ゲームプランナーへの転職を考えたとき、転職に適した年齢や具体的な業務内容は気になるところでしょう。
ゲームプランナーは発想力が必要となることから、一般的には20代の人材が求められる傾向にあります。30代でも転職は可能ですが、転職活動では面接対策として業務が自分に合っているかをじっくり考察することが不可欠になるでしょう。
今回はゲームプランナーの仕事内容や必要なスキルと併せて、年齢の有利不利や面接対策についてわかりやすく解説します。
ゲームプランナーとは、その名のとおりゲームを企画する人を指します。企業によっては、「ゲームデザイナー」や「ゲームクリエイター」と呼ばれることもあります。
ゲームプランナーは、ゲームの立案から完成まで長期にわたり携わる仕事です。そのおもな業務は次の3つとなります。
クライアントやディレクターの要望を踏まえて、ゲームのコンセプトや概要を作成します。ゲームの大枠が決まる重要な業務です。
企画がまとまったら、社内やクライアントに向けてプレゼンテーションを行ない、ゲームの方向性を固めていきます。
企画が決まると、ゲームの設計図ともいえる仕様書を作成します。仕様書にはゲームのコンセプトやシステム、キャラクターなどの詳細が記されており、プログラマーやデザイナーがこれをもとに作業を行ないます。
仕様書をもとに作られたゲームの仕上がりを検証します。ゲームの操作性やバランスを見つつバグの修正や改善を行ない、ゲームの質を高めてリリースできる状況まで仕上げます。
他職種とやり取りをする機会が多いゲームプランナーには、次の2つの“伝える力”が必要とされます。
図やグラフ、数値などを利用して他の社員にわかりやすく説明する力は、ゲームプランナーには欠かせません。
ゲームの完成図やコンセプトを具体的に伝えられるかどうかで、デザイナーやシナリオライターの仕事のしやすさも決まります。
チームで円滑に仕事を進めるには、日頃から他の社員と積極的にコミュニケーションをとることも重要です。
企業側は、ゲームプランナーに将来的にディレクターとして現場を統括できる資質も求めています。
情報をわかりやすく説明する業務に興味があり、今後もそのような業務に携わりたいと思っている方は、ゲームプランナーが向いているでしょう。
社内外に対してゲームのコンセプトや詳細を説明する際には、イラストやパワーポイントを用いたプレゼンテーションが必須です。
ゲームの独自性や注目するべきポイントを論理的に伝えることで、周囲の賛同を得て企画も通りやすくなるでしょう。
ゲームプランナーには“伝える力”が必須ですが、転職するのに適した年齢はあるのでしょうか。
ゲームプランナー自体に年齢制限はありませんが、20代のほうが未経験でも採用されやすい傾向にあります。
20代が持つ柔軟な発想力や最先端の流行を追う力は、ゲームプランナーとして活躍するうえで大きな強みとなるからです。
20代でゲームプランナーに転職しておくと、転職後のキャリアパスも描きやすくなります。
ゲーム制作の現場では、ディレクターやクリエイターなどさまざまな職種の人と仕事をするため、豊富な知識が求められます。
個人差はありますが、他の職種の業務内容も理解したうえで適切なコミュニケーションがとれるようになるには、3年ほどかかるでしょう。
年齢が若く、体力もある20代のうちからゲームプランナーとして経験を積んでおくと、30代でディレクターやプロデューサーを目指しやすく、キャリアアップの面でも有利に働きます。
30代でもゲームプランナーへの転職は可能ですが、体力の低下やアイデアを思いつく能力の低下が懸念されることもあるでしょう。
ゲームプランナーの求人で多いのは、ソーシャルゲームで開発を行なう企業です。20代の社員が多いため、若い年齢の同僚や上司とスムーズにコミュニケーションできる能力も要求されます。
ゲームプランナーは人気の職業のため、30代以降の転職では20代に負けない強みが必要です。
意欲だけではなくスキルや経験、最新の業界知識も備えているか洗い出したうえで、慎重に転職を行なう必要があるでしょう。
ゲームプランナーを目指す方は、これまでの経験を振り返って自己分析を行ないましょう。自分の強みを明確にして伝えることで、自分が会社に必要とされる人材であることをアピールできます。
まずは、自身が持つ強みやゲームプランナーとして役立つスキルは何なのかを明確にする必要があります。
新卒者であれば「部活動やアルバイトの運営に携わった経験」や「高校や大学で誰かに物事を伝えた工夫」などを思い出してみましょう。
なぜ、その経験がうまくいったのかを分析すれば、自分の強みを具体的にアピールできるポイントが見えてくるでしょう。
未経験からの転職を希望する方は、前職の経験や実績を洗い出します。業界が異なったとしても、チームをまとめた経験やプレゼンテーション能力はゲームプランナーとしても役立ちます。
ゲーム業界経験者は、他の職種から得られた経験や知識がゲームプランナーの業務にどう関わるかを整理して伝えられると、説得力が増すでしょう。
志望動機にはゲームプランナーへの熱意だけではなく、就職してやりたいことを具体的に示すことをおすすめします。
新卒者の場合は、過去の経験をもとにしてその企業で自分は何ができるのか、具体的に盛り込めるとよいでしょう。
未経験者や業界経験者はできるだけ数値情報を用いて実績をまとめると、説得力が増します。業界経験者であれば、携わったゲーム数や具体的なタイトルが大きなアピールポイントとなります。
いずれの場合も企業研究を行なって、その企業で必要とされていることは何か、自分がしたいこととマッチしているのかを調べてから作成しましょう。
基本的に面接では、志望動機の作成を通してまとめたことを口頭で説明します。
ゲームプランナーは説明する機会が多い職種であるため、企業側からはスムーズなやり取りを行なえるかをチェックされます。面接官の質問の意図をくみ取り、簡潔な受け答えができるように練習を重ねておきましょう。
ゲーム会社の採用試験では「自分の好きなゲーム」について聞かれることもあります。ゲームのタイトルなどの基本的な情報や魅力的に感じたポイントについては、最低限伝えられるようにまとめておくことをおすすめします。
ゲームプランナーは、他の技術色の濃い職業とは異なり、特別なスキルを必要とされない場面が多いため「自分でもできるのでは?」と考える人が多いと考えられています。
しかし実際には、調整力やコミュニケーション能力、そして当たり前ですがゲーム制作に関する知見がなければ、ゲームプランナーになることはできません。そうした背景から経験者が求められる傾向が強く、未経験者にとっては門戸が大きく開かれているわけではありません。
そういった前提条件がある中で、業界的にも通年で広く採用されていることから、腕に覚えのあるゲームプランナー経験者が、新しいステージを目指すために別のゲーム制作会社へ移ることで、ゲームプランナーの転職業界は成り立っている側面があります。
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