インターネットが登場して以来、数多くのWebサービスが世に送り出され、誰もが気軽に利用できる時代となりました。それに伴いWeb関係の仕事に就く人も増え、Webデザインの役割や重要性についても、広く認知されるようになりました。

その一方で、Webデザイナー人口の増加やAIの普及によって「Webデザイナーには将来性がない」「Webデザイナーの仕事はいずれなくなる」といったうわさ話を耳にして、不安を感じているWebデザイナーの方もいるのではないのでしょうか。そこで今回は、Webデザイナーの需要と市場動向をふまえて、需要の高い人材になるための方法をご紹介します。

Web業界の動向とデザイナーの需要

インターネット技術が急速に発展し、Web業界に熱い視線が注がれるなか、Webデザイナーの需要も近年右肩上がりに上昇しています。経済産業省の『IT人材需給に関する調査(2019)』によると、Webデザイナーを含むIT人材の需給ギャップは、2030年には少なくとも16.4万人以上となる見込みです。国内の労働人口が減少する一方、IT需要は今後も増加傾向にあると推計されています。

IT 人材需給に関する試算グラフ
出典:『IT人材需給に関する調査(2019)』(生産性上昇率 0.7%、IT 需要の伸び「中位」の場合)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、多業種に甚大な影響がありました。そのような状況のなかでも、IT業界・Web業界については新型コロナウィルスの影響が比較的少ないとされています。また、テレワークに対応しやすい業界ということもあり、今後も引き続き求人数が増加していく見込みです。[参考:DODA『転職市場予測2020下半期』]

Web関連の職種のなかでは、UI・UXデザイナーの需要が特に増加していくと予想されています。企業が提供するサービスのオンライン化、アプリ化が進み、さらにUIやUXの重要性に注目が集まるでしょう。
[参考:DODA『転職市場予測2020上半期 クリエイティブ』]

市場の需要がますます高まるUI/UXデザイナーの仕事とは?

視覚的情報というのは、人々を惹きつけるうえで非常に重要な要素です。デザイン性に優れた使い勝手の良いWebサイト、アプリを世に送り出すため、Webデザイナーは日々尽力する必要があります。

Webデザイナーの将来性が不安視されるのはなぜ?

Webデザイナーは需要の高い職種の一つですが、きれいな絵や画像をつくるスキル以外も身に付けない限り、デザイナーとして長く活躍することは難しくなってきています。ここでは、その理由を詳しく紹介します。

理由(1)Webデザイナー増加にともない、競争が激化するから

2020年からは小学校でもプログラミング教育が必修化され、パソコンを扱える人の割合がさらに増えていくと予想されます。小さな子どもでもスマートフォンを持つのが一般的な時代となり、人とWebとの関わりはますます活発化するでしょう。そうなると、Webデザイナーという職種に興味を持つ人も増え、競争が激化することも考えられます。

Webデザインをできる人が増えて競争が激化すれば、仕事を安く請け負う会社も出てくるでしょう。その結果、現在よりも全体の制作単価が下がったり、仕事数が減ってしまったりする可能性もゼロではありません。

理由(2)単純な作業はツールに取って代わられていくから

デザインは「人の創造力によって創られるもの」といったイメージがありますが、実は近年、Webデザインの世界でもAIによる自動化が進んでいます。例えば、近年はWebサイトやロゴマークを自動で作成できるサービスなども登場し、専門知識がなくても簡単にWebデザインができるようになりました。したがって、Webデザイナーの仕事のうち単純な作業に関しては、今後ツールで代替される可能性が高いといえます。

Webデザイナーの需要がある日突然なくなることは考えにくいものの、Web業界は変化の激しい業界であることを意識し、常に最新情報にアンテナをはっておくようにしましょう。

優れたデザインで利便性を高めること、利用者に好印象を与えることはもちろんですが、併せてマーケティングの知識を深めていくことも重要です。

将来性のあるWebデザイナーになる方法

Webデザイナーとして活躍し続けるためには、自身の価値をいかに高められるかが重要です。ここでは、Web業界において重宝される「価値の高い人材」になる方法を紹介します。

プラスαのスキルを身に付ける

Webサイトを作成する際には、クライアントの要望を叶えることが肝心です。よくあるクライアントの悩みとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 自社のWebサイトを検索エンジンで上位表示させたい
  • アクセス解析の具体的な方法を教えてほしい
  • 集客力アップのためのアドバイスがほしい
  • 購買意欲を高めるECサイトを作りたい

クライアントの要望に適切に対処するには、プラスαのスキルを身に付けることが重要です。
中でも増えているのはマーケティング視点を求められるケース。
Webサイトを検索エンジンで上位表示させるためのSEOの知識や、利用者の行動パターンを想定してコンバージョン改善に繋げたデザイン経験があると活躍の場が広がります。
マーケティングデザインに関する知識量が豊富で、且つコンサルティング能力に長けたデザイナーであれば今後ますます重宝されるでしょう。

知識と経験をかけ合わせて、独自の強みを持つ

独自の強みをアピールするため、Webデザインの知識と経験だけで勝負するのではなく、自分の持ついくつかのスキルをかけ合わせてみましょう。これまでの人生で培ってきた知識や経験を最大限に活用し、独自の強みを作り出すことが大切です。

例えば、単に「Webデザイナー」という肩書きだけをアピールするよりも、「SEO対策もできるWebデザイナー」「〇〇業界を10年経験したWebデザイナー」としてアピールしたほうが、希少性が高まります。得意分野も一目瞭然となるため、ピンポイントで指名される確率も高くなるでしょう。

SNSを用いたセルフブランディングを行なう

Webデザイナーは、セルフブランディングによって自身の市場価値を高めていくことが可能です。フリーランス・会社員など働き方に関わらず、積極的に上にあげたようなクリエイターとしての強みをアピールしましょう。

SNSなどを使って普段からノウハウや作品を発信をしていれば、Webに関わる業界人とのつながりを作ることも可能です。その結果、思いがけない方面から単価の高い仕事を依頼されるといったケースもあります。

最新情報・トレンドの収集や勉強を怠らない

Webデザインのトレンドは非常に移り変わりが激しいため、常に最新情報を収集する姿勢が必要です。Webデザイナーとしてキャリアのあるベテランであっても、最新情報やトレンドを把握しておかなければ、時代の流れに対応できなくなってしまいます。

日頃からWebデザイン系の情報サイトをチェックして、意識的に生の情報を集めるようにしましょう。Webデザインの勉強に終わりはありません。業界の変化に合わせて、新しい技術やスキルを磨き続けることが大切です。

Webデザイナーの将来設計:キャリアアップを目指すには?

デザイン制作スキルを活かしてキャリアアップするなら、UI/UXデザイナーやマーケティングなどの付加価値を身に付けたフリーランスデザイナーとして独立する道があります。
またサイト制作の知見やノウハウを活かしてWebディレクターやWebプロデューサーにステップアップアップすることもできます。
Webデザイナーのキャリアプラン

Webディレクタ-やWebプロデューサーは制作リームのメンバーをリード、マネジメントするポジションです。制作経験があると周りのメンバーとコミュニケーションがとりやすくなるメリットがあります。
チームの結束力を左右する重要なポジションであるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。キャリアアップに成功すれば、収入増加も期待できます。

「Web業界での転職を検討している」「将来的にステップアップできる職場で働きたい」と考えている方は、クリエイティブ業界専門の転職エージェンシー、クリーク・アンド・リバー社の転職エージェントにご相談ください。

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