未経験からWebデザイナーになりたいと考えているなら、資格の取得は大変有益です。
資格の勉強を通じて必要な知識が身につくだけでなく、実務としてアピールできる実績がまだない未経験の方にとっては就職・転職時にスキルを客観的に証明する武器となり得るためです。

そこでこの記事では、「Webデザイナー検定」の合格点や難易度、特徴について詳しく解説していきます。

Webデザイナー検定って何?

Webデザイナー検定は、Webデザインのプロとしての知識やスキルを評価し、認定する資格試験です。
Webデザインに関する知識だけでなく、Web制作の企画や運用、HTML/CSSなどの技術的な理解、テスト運用や評価方法まで幅広い知識が求められます。
一部の企業では就職や昇進の条件としてこの資格が求められることもあり、Webデザインの専門性を証明するための有力な資格となっています。

Webデザイナー検定の難易度・合格率

Webデザイナー検定には「ベーシック」と「エキスパート」、2つのレベルが存在します。

ベーシックは初心者向けの試験で、Web制作の基本的な知識や技術を問われます。一方、エキスパートはより高度な知識や技術が求められ、プロフェッショナルなWebデザイナーを目指す人々に対して設けられています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

ベーシックの難易度・合格率

Webデザイナー検定の「ベーシック」は初心者向けの試験で、基本的なHTML/CSSの理解、簡単なサイト設計の能力が問われます。
合格率は年によりますが、過去数年の平均で60〜70%となっています。

試験対策としては、基本的なWeb制作の知識をしっかりと身につけ、練習問題を解いて理解を深めることが重要です。

エキスパートの難易度・合格率

Webデザイナー検定の「エキスパート」の試験では、JavaScriptやレスポンシブデザインの理解、複雑なサイト設計の能力など、より高度な技術知識が問われます。Webデザインに対する深い理解と実践的な経験が求められるレベルと言えるでしょう。

過去数年の合格率は平均で約30〜50%となっており、このレベルを目指すには、十分な準備が必要です。

Webデザイナー検定の試験内容

ベーシックの試験内容

ベーシックの試験では、Webデザインの基本的な理論やHTML、CSS、JavaScriptなどの基本的なコーディング技術や知識が問われます。

また、Webサイトの設計や制作に関する基本的な理解、特にWebデザインの基礎知識、ユーザビリティ、アクセシビリティについての理解が求められます。

エキスパートの試験内容

エキスパートレベルの試験では、ベーシックの試験内容をより深く理解し、Webデザインの理論、JavaScriptを始めとするプログラミング知識、レスポンシブデザインなどの高度なテクニック、そして、Webサイトの設計から制作、運用に至るまでの全体的な流れに対する理解が求められます。

また、Webデザインのトレンドやユーザビリティに関する知識も必要とされます。
SEO対策やサイト診断、ユーザーエクスペリエンス、情報設計など、実際のプロジェクトで適用されるような高度なテーマも問われます。

Webデザイナー検定・ベーシックを受けるべき人

これからWebデザイナーになりたい人

特にWebデザイナー検定のベーシックは、これからWebデザインのスキルを身につけたいと考えている初心者に最適な試験です。
基礎から始めて、段階的にスキルアップすることが可能で、資格を取得することで自己のスキルレベルを証明できるというメリットがあります。

試験の準備過程で必要な知識を学ぶことで、初めてのWebデザインの仕事にも自信を持って臨むことができるでしょう。

Webサイト制作の準備から運用まで一通り学びたい人

Webデザイナー検定は、Webサイトの企画からデザイン、構築、運用までを一通り学びたい人にも向いています。
Webデザインは見た目のデザインだけでなく、その裏にあるコーディングやサイトの設計など、多岐にわたる知識が必要です。

Webデザイナー検定を通じて、様々な視点からWebサイト制作を理解することができ、総合的なスキルを身につけることができます。

Web制作の業界へ就職・転職を考えている人

Webデザイナー検定は、履歴書にプラスの要素として記載することができる資格です。
Webデザイン未経験者でも自分がWebデザインについて一通り学び、知識を持っていることをアピールできます。面接官からの質問に対して、深く具体的に回答する助けにもなるでしょう。
さらに受験料を投資して勉強に取り組んだということ自体が、就職・転職活動の場面ではWebデザインに取り組むやる気と積極性の証明になります。

Webデザイナー検定を取るには独学?スクール?

独学のメリット・スクールのメリット

Webデザイナー検定を取得するためには、自分の学習スタイルと目標に応じて、独学かスクールかを選ぶことが重要です。

独学は自分のペースで学べることと、費用を抑えられるというメリットがあります。
しかし、学習のペースが乱れたり、方向性を見失いやすかったりというデメリットもあります。

一方、スクールで学ぶメリットは、経験豊富なインストラクターから直接指導を受けられ、学習の進行管理を任せられる点です。
同時に、カリキュラムに従って体系的にまんべんなく学べる点はスクールならではです。

かかる費用

独学の場合、かかる費用は教材費や試験費用のみですが、スクールの場合はそれに加えて受講費用が必要となります。
スクールの受講費用は様々ですが、数万円から数十万円程度は見込んでおいた方がいいかもしれません。

資格を取得するだけでなく実践のスキルアップと仕事獲得も大事

優秀なWebデザイナーになるには、知識と経験の両方がもちろん必要です。そのうち知識については、資格取得を通して身につけることも可能です。
また資格を取得することで、企業に対して「あなた自身の市場価値」をアピールすることにもつなげられます。

ぜひこの記事を参考に、Webデザイナーとして活躍する一歩を踏み出してみてください。