株式会社くもん出版は、絵本作家・グラフィックデザイナーの岡村志満子氏による工作ワークブック『おやこでつくろう!ポップアップカードこうさく』を2026年6月30日に刊行した。対象は5歳から、定価は1,320円(税込)。

本書は、紙面そのものが工作シートになっており、ガイドに沿って切り取り、組み立てるだけで、開くと飛び出したり動いたりするポップアップカードが完成する仕組みだ。必要な道具ははさみとのりのみで、特別な材料を用意する必要がない。収録作品は28種類にのぼり、工作のコツやポップアップの基本から始まり、段階的に難易度が上がる構成になっている。そのため、準備や片付けの手間が少なく、長期休みの親子時間にも取り組みやすい。

また、完成したカードにはシールを貼ったり、イラストやメッセージを書き加えたりして、自分だけのアレンジを楽しめる。季節の行事や動物、乗り物など多彩なモチーフを収録しており、作り終えた後は大切な人へのプレゼントとして贈ることもできる。動く仕組みを考えながら手を動かす過程が、子どもの思考力や創造性を育むとともに、手作りのカードを贈る体験を通じてコミュニケーション力の向上にもつながるとしている。

著者の岡村氏は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップ向けポップアップカードのデザインや、板橋区立美術館でのしかけ絵本講座など、紙にまつわる幅広い仕事を手がけてきた。「平面だった紙が、自分の手で作ったしかけで立体へと変わる体験は、子どもたちに大きな感動をもたらしてくれるはず」と語り、デジタル時代だからこそ手作りの驚きと喜びを味わってほしいというメッセージを込めている。

書誌情報は、A4判・80ページ、ISBN:9784774339665。