株式会社ハックは2026年6月24日、子供向けプログラミング教室「キッズプログラミングスクール8×9(ハック)」で使用する新教材「WorldCraft AI(ワールドクラフトエーアイ)」を独自開発したと発表した。

WorldCraft AIは、子供たちに人気のMinecraft(R)の世界をプログラミングでリアルタイムに書き換えながら学べる教材だ。Webエディタからプレイヤー、NPC、動物、モンスター、エリア、ブロックなどサーバー全体に対してプログラミングが可能で、学習者は単なるゲームのプレイヤーではなく「世界の作り手」として自分だけのカスタム世界を創造できる。たとえば「時を加速させる部屋を作りたい」というアイデアを思いついたとき、エリア座標を指定してゲーム内時間を加速する仕組みをプログラムで実装することができる。

大きな特徴の一つが、Webエディタに搭載されたAIアシスタントだ。汎用のチャットAIではなく、独自に構築したRAG(検索拡張生成)を組み込んでおり、WorldCraft AIの仕様書を参照しながらコードを生成・検証する。ただし、AIが提示したコードはコピー&ペーストできない仕様になっている。学習者は必ずキーボードで写経しながら入力するため、AIの出力を読み解き、自分の手を動かす中でプログラムの文法や構造、ロジックが自然と身につく設計だ。

採用するプログラミング言語はKotlinで、Androidアプリ開発の標準言語であり、iOSアプリ開発の標準言語であるSwiftとも文法が近い。ビジュアルプログラミングの次のステップとして、将来のスマートフォンアプリ開発を見据えた本格的なテキストコーディングを学べる点も注目される。

同社代表取締役の森田康太郎氏は、AI時代のモノづくりに必要なのはAIに任せきりにするスキルではなく、AIをツールとして使いこなし自分で設計・判断・修正できる「エージェンティックエンジニアリング」の素養と確かな基礎力だと考えている。ハックにはAI関連コミュニティで活躍する講師や、業務で日常的にAI駆動開発を行う現役エンジニアが複数在籍しており、実践的な指導体制が整っている。

ハックは神戸市を起点に関西へ展開するプログラミングスクールで、神戸市の新規事業支援「KOBEドリームキャッチプロジェクト」の認定ビジネスプランにも採択されている。現在は六甲道校、テテ名谷校、西宮北口校、ピオレ姫路校、大阪ATC校、東京目白校の6校を運営するほか、小中学校や高校、専門学校、大学、企業への出張授業も展開している。今後はWorldCraft AIを活用した教育メソッドをさらに広げ、日本のプログラミング教育の中核を担うことを目指す。