29回文芸社えほん大賞 絵本部門 優秀賞を受賞した絵本『かしこいねこと100にんのおうさま』が、2026年8月1日(土)に文芸社より発売される。著者は大阪市在住の現役医師・ヒロミツ氏で、広報は株式会社プレリア(東京都港区)が担当する。
本作は「自分だけが正しいのではなく、違いを認め合うことが大切」というテーマのもと制作された。ワガママな王様の前に現れた一匹のかしこいねこが、国のあり方を変えていく物語で、全ページが平仮名で書かれており、小さな子どもでも楽しみながら読める。相手の気持ちを考えること、違いを認め合うこと、自分だけが正しいと思い込まないことの大切さに加え、自分の姿を反省して変われることの素晴らしさや、相手が自ら気づいて改められるよう促す賢さも描かれており、子どもだけでなく大人の心にも響く内容となっている。
著者のヒロミツ氏は、子どもが幼稚園に通っていた頃から読み聞かせを続ける中で「絵本は大人と子どもにとって重要なコミュニケーションツールだ」と気づいたという。また、世界各地で続く戦争や紛争、力を振りかざしてルールを破る出来事が日々報じられる中、子どもからさまざまな質問を受け、「子どもの心を育てる多感な時期に、そういう情報ばかりに触れるのはどうなんだろう」と疑問を抱いたことが制作のきっかけとなった。医療現場では多職種が互いを尊重しながら患者を支える姿を、父親として小学校の活動では立場や考え方が異なる人同士が協力し合う姿を数多く見てきた経験が、本作の根底にある。
読者からは「こんな時代だからこそ子どもに考えてほしいことが詰まっている」「読み終えたあと、思わず親の方が考えさせられた」「力や地位がある人が一番賢いわけではないというメッセージを与えてくれる」といった感想が寄せられている。また、会話形式で右に左に読み進める独特の構成も好評で、可愛い絵柄とともに親子それぞれの視点で楽しめる点が評価されている。
価格は1,320円、全28ページ。Amazonほか各書店にて購入できる。
