NTT都市開発株式会社は、クリエイター向けシェアオフィス兼コワーキングスペース「LIFORK H/Q(リフォーク エイチキュー)」を2026年春、渋谷区神宮前の複合施設「原宿クエスト」4階に開業する。2018年から展開するシェアスペース事業「LIFORK」の新拠点で、自分らしい働き方と創造活動の両立を支援する場づくりを進める。
施設のコンセプトは「クリエイターの未来とコンテンツをともに創造するスペース」。原宿を拠点に映像制作を手がける株式会社ビジュアルボイスと協働し、同社が運営するクリエイティブプラットフォーム「LIFE LOG BOX」を活用。映像やデジタル表現を通じて活動の幅を広げる仕組みを構築する。
本施設名の「H/Q」には、“Human Quirks(多様な個性が尊重される場)”、“Hive of Questers(探究者たちの巣)”、“High Quality(高品質な創造の場)”の3つの意味が込められている。また「/」は“ともに”を意味し、クリエイター同士の協働を象徴する。
空間設計は株式会社須藤剛建築設計事務所が担当。会員制のシェアオフィスやコワーキングエリアのほか、一般客が利用できるカフェを併設し、利用者同士が自然につながる設計とした。カフェは株式会社OVER VIEW COFFEE JAPANがプロデュースし、原宿の街に開かれた交流の場を提供する。
シェアオフィスは4名用と6名用の個室を設け、24時間利用が可能。登記申請にも対応する。コワーキングエリアには専用デスクやオープン席を用意し、作業スタイルに応じて利用できる。カフェ内には作品を展示・販売できるレンタルシェルフを設置し、小規模なチャレンジを支援する。さらに、ポップアップやギャラリーなど多用途に使えるレンタルスペース、会議や交流に利用できる10名用レンタルルームも備える。
NTT都市開発は、クリエイターのネットワーク拡大と新しいビジネス創出を目的に、パートナー企業と連携したイベントやコンペティションの開催を計画している。施設にはコミュニティエディターが常駐し、クリエイター同士および企業との橋渡しを担う。
アクセスはJR山手線原宿駅東口から徒歩3分、東京メトロ明治神宮前〈原宿〉駅3番出口から徒歩1分の立地。原宿の文化とともに、次世代の創造を育む拠点として期待される。


