LINE Digital Frontier株式会社は、同社が運営する電子コミックサービス「LINEマンガ」において、集英社の少女・女性コミック編集部と共同で開催した「第5回 集英社少女・女性マンガグランプリ powered by LINEマンガ インディーズ」の最終結果を、6月18日に発表した。
本コンテストは2025年1月22日から4月13日まで開催され、集英社の主要8編集部――「りぼん」「マーガレット」「別冊マーガレット」「マンガMee」「クッキー」「君恋」「ココハナ」「デジタルマーガレット」が選考に参加。応募作品の中から準グランプリ2作品、特別賞3作品、ネーム賞2作品の計7作品が選出された。
準グランプリには、川原于果氏の『休み明けの学生模様』と由宇氏の『宮下くんはふたりいる』が選ばれた。『休み明けの学生模様』はマーガレット編集部が選出し、限られたページ数で恋愛の機微を巧みに描いた点が高く評価された。『宮下くんはふたりいる』は君恋編集部が選び、ストレスなく読み進められる構成力と、キャラクター描写の巧みさが際立つと評された。
特別賞には、七春そよよ氏の『再演』、さわぐちけいすけ氏の『変でもともと』、ちはける氏の『ポガティブ!』の3作品が選出された。いずれも複数の編集部が高く評価しており、それぞれの作風やテーマ性に個性が光る。
また、作品は非公開ながら、ネーム賞にはちゃんるな氏の『深読みしすぎの高梨さん』と銀色彗氏の『思ひそめしか』が選ばれ、今後の可能性が期待されている。
集英社少女・女性マンガグランプリはこれまでも多数の才能を発掘しており、第1回特別賞受賞作家のひねくれ渡氏は後に『消えた初恋』を「別冊マーガレット」で連載し、テレビドラマ化も果たしている。第2回特別賞を受賞した阿賀沢紅茶氏の『氷の城壁』も単行本化され、アニメ化が決定している。
今回の受賞作家たちもまた、今後の活躍が大いに期待される。「LINEマンガ」は、今後もマンガ市場の発展とクリエイター支援のための取り組みを継続していく方針だ。
なお、受賞作品の詳細や編集部による講評は、最終結果発表ページで閲覧可能となっている。
「LINEマンガ インディーズ」は、プロ・アマ問わず自由に作品を投稿できるサービスで、多くのクリエイターがここから商業連載や映像化へとステップアップしている。代表作『先輩はおとこのこ』(作:ぽむ)は、アニメ化に加え多言語展開も進んでおり、グローバルな成功事例として注目されている。
「LINEマンガ」は2013年に国内サービスを開始し、現在では月間利用者数約1億5000万人を誇る「WEBTOON Worldwide Service」の一員として、世界最大級の電子コミックプラットフォームとなっている。日本国内でも累計ダウンロード数1位の実績を持ち、オリジナル作品や縦読み形式のフルカラーwebtoon作品など、多様なコンテンツを提供し続けている。