5月7日(火)、5月27日に開講する「Re:DESIGN SCHOOL」の大説明会が東急プラザ原宿「ハラカド」にて開催された。この日は、千原徹也氏のほかに講師を勤めるトップクリエイターたちを迎え、同校の魅力をクロストーク。本記事では、その様子をお届けする。

Re:DESIGN SCHOOLとは?
原宿のランドマーク「ハラカド」に立ち上げたクリエイティブスクール。豪華プロのクリエイター陣が講師となり、クリエイティブの技術やカルチャーを教える。未経験の方からスキルアップしたい方、プロとして働きたい方まで幅広く歓迎。開講日は5月27日。
公式サイト

れもんらいふ、博報堂ケトルの実務を体験できる「プロフェッショナルクラス」

れもんらいふや博報堂ケトルの仕事に参加する「プロフェッショナルクラス」を担当するのは、千原徹也氏と南俊輔氏。2人の元で、企画のアイデアブレストからプレゼンテーション、その後のエグゼキューションまでを実際の業務として体験できる。「学校ではなかなか教えてくれないけれど、自分のやりたいことを形にするためにはプレゼンテーション能力が必要」とプレゼンテーションの重要性を説く南氏に、千原氏も「プレゼンの前や後、仕事のプロセスをひと通り体験できます。インターンに近いですね」と紹介した。

感覚を言語に。自分にしか作れない音楽制作を学べる「DTM DJクラス」

基礎的な音楽理論から現場に必要な知識・技術までを習得できる「DTM DJクラス」からは、作詞家・音楽プロデューサーのヤマモトショウ氏と作編曲家・サウンドプロデューサーの宮野弦士氏が登壇。同クラスでは、文脈や心象にアプローチした楽曲制作が学べ、最終的には自身でコンペに提出する楽曲がつくれるようになる。

宮野氏は、「普通の専門学校では技術的なことを中心に習うので」と前置きした上で、「どうして作るのか?どこがゴールなのか?ディスカッションしていくことを重点的にやりたい」と意気込みを。ヤマモト氏も「今の時代、AIに“こんな曲を作って”と指示すれば簡単に作れるようになってきてしまっているので、自分の中にある感覚的なことを言語化して共有することが大事。その過程を踏んで初めて自分にしか作れない音楽が作れるようになる」と語った。

映像編集技術から仕事の作り方まで学べる「映像編集クラス」

映像の制作フロー、撮影・編集の技術を習得できる「映像編集クラス」から登壇したのは、映画「アイスクリームフィーバー」助監督であり、動画制作会社ぶんちん代表の奥田哲太氏。長年、千原氏と共に数々の動画を制作してきた奥田氏のもとで、映像編集技術が学べるほか、現場での人間関係の構築、企業との仕事のつくり方も学ぶことができる。

映画「アイスクリームフィーバー」を製作した際、千原氏から特別な編集オーダーを受けたエピソードを踏まえ、奥田氏は、「やったことはなかったけれど、編集の仕方を知っていたからこそ無茶ぶりにも応えられた。このクラスでは自分で映像を企画して構成、撮影、編集するまでを一貫して学べます」と紹介した。

自分の頭の中に思い浮かべたものを具現化できる「CG・VFXクラス」

モデリング、ライティング、カメラワークといったCGソフトの基礎を身につけられる「CG・VFXクラス」からは、映像ディレクターの高橋悠氏が登壇。2021年からCGを学び始め、SNSで公開していた作品「昭和124年がきっかけで映画「アイスクリームフィーバー」のCGを担当した高橋氏。

「CGは頭の中にふわっと思い浮かべたものを映像化できるところが面白い」と話し、CGにおけるニーズ増加についても言及した。同クラスは、さまざまなアーティストのMVでVFXやディレクションを手がける涌井嶺氏と3DCGアーティストのフジモトタカシ氏も担当。CGやVFXの最新のトレンドと一歩先の未来のつくり方から、現場で求められる力や仕事への繋げ方も学べるようになっている。

ニーズ増加中。デジタルデザイン業界のトップランナーを育てる「UI・UXデザインクラス」

「UI・UXデザインクラス」からは、UI/UXデザイナーの滝沢将也氏と黒木主唯氏が登壇。主にtoC向けサービスのデジタルプロダクトデザインを担当している滝沢氏は、「10年前に比べてWeb上でお金を使う機会が増えたことによって、ビジネスのゴールとユーザーが求めていることを調整できる人は今後も需要が増えていくはず」とデジタルプロダクトのニーズが増えていることも話した。UI・UXの概念を1から学び、ベースとなる知識と技術、さらには実践的な事業との関わり方まで身につくようになっている。

クライアントへのプレゼンは、“言語化できていること”が大事

説明会の後半には、来場者からの質問に答えるコーナーも。その中で「クライアントへのプレゼン方法をどうしているか?」という質問に対し、ヤマモト氏は、「曲を作って聞かせられればいちばん早いけれどコストがかるので」とし、「打ち合わせの段階で、しっかりと対話をして“こういうことですよね”と言う共通認識を持つことが大事」と持論を展開。これに対し、南氏も「できたものに対してフィードバックをもらうより、何を作ろうとしているか共有しながら進めた方が圧倒的にNGが少ない」と経験談を述べた。

同スクールには、他にも「グラフィックデザインコース」が存在し、講師を千原徹也氏、小杉幸一氏、パパ氏、北沢直樹氏が担当する。デザインの知識・DTP技術など、グラフィックデザイナーとしての基礎体力を培いながら、オリジナリティのあるアイデアの生み出し方やプロに求められる考え方が習得できるようになっていて、常識の枠を超える“アートディレクターの視点”も身につく。

一線で活躍するプロが教える「Re: DESIGN SCHOOL」

5月27日より開校する「Re: DESIGN SCHOOL」は、一線で活躍するプロがその場でクリエイティブの技術やカルチャーを教える、これまでにない専門学校となっている。

クリエイターが行き来する原宿という場所で、専門知識・技術を学べるだけでなく、カルチャーのインプット、講師陣とのコミュニティにも参加できるため、未経験者からスキルアップしたい人、プロとして実践的に働きたい人まで幅広いクリエイターに参加を呼びかけ。さらに、クリエイターのキャリア支援としてクリーク・アンド・リバー社が参画。就職先の紹介、相談などのバックアップを行う。講義の内容や、施設について、千原氏が直々に紹介しているので、気になる方はぜひ、参加してみてほしい。

Re:DESIGN SCHOOL説明会

・5月10日(金)18時~19時
・5月11日(土)18時~19時
・5月12日(日)18時~19時
・5月13日(月)18時~19時

お申し込みはこちら(https://redesignschool-setsumeikai2.peatix.com/