大阪・関西万博のデザイン誕生に迫る「大阪・関西万博デザイン展」が、10月1日から19日まで大阪府立江之子島文化芸術創造センターで開催される。主催は読売新聞社で、企画は株式会社人間が担う。
本展は、今年6月に京都で開催された「モダン・エキスポ・ポスターズ グラフィックでみる現代の万博」が好評を博したことを受けて企画された。万博ロゴや公式キャラクター「ミャクミャク」の誕生から、会場装飾や音響デザインまで、多彩な表現が生まれる過程を紹介する。
展示では、ロゴマークやデザインシステム、キャラクターに加え、モニュメントやサウンドスケープなど映像や資料を通じて表現の広がりをたどる。さらに乃村工藝社グループが手掛けた50以上のパビリオンデザインの一部を紹介するほか、制作過程のドキュメントやスケッチも公開する。
会期中には、関係したクリエイターやプロデューサーが制作の裏側を語るトークプログラム「EXPO DESIGN TALK」も予定されている。出演者には芸術家や建築家、ゲームクリエイター、デザイナーなど幅広い分野の専門家が名を連ねる。内容や日程の詳細は順次発表される見通しだ。
本展の背景には、大阪・関西万博のデザインが一部の専門家だけでなく広く人々の参加と共創を軸に生まれたという思想がある。ロゴを種、キャラクターを水に見立て、市民や来場者との交流によってデザインが文化的な「生態系」として育ってきた歩みを提示する。
入場は無料で、開館時間は午前11時から午後8時まで。月曜休館で、最終日の19日は午後3時に終了する。会場は大阪メトロ「阿波座駅」から徒歩3分の江之子島文化芸術創造センターRoom4となっている。


