スタジオジブリのアニメ映画「耳をすませば」(1995年公開)の挿話「バロンのくれた物語」の美術を手がけた画家・井上直久氏の喜寿記念個展「井上直久新作版画展」が、2026年6月20日から28日まで東京・有明のART SPACE SKY GALLERYで開催される。新作版画や原画を中心に約100点を展示する過去最大規模の個展となる。

井上氏は1948年大阪生まれ。金沢市立美術工芸大学卒業後、広告代理店勤務や高校教師を経て画家へ転身した。自身が住む茨木市(いばらきし)を「イバラード」と呼び、見慣れた日常の風景を幻想的な世界へと変貌させる独自の世界観を確立してきた。駅前の風景が広大な丘陵地に、裏の麦畑が黄金色の原野に、空には無数のラピュタが浮かぶ。そのイバラードの世界は、見方をほんの少し変えるだけで世界は面白くなるという理想郷だ。

以前より井上氏の世界観に共感していた宮崎駿監督の依頼で「耳をすませば」の背景画制作に参加。その後も三鷹の森ジブリ美術館の壁画制作や、絵本「星をかった日」(原作:井上直久)の短編アニメが宮崎監督により制作され、同美術館の「土星座」やジブリパークの「オリヲン座」で上映されるなど、国内外で高い評価を受けている。

今回の展示では、1974年に描かれたイバラードの原点となる貴重な原画をはじめ、昨年長野県の小海町高原美術館で展示された初期作品も特別に公開される。また、最終日の6月28日(日)には井上氏本人によるサイン会も予定されており、版画購入者向けが14時30分から16時30分、画集購入者向けが16時30分から17時に行われる。

来場特典として、会期中に先着100名へオリジナルステッカーが贈られるほか、版画購入者には購入作品の絵柄のトートバッグがプレゼントされる。さらに、7月20日(土)12時からはオンラインでも新作版画の期間限定販売が予定されている。

会場はゆりかもめ東京ビッグサイト駅から徒歩1分、りんかい線国際展示場駅から徒歩4分の有明フロンティアビルBタワー11階。営業時間は12時から18時で会期中無休。問い合わせは03-6379-8885まで。