株式会社NASU(本社:大阪市中央区、代表取締役:前田高志氏)は、同社代表の前田氏が兵庫県伊丹市のクリエイティブディレクター(CMO補佐官)に就任したと発表した。就任は2026年4月2日付で、記者会見も同日に行われている。

本ポジションは、伊丹市が掲げる「将来にわたり住み続けたくなるまちの実現」に向け、ブランド戦略およびコミュニケーション全体を統括する役割を担う。

前田氏は1977年伊丹市生まれで、現在も同市に在住する。任天堂でのデザイン業務を経て、2016年に株式会社NASUを設立。以来、企業・サービス・組織のブランド戦略設計とコミュニケーションデザインの領域で多数のプロジェクトを手がけてきた。単なるビジュアル制作にとどまらず、事業の本質や思想を言語化・構造化し、継続的に機能するブランドへと昇華させるアプローチを強みとしている。

前田氏は就任にあたり、「デザインは納品で終わるものではなく、運用されてこそ意味を持つ」と語る。外から整えるだけでなく、市の内部スタッフとともに思考・言葉・表現の力を積み重ねていくことに価値があるという考えだ。また、長年この地に暮らす一人として、伊丹市の魅力と外からの印象との間にあるギャップを埋めていきたいとも述べている。

NASUは「デザインをお茶の間に」をミッションに掲げ、企業やサービスの価値を可視化し、社会に持続的に伝わるブランドコミュニケーション設計を行ってきた。今回の取り組みは、その思想を地域へと展開するものであり、都市そのものを一つのブランドとして捉え、デザインを通じて価値を育てていく実践と位置づけている。民間企業で培ったブランド設計の知見を地域社会へ還元する、新たな挑戦となる。