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『子育てをしながら仕事も続ける』
家庭と育児の狭間で働く女性にとっては、本当に大変なこと。
「でも、ずっと働き続けたい。」

その想いを実現させ、またそんな想いをいだいている女性を支援している、株式会社スパルタデザインの代表取締役・唐松奈津子さんに、仕事と子育ての両立から、普段生活している中で起こる様々なハプニングや、物事の捉え方についてうかがいました。

 

■ 背中を押されたような感覚

大学・専門学校を卒業後、2002年に株式会社リクルートに入社したのですが、営業の仕事に就きながらも、「制作がしたい」「何かを生み出すような仕事がしたい」という気持ちが募り、3年後に転職し、その頃に結婚もしました。
そこでは広告ディレクター兼マネージャーを任され、念願の“モノづくり”に携わることができました。

しかし、仕事にも慣れてきた頃、大きな交通事故に遭ってしまったんです。
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病院のベッドの上で冷静に振り返ってみると、仕事が忙し過ぎて目の前のことしか見えなくなってしまっていて、“自分の中の限界”を超えてしまっていたことに初めて気がつきました。

さらに、所属していた会社が別の会社と合併することになり、やむなくフリーランスになりました。

その頃はブランド構築のデザイン事務所で働きながらも、何か物足りなさを感じ、仕事と平行してデザインの専門学校で、Webやグラフィックからアートディレクション等を学びました。

でも、「私にフリーランスは向いていないのかも。かといって、今までのようにどこかの組織に属して働くのもやっぱり違う。」
そう思い、「だったら会社を設立しよう!」と決心・・・というよりも、今まで起こった様々な状況に“背中を押された感覚”が、はっきりとありました。

 

■ 会社を設立した直後のダブルサプライズ

「まずは同志を」ということで、前の職場で一緒に働いていた女性と2人で会社を立ち上げることに決めたのですが、それから数日経って、パートナーである彼女から「実は・・・」と、思いがけない事実を切り出されてしまったんです。
「子供ができてしまいまして。」
(あれ、そう言われてみたら私も・・・まさか・・・)

あわてて調べてみたところ、何と!奇遇にも、当時私も妊娠していたことが発覚したのです。 二人で「会社を設立するぞ!」と法人化したばかりで、二人して同時期に妊娠するなんて・・・。

でも、「結婚して子供ができても仕事は続けたい!」という思いは昔からあったので、迷うことなく出産前までずっと仕事をしていました。

 

■ すみません、育児をナメてました・・・

イメージそして無事、二人して2日違いで出産したものの、1ヶ月で仕事に復帰したのですが、出産前よりも出産後の方が思いのほか大変で、仕事と生活のバランスをどうやってとっていくかが、当時の最大の課題でした。

「すみません、育児というものを甘くみてました」と、痛感しました。

「これは誰か人の手をかりなければ・・・」ということで、同じく前の職場で一緒に働いていた男性が仕事を手伝ってくれることになり、また主人の母にも手助けしてもらうことで、従来の仕事のペースをやっと取り戻すことができました。

周りの人がいるからこそ、今の自分が育児をしながら仕事をすることができる。
そのことに心から感謝しています。

 

■ あるものの必要性を、我が身で感じました

会社を一緒に立ち上げたスタッフも、そして自分自身にも子供がいて、でもその子供を保育園にあずけながら、勤務時間を短縮し、子供の安否を気にしながら仕事をする。

「お母さんにはいつも、子供のそばにいてあげてほしい」という思いと、いかに効率よく仕事をするかを常に意識しているので、思い切って会社兼自宅の中に、『ベビールーム』を設けました。
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自宅のリビングがベビールームなのですが、その意向も主人に理解してもらい、今後新しいスタッフにお子さんがいても、安心して働ける場所をつくりたいと思ったんです。

 

■おかあさんの「ほしい」と「つくる」を結ぶもの

私にとって仕事とは、自分自身が成長できるきっかけのひとつであり、ひとことでいうと「生きがい」。
生活の中に仕事がある、いわば人生そのものです。

これから社会に出る若い人や今働いてる人たち、また専業主婦の方など、みなさんにお伝えしたいことは、 「自分が今したいことをまずはやってみればいい」。
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「こういう自分であるべきだ」「こういう母親にならなきゃ」とか、「これをしなければいけない」「こうするべきだ」といった言葉をよく耳にしますが、“今の時代が悪い”“今いる環境がよくない”と周りのせいにして、自分のやりたいことが、できない裏返しになって、結果“愚痴”になってしまっている気がするんです。

そうではなく、自分と周囲の人に対しても、ただ“素直”になればいいんです。

「迷う」ことと「悩む」ことは違う。
「どうしよう」ではなく、「じゃあ、どうしたらいい?」そして、まずはやりたいと思っていることを納得がいくまでやってみればいい。そしたら自ずと答えがでてくると思います。

ここでひとつ言えることといえば、自分のやりたいことにおいて人の手をかりられるのであれば、「他人の力は遠慮することなく、存分につかわせてもらう」。

「自立したいと思うけど、周りの人の協力がないとやっていけない」。
その時は素直に「できないから助けて!」と救いを求めてもいいと思うんです。

ただし、その相手に対して「感謝」の気持ちを常に忘れないこと。

人の役に立つことは、その人にとっても嬉しいし、また自分が楽になれば、その分また誰かの役に立つことができ、廻り回って自分のところに戻ってくると思います。

 

■ ストレス発散にはコレ!

【漫画】
漫画編集者の方にも驚かれるくらいに、昔から漫画を読むのがとにかく好きなんです。
出産後は宅配や店舗のレンタルコミックを利用していますが、会社に勤めていた頃は、普通なら仕事が終わったらクタクタになってすぐ家に帰って、ゆっくりする方が多いと思うのですが、私の場合、退社後に向かう場所は、家ではなく『漫画喫茶』
そこで読みたい漫画を何時間も読むことで、仕事や生活におけるストレスを発散していました。

自宅兼会社には、厳選した約3000冊の漫画があります。
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その中でも特にお気に入りの漫画が、佐藤大輔さんの『皇国の守護者』、五十嵐 大介さんの『リトル・フォレスト』、幸村 誠さんの『プラネテス』、羽海野 チカさんの『3月のライオン』 、あずま きよひこさんの『よつばと!』など。

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挙げだしたらキリがないのですが、東村 アキコさんの『ママはテンパリスト』は、著者ご本人の育児エッセイ漫画なので、仕事と育児を両立させている同じ立場として共感できる作品です。

 

■ オススメの本と運動

【本】
坂本 光司さんの『日本でいちばん大切にしたい会社』

【運動】
『加圧トレーニング』は、時間がなくても運動したい方にオススメです!

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唐松 奈津子(からまつ・なつこ)

株式会社スパルタデザイン 代表取締役
mammani(マンマーニ)』編集長


1979年生まれ。佐賀県出身。
株式会社リクルートを退社後、広告制作会社・ブランドデザイン会社のディレクターとして、さまざまな企業のブランド構築やプロモーション戦略をサポート。2006年にフリーランスに。
2008年 個人事業を法人化する形で株式会社スパルタデザインを設立、代表取締役に就任。と同時に妊娠が発覚。同時期に妊娠したデザイナーと妊婦二人で営業を開始。
2009年7月に「つくる」ママと「ほしい」ママを結ぶ手作り育児グッズ通販サイト『mammani(マンマーニ)』をオープン、編集長に就任。
新しいビジネスや働き方を紹介する『TREND RING.jp』の運営など、女性やクリエイターを主な対象とした「健全で公正なワークスタイルの確立」を目指して活動中。