世界累計2.7億ダウンロードを記録した人気ゲーム『Sky 星を紡ぐ子どもたち』が、ついに映画化されることが明らかになった。アメリカ・カリフォルニア州に本社を置くゲーム会社thatgamecompanyは、初のアニメーション作品『Sky ふたつの灯火 – 前篇 -』を2025年8月8日(金)より、日本限定で劇場公開することを発表した。
本作は、『Sky』の世界の原点を描く物語であり、言葉を使わずに視覚と感情に訴える独自の手法で展開される。時代を越えて交差する二人の子どもの宿命と、終焉に向かう世界を救うための選択が描かれ、悲しみ、癒し、許しといった普遍的なテーマが観る者の心に深く訴えかける。年齢や国籍、言語の壁を超え、誰もが共感できる作品を目指した。
『Sky ふたつの灯火』は二部構成となっており、今回公開されるのはその前篇となる。監督には『League of Legends』『Apex Legends』を手掛けたエヴァン・ヴィエラが起用され、音楽は『メイドインアビス』で知られるケヴィン・ペンキンが担当する。脚本やアニメーション監修などには、ゲーム『Sky』の開発にも関わったクリエイターたちが名を連ねており、ゲームと映画の世界が緻密に融合した作品となっている。
また、映画の公開に合わせてゲーム内でも連動イベントが実施される。7月21日(月)からは『Sky』のゲーム内にあるシアターにて、映画のチャプター形式の配信が始まり、プレイヤーは実際に物語の舞台を歩きながらその世界観を体感できる。2023年には同ゲームのバーチャルコンサートに1万人以上が同時接続し、ギネス世界記録を更新した実績もあり、今回もリアルタイムで映画を“共に観る”新たな体験が期待されている。
映画の配給はNAKACHIKA PICTURESが担当し、日本でのみ劇場公開される特別な展開となる。今後は映画館での特別イベントや企画も予定されており、ファンにとっては見逃せない情報が続々と発表される見込みだ。
物語の舞台は、結晶化する病が蔓延する世界。孤児の少年が小さな光のマナティと出会い、癒しのキャンドルを手にしたことから、共に成長しながら世界の運命に関わっていく姿が描かれる。絶望に包まれる街を前に、少年とマナティの絆が希望の灯火となるのか。その行方に注目が集まる。
thatgamecompanyのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターでありCEOのジェノヴァ・チェンは、「この映画は、涙の思い出とともに心に刻まれる作品であり、観終わったあとに大切な人やペットを抱きしめたくなるような、そんな物語です」と語っている。
『Sky 星を紡ぐ子どもたち』は、2019年のリリース以来、iOS、Android、Nintendo Switch、PlayStation、Steamと対応プラットフォームを拡大し、直感的に楽しめるソーシャルアドベンチャーゲームとして高い評価を得てきた。2022年には日本ゲーム大賞の優秀賞を受賞し、今なお進化を続ける人気タイトルである。
今回の映画化によって、ゲームで描かれてきた感情豊かな世界観がスクリーンに広がり、プレイヤーだけでなく、これまでゲームに触れてこなかった人々にも『Sky』の魅力が伝わることだろう。日本限定という特別な公開形態にも注目が集まる中、心で観る映画としての『Sky ふたつの灯火 – 前篇 -』が、どのように観客の心に残るかが期待されている。