テレビCMの視聴者注視を計測するREVISIO株式会社(旧TVISION INSIGHTS、東京都千代田区、郡谷康士社長)は、2025年7月に放送されたテレビCMを対象に独自のアテンションデータを分析し、ランキングを発表した。1位はトライグループのスペシャルコラボCM「キミへのエール」篇で、人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』と連動した構成が視聴者の共感を呼び、幅広い世代で高い評価を得た。
同ランキングは、地上波関東キー局で放送されたCMを対象に、注視の度合いを示す「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に算出される。スコアが高いほど、視聴者の目線を強く引きつけたCMとされる。
2位には日本ハムの「中華名菜」シリーズの新作「青椒肉絲・ひと◯ま」篇がランクインした。お笑いコンビ・シソンヌのじろうさんが演じる特命広報キャラクター「中名華菜」が登場し、長谷川忍さんとの掛け合いがコントのような演出で注視を集めた。効果音や意外性のある展開を巧みに取り入れ、最後まで視聴者の関心を維持した点が評価された。
さらに4位にはピザーラの「瀬戸内レモン日和」篇が入った。青い海と空を背景に、子役の倉田瑛茉さんが元気に声を上げる冒頭シーンや、後半のユーモラスなセリフが注視を集め、夏らしい映像演出と相まって強い印象を残した。
REVISIOは、14万本以上のCMデータをもとに「しっかり視られるCM」の要素を分析している。感覚や経験に頼るのではなく、注視データを活用することで再現性の高い効果的なCM制作が可能になるとしている。同社は月間ランキングに加え、週間ランキングや詳細な分析レポートも公開しており、広告効果の最大化に役立てられると説明している。


