「憧れのゲーム業界で働いてみたいけれど、業界未経験でも転職できるの?」と思ったことはないでしょうか。

この記事では、市場規模拡大中のゲーム業界でどのような職種・人材が求められるのかを紹介します。併せて、実際に募集を行なっている求人案件も紹介するので、ゲーム業界への転職を考えている方は、参考にしてください。

転職前に知っておきたいゲーム業界の今

日本のゲーム業界は成長産業であり、転職する業界として有望です。
なぜそういえるのか現状を詳しく見ていきましょう。

日本でのゲーム業界の市場規模

株式会社KADOKAWA Game Linkageが発刊した『ファミ通ゲーム白書2020』によると、2019年の国内家庭用ハードゲーム・ソフトゲーム(オンライン含む)の市場規模は4,368億円 となっています。

また、スマートフォン向けゲームアプリなどのオンラインプラットフォーム市場の規模は、前年比104.9%の1兆2,962億円 に達しました。全体として、国内ゲーム市場は10年連続で成長 しています。

さらに、すべての処理を外部のサーバーで行なう、いわゆるクラウドゲームの国内市場規模は2023年には2019年の10倍以上となることが見込まれており 、日本のゲーム業界はまさしく成長産業といえるのです。

ゲーム業界は20代、30代の若手が活躍しやすい

ゲームコントローラー

成長している日本のゲーム業界では、20~30代の若手が中心となって活躍していると想定されます。
実際に、一般社団法人コンピューターエンターテインメント協会が実施したアンケート調査において、ゲーム開発者の年齢は平均約35歳となっており、20代後半から30代前半にかけて最も多いという 結果が出ました。

ゲーム業界は実力主義のため、若手にもチャンスが多い業界です。ゲーム業界への転職、は早いほうが良いといえるでしょう。

ゲーム業界にはどのような職種があるの?

ゲーム制作にはさまざまな職種の人が関わっています。ゲーム業界への転職を考えるなら、どのような職種・役割があるのかを知っておきましょう。

ゲームディレクター

ゲーム開発全体の監督者です。ゲームの世界観やシナリオの考案、完成に至るまでの予算・スケジュール管理など、それぞれの作業を担当するスタッフをとりまとめながら、幅広い業務に携わります。

ゲームディレクターは大きな責任とやりがいをともなう職種です。

ゲームプランナー(デザイナー)

企画の立案や仕様書の作成など、ゲームの立ち上げに関わる職種です。ディレクターの指示に基づいてデザイナーやプログラマーに正確に情報を伝え、仕様書に沿った進行管理をします。

ただし、ゲームが完成したら終わりではなく、売れ行きやユーザーの反応をもとに改善点を分析することもゲームプランナーに欠かせない業務です。

ゲームシナリオライター

ストーリー展開や登場キャラクターの性格・セリフなど、ゲームの脚本を制作します。

以前はディレクターやプランナーがシナリオライターの業務を兼任する場合もありましたが、最近では専任のシナリオライターが増えているようです。

ゲームの人気を左右する大切な役割といえるでしょう。

CGデザイナー

CGデザイナーは、コンピューターグラフィックス(CG)を使用してデザインする職種です。ゲーム内の人や物を制作し、動きや特殊効果などをつけます。より良いゲームを制作するためには、単に絵を描くだけでなく表現方法のセンスも欠かせません。

ゲームプログラマー

ゲームが作動するようにプログラムを組む職種です。キャラクターの動作やサウンドの設定、システム構築といったあらゆる工程を企画や仕様に沿ってプログラムします。

また、開発中のゲームやリリース後のバグ(プログラムの誤り)の解消などもゲームプログラマーの仕事となり、品質管理の面でも大きな役割を担っているといえるでしょう。

技術職以外の職種もある

ゲームで遊ぶ女性

5つの職種を紹介しましたが、ゲーム業界には技術職以外もあります。具体的には、営業や広報などの事務職です。

素晴らしいゲームを開発しても、ユーザーに届かなくては意味がありません。営業や広報は、その橋渡しをする重要な役目を担っています。今後も成長が見込まれるゲーム業界においては、事務職の需要も高まっていくでしょう。

ゲーム業界で求められる人材とは

ゲーム業界では、即戦力が求められます。転職したい職種の専門性は大前提ですが、以下の3点を押さえておきましょう。

ゲームへの情熱

「ゲームが好きだから、ゲーム業界に転職したい」と思っている方も多いでしょう。もちろんその気持ちは大切ですが、ゲーム業界は良いゲームを作るために厳しい場面もある業界です。

企画を一から練り直したり、制作途中で何度も修正を繰り返したりと粘り強く制作にあたります。ユーザーの立場で「ゲームが好き」という気持ちだけではなく、制作者の立場で「こんなゲームを開発してみたい」と思える、ゲームへの情熱が必要です。

コミュニケーション能力

ゲーム開発はさまざまな職種のスタッフと協力して行ないます。そのため、ゲーム開発に携わるのであれば、どの職種であってもコミュニケーション能力は必要です。
うまくコミュニケーションがとれていないとミスが生じる原因となり、自分だけでなく他のスタッフの工程にも迷惑をかけてしまう可能性があります。
数多くの人と長い時間をかけて業務を進めるゲーム業界では、コミュニケーション能力は必須のスキルです。

プログラミングの知識

ゲームプログラマーに限らず、多少のプログラミングの知識は持っておいたほうがよいでしょう。なぜなら、知識がないと制作進行に支障を来す可能性があるからです。
自分の職種で必要がないとしても、制作過程でさまざまな職種のスタッフと正確に意思疎通するため、プログラミングの知識があるほうが有利になる傾向があります。
特に、リーダー職を目指すのであれば、プログラマーに的確な指示を出す必要があるためプログラミングを学んでおくのがおすすめです。

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