AI技術を活用したクリエイティブ支援を手がける株式会社ラディウス・ファイブ(本社:東京都新宿区、代表取締役:漆原大介、以下RADIUS5)は、2025年6月18日、自社開発の独自基盤モデルをベースにした画像生成AI機能を、同社の創作支援プラットフォーム「copainter(コペインター)」に追加したと発表した。これにより、アニメや漫画、ゲームなどの分野で活動するクリエイターが、より簡単かつ高品質にイラスト制作を行える環境が整った。

RADIUS5は「Enhance your creativity(創造力を高める)」をミッションに掲げ、アニメやゲームといったエンターテインメント分野に特化したAI技術の研究開発を進めている。2024年6月に正式リリースされたcopainterでは、これまでにも線画の自動化、下塗り、着彩といったプロセスをAIで支援してきたが、今回の画像生成機能の追加により、さらに広範な創作支援が可能となった。

新たに追加された画像生成AIには三つの大きな特徴がある。第一に、日本語の自然な文章でイラストを生成できる点が挙げられる。従来のオープンソース型AIでは英語のタグ入力が必要だったが、copainterでは日常的な日本語を用いるだけで、意図通りの画像が生成されるよう設計されている。

第二に、漫画やアニメ、ゲーム、ウェブトゥーンなど、エンタメ領域での活用を前提とした多様な画風に対応している点が特徴だ。従来の画像生成AIでは特定の画風に偏りやすく、創作活動には不向きとされてきたが、copainterでは多様性を学習することで、クリエイターが求めるテイストに柔軟に応えるイラスト生成が可能となっている。

第三に、copainter内の他AI機能と連携できることで、より意図に沿った出力が得られる点も特筆される。従来の画像生成AIでは、理想の画像を得るために何度もやり直しを繰り返す“ガチャ”的な使い方が主流だったが、copainterでは生成後に追加編集が可能で、ユーザーが本当に必要とするビジュアルに近づける仕組みが整っている。

RADIUS5は今後も、創作活動を行うすべてのクリエイターに向けて、AIを活用した表現の幅を広げる取り組みを強化していく方針だ。今回の新機能追加により、デジタル創作の現場がさらに効率的かつ創造的なものになることが期待される。