市場調査・コンサルティング会社のQY Research株式会社(所在地:東京都中央区)は、ゲーム周辺機器のグローバル市場に関する調査レポート「ゲーム周辺機器―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」を発行した。同レポートによると、2025年の世界ゲーム周辺機器市場規模は35億8,000万米ドルと予測され、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)5.5%で拡大し、2032年には51億8,000万米ドルに達する見込みだ。

市場成長の最大の牽引役は、eスポーツおよびゲームストリーミング市場の発展である。プロゲーミング大会やライブ配信プラットフォームの普及により、プレイヤーは競技性を高めるための高性能機器を求めるようになっており、低遅延マウス、高耐久キーボード、高音質ゲーミングヘッドセットといったプロ仕様製品への需要が拡大している。また、一般消費者でありながらプロレベルの性能を求める「プロシューマー」層の増加も見逃せない。キー配置変更や重量調整、RGBライティング制御など、高度なカスタマイズ機能を備えたプレミアム製品への投資が活発化しており、メーカー各社にとってこの層への対応が競争力を左右する重要な要素となっている。

技術面では、低遅延ワイヤレス通信、高精度センサー、AI制御、触覚フィードバック(ハプティクス)技術の導入が製品価値の向上を促進している。特にワイヤレス製品は、従来課題だった通信遅延やバッテリー持続時間が改善され、有線製品に匹敵する性能を持つモデルが増加している。さらに、空間オーディオ対応ヘッドセットや振動制御機能付きコントローラーなど、音響・触覚を含めた多感覚体験を提供するデバイスも注目を集めている。AAAタイトルやVR・ARゲームの普及を背景に、プレイヤーが映像だけでなく総合的な体験価値を重視する傾向が強まっているためだ。

製品カテゴリー別では、ゲーミングマウスとゲーミングキーボードがPCゲーム市場における主要製品として高い需要を維持している。FPS、MOBA、MMORPGなどジャンルごとに求められる操作性能が異なることから、用途別に最適化された製品開発が進んでいる。用途別では個人向け市場が中心だが、ゲームカフェやeスポーツ施設、教育機関など商業用途も拡大しており、高耐久性と管理性能を備えた業務用製品への需要も増加している。

地域別では、アジア太平洋地域が重要な成長市場として位置づけられている。中国、日本、韓国、東南アジア、インドを中心にゲームユーザー数が増加しており、可処分所得の上昇とともに新興国市場での需要拡大が期待される。

競合環境においては、Logitech、Razer、Corsair、HyperX、Asus(ROG)、SteelSeriesなどが主要プレイヤーとして市場をけん引している。大手企業はゲーミングデバイスにとどまらず、ストリーミング向け機器やプロ向けソリューションへと事業領域を拡大する一方、新興ブランドは価格競争力や特定ジャンル向け製品開発を強みにシェア拡大を狙っている。

今後の市場は、単なる入力デバイスからAI・クラウドゲーム・VR/AR技術と連携したスマートゲーミングプラットフォームへの進化が進むと予想される。個人最適化機能や低遅延通信といった技術革新が競争の中心となり、高付加価値製品が市場成長をけん引していくとみられる。

本レポートは2021年から2032年を対象期間とし、北米、アジア太平洋、欧州、ラテンアメリカ、中東・アフリカを対象に市場規模、成長要因、競争環境を詳細に分析している。レポートの詳細および無料サンプルはQY Research株式会社の公式サイトで取得できる。