関西を拠点とするデジタル・メディアアート作家や技術者らが集うコミュニティ「インスタ部」は、グループ展「HOMEWORKS 2025 10th Anniversary」を2026年2月28日と3月1日の2日間、クリエイティブセンター大阪で開催する。 このイベントは2016年から続く恒例の展示会であり、今年で10周年を迎える過去最大規模の企画である。国内外で受賞歴を持つ40組以上の作家が参加し、映像、サウンド、インタラクション、インスタレーションなどの多様な作品が一堂に会する。
展示会場は大阪市住之江区北加賀屋の旧名村造船所跡地にあるクリエイティブセンター大阪で、開場時間は午前11時から午後6時30分までである。入場料は一般が1日1500円、前売1400円、学生500円、高校生以下は無料だ。体験型の作品が中心であり、画面越しでは伝わりにくい反応や距離感を直接体感できる点が特徴である。個人作家からユニット、大学ゼミまでが横断的に集まり、新たな交流が生まれる場となっている。
招待作家の國本怜は、重力や風、水の流れといった外界のエネルギーを空間と結びつけたインスタレーションを制作する。1991年生まれの彼は、日本やアラブ首長国連邦、台湾、アメリカなどでサウンドインスタレーションやライブパフォーマンスを発表してきた。その他の出展作家には平原真、中田裕士、平井誠之、足立紗彩らが名を連ねる。平原真はメディアアートの関係性をテーマに、博物館や商業施設のインタラクティブコンテンツも手がける長岡造形大学准教授である。中田裕士はインターフェースやマージナルメディアに着目し、Prix Ars Electronicaの栄誉賞など受賞歴を持つ。
企業出展も充実しており、Dentsu Lab Tokyoはテクノロジーを起点とした表現開発を、博展は体験設計とインタラクティブシステムを披露する。I.CEBERGやBASSDRUM、Characters Bankも参加し、先端技術を融合した作品を展開する。飲食ブースではクラフトビールブルワリーBAKやNOWHERE HAJINOSATOがビール、コーヒー、軽食を提供する。
関連プログラムとして、2月27日のスクラッチライブコーディングイベント「Scratch&Build vol.3」や、エクストリームVJ合宿が同時開催される。これらはオーディオビジュアルライブやワークショップを通じて、制作の現場感を伝える。インスタ部は2012年の勉強会から始まり、知見共有と作品発表の場を継続的に生み出してきた。来場者は完成品だけでなく、作り手同士の会話から生まれる次のアイデアに触れられるだろう。

